アニメ「SCARLET NEXUS」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「SCARLET NEXUS」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

荒廃した世界での超能力を持った集団・組織と主人公の話。
この設定だけ見ると、同じサンライズ作品「スクライド」が思い浮かびますが内容や話の展開は全然違いました。

 

2クール26話の作品でしたが、観てるのが色々とキツイ作品でした。

この作品の問題点・駄目な点…それは、
謎・設定明かしが前面に出過ぎ、謎・設定明かしありきで物語が展開される、そのストーリー構成です。

1話1話の構成が物語の謎・設定をちょこちょこ小出しにするだけの話になってる…少しずつ謎・真実が明らかになるだけの物語でしか紡がれていないのでキャラクターが弱くお話、物語、エンタメとして弱いのですよ。

 

謎や設定だけを散りばめてそれを少しずつ回収するだけのストーリー構成では面白くならないよ、とそのストーリー構成・シリーズ構成の悪さ・ダメさがまず目立ちます。

 

謎・設定明かしにばかり一生懸命になっているからキャラが薄いのです、キャラを描くという事、キャラの深掘りが出来ていないのです…。

そんな風にキャラ描写をなおざりにしているから、そんな薄いキャラだから、物語中に仲間キャラが二人ほど命を落とす展開があるのですが観てて何の感情も起らんのよ…。
キャラが薄いからね、キャラの深掘りが出来ていないからね、謎・設定明かしありきで物語を展開させてるから、謎・設定明かしする事を第一に物語を描いているから、キャラ描写を疎かにしているから
こういう事になるのよ…。

 

この作品を観るちょっと前にね劇場版パトレイバーが放送してたのですが、やはりキャラが良いよね、お話がオマケみたいになってる、そう感じるほど魅力的がキャラが多いのが良いのよねパトレイバーは。
キャラが魅力的に描けていればその作品は充分に面白くなる、キャラって大事よね、というお話。

 


次に、敵である怪異の設定がよう分からん問題。
なんか剣や銃で怪異を攻撃して撃退してるんだけど通常兵器が怪異に通じるのであれば超脳力部隊を編成する意味ないよな…と物語導入部で語れた超脳力部隊の意味が分からんのですわ。
まぁ原作?がゲームみたいだからゲームの設定ありきだったのだろうね。。。
いや、この作品において超脳力の設定が重要なのは分かるよ…「時間跳躍」の超脳力がこの作品の根幹だものね。しかし逆を言えば時間跳躍以外の超脳力は別にどうでも良いというか唯の賑やかし的な意味しかない。。。
物語導入の超脳力設定がそんな扱いになっているのがダメなのよね…。

 

 

そしてあの最終話もよう分からん。
ラスボス連隊長が救おうとしていた金髪短髪少女がなぜ救われたのか、納得できる説明がなされていない…「奇跡」で片付けられているのよ。。。
ゲートが閉じたのは・もつれが消えたのは、もつれを生んだ本人そのものの存在自体が消えたから、と納得は出来るのですが、
これまで何千何万回と試行錯誤してきて叶わなかった目的がなぜ急に達成できたのか、どの様な手段で・理由でこれまで解決できなかった問題を解決出来たのか、全く分からんのですわ。
これではご都合主義といわれても何も言えない展開ですよ…もう少し納得・説得力を持ってお話を創らないと。

 

あとは、後日談的なその後の部隊ついてのお話も微妙…。
時間が経つにつれ主人公の二人以外は存在自体が消えたラスボス連隊長の事を忘れて行くという展開ですが、
個人的に思うのはせめてラスボス連隊長が救った金髪短髪少女には最後にそれこそ奇跡(時間跳躍能力持ちではないにも関わらず記憶を保持しているという奇跡)でラスボス連隊長の事を思い出して終わって欲しかったけど…、思い出さないままあまりにも哀しく空しく終わってしまい、なんだかなぁ~という感じです。

 


あとこれは別にどうでも良い事ですが、作品の物語展開以外のところで気になったのが、
バトル中たまに背景が青一色、赤一色になったりするんだけどあれなんだろうね?キャラの心情を表現した演出という感じにも見えず、なんか背景作画が間に合わなかったのかなと思える感じなのよ、ホントなんだろうね…演出だとしたらどういう意図だったのかね?

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「スローループ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「スローループ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


女子高生+趣味系の作品、きらら系作品。
きらら系の作品ですが、女子高生がただキャッキャウフフするだけのお話ではありません。
この作者はおそらくまじめな人なのでしょうね。キャッキャウフフするだけの萌え漫画ではお話が創れないと考えたのでしょうね。
主人公(釣り)と主人公(元気)のどちらの家族も片親と死別していて、そんな片親同士の2つの家族が1つの家族になるという導入・設定から物語が始まります。

 

上記の設定から、ちょこちょこと死別のちょっと重めのシリアス、お涙ちょうだい系のお話が描かれているんですよね…この辺りのお話の展開がちょっと他のきらら系萌え漫画作品と趣を異にしているんですよね。
おそらくこの作者はあまり萌え漫画が得意ではないのではないでしょうか…作中のギャグがあまり面白くないのも(シリアス設定を抜きにしても)、この人はギャグ・萌えを描くよりも導入・設定をしっかり考えて骨のあるストーリーを創るのが得意な様な気がしますね。
それは例えば「がっこうぐらし!」の様な作品…、日常モノ・萌えモノよりもストーリーに重きを置いた作品・作風が向いている気がするのですよ。この作者にはそういう作品を描かせるべきだと思いますね。

 

お話の中身・内容については…特に語る事はないのですが、強いて語るとすれば上記の設定に関して。
最初はやはり「女子高生+趣味のきらら系萌え作品」だと考えていたので、ちょっと重めの設定のシリアス話にちぐはぐさを感じてしまいました。
(主人公(元気)の性格設定は一般的な萌え作品であれば違和感のないキャラ配置なのですが、主人公(釣り)の死別設定よりも重い設定の上の主人公(元気)のはっちゃけ性格を素直に受け入れられないのです)

がっこうぐらし!」の場合は萌え作品と思いきやホラー・ゾンビものという作品・作風が一転する・ギャップの面白さがあったのですが、
この作品は釣りを中心に交流を広め深めるというのがメインにありそこへちょい重めのシリアス・感動話が絡んでくるという造りなのでギャップが生まれるという面白さはないのですよね…、
そこにあるのは一見すると可愛く描かれた女子高生たちが釣りを通して交流する萌え作品の中にあるちょっと重い話、というちぐはぐさだけなのですよ。


作者の得意とするもの、作者に合った作品構成が出来ていれば、より面白い作品になったかもですね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

 

アニメ「リアデイルの大地にて」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「リアデイルの大地にて」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

異世界(ゲーム内)転生の最強系主人公物な作品。
しかし、最強系主人公物ですが、バトルメインではありません。
くまクマ熊ベアー」、「神達に拾われた男」の様な異世界+ゆるゆる系の作品となります。
あと、監督が同じというのもあってかアイキャッチ演出が「神達に拾われた男」と同じでしたね。


内容について。
まずよう分からんのが、ゲーム内の時間が200年経過しているという設定…。
最初は、ゲームのサービス終了?から200年経っているからゲーム内に誰も知り合いのプレイヤーが居ないというお話・設定だと考えていました
(昔のゲーム仲間の拠点を訪れて仲間たちが皆ゲームを止めている事を知ったという話の流れからリアルの時間でも200年経っていると考えていました)。
しかし、暫くするとプレイヤーらしきキャラ達が登場し「???」となり、実際の時間経過、ゲーム内設定がよう分からんくなりましたとさ。。。
…物語の導入・設定の説明はもう少しはっきりしっかりやってくれないとねぇ…まぁもしこの辺りの設定が物語の根幹に関わる様な設定であるなら説明をぼかす意味も分かるけど、これは多分そういうのじゃないでしょ、ただ作者があまり深く考えてなかっただけでしょ。


で、あと気になったのが主人公の性格について。
初対面の相手にはまぁ普通の対応なんだけど、なんかエルフ?の息子、娘には当たりが強いんだよね…もう一人のドワーフの息子には優しいのにね。。。
なんか知らんが扱いが違うのよ…。いやね、エルフの息子、娘の性格は多少常識外れ、自分勝手なところはあるかもですが、それにしてもえらくきつく当たるのよね…観ててちょっと理不尽に感じるほどに、ね。
その当たりの強さに納得がないのよね。
いや、これがねもしエルフ息子・娘が市民や学生に対し圧政を敷いてたり虐待まがいの事をしてるというのならその当たりの強さ・厳しさにも納得するのですが、当然そんな酷い事してないからね、
それなのにヒステリーの様にきつく当たるからね、この主人公になんか好感が持てないのよ、イラつくのよね…嫌われる様な主人公象じゃダメでしょう。。。
まるで自分の言う事を聞かない子供・自分勝手な事をする子供・思い通りにならない子供は暴力でしつけても良いと考える虐待親を見ている様でこの主人公を嫌いになるのですわ。
(で、自分に従順な・自分に迷惑をかける様な事をしないドワーフ息子は溺愛する、という自分の子供をまるでペットか物・所有物の様に考えている主人公に嫌気が差しますね)

 

なぜ「主人公」の性格をこんなんにしちゃったのか分からん…もしかして、上述した様な(暴力でしつけても構わない)教育方針を作者自身が正義として持っているからこそ「主人公」にそのキャラクターを持たせたのか?知らんけど。

そんな、性格悪い主人公の異世界ゆるゆるほのぼの系を見せられても楽しめる訳ないのよね。。。

 

そして、最終話。
この主人公の性格設定を抜きにしても、最終話が最終話らしく纏まってないのよね。
なんかただいつも通りの1話・1エピソードが終わっただけ、という感じのお話でした。
いやね、いくらゆるゆるほのぼの系であってももう少し最終話として特別感を出そうよ、と思う訳よ。。。
1話1話はゆるゆるほのぼの系でも良いけどそれが最終話に向かって(ある程度)綺麗にまとまるという構成に出来なかったのかね、とシリーズ構成に疑問なのよ。。。


設定や主人公のキャラクター、シリーズ構成などいろいろ問題はありますが、貶めるほど酷くはないので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「その着せ替え人形は恋をする」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「その着せ替え人形は恋をする」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


物語の導入・設定を大雑把に説明すると、男子高校生の主人公が同級生の女生徒に服を作るお話。
この導入・設定だけを見ると同じ様な作品として「ランウェイで笑って」がありますが、う~ん、この作品は「ランウェイで笑って」の劣化版ですね。

 

「その着せ替え人形は恋をする」より「ランウェイ~」の方がキャラの造形・設定、話の展開のさせ方、キャラの言動に納得・説得力があるのです
(「ランウェイ~」ではキャラのセリフにハッとさせられるシーンとかあったからね)。
まぁこの辺りはスクエニ講談社の編集者の差かな?(もちろん作者のセンスの差もあるだろうけど)

 


お話の内容について。
まず思ってたのと違ったのが、主人公の人形師としての話・物語がほとんど語られない事。
タイトルにも「~人形~」とあるので、人形師話とコスプレ話が【5:5】くらい(最悪【4:6】くらい)で描かれるものと考えてましたが、
人形師の話はほぼなかったですね…【1:9】くらいしかありませんでしたよ。

人形師としての設定の意味は、雛人形の服を作った事がある、服飾のスキル・服飾制作の経験があるという導入・設定以上の意味はないのです。
作中、「コスプレ」についてはめっちゃ熱く語ってんだけど(俺的にはそんなに響かない内容でしたが…)、「人形師」の事はほとんど語られないのよね…、
これならタイトルに「人形」の文字入れるよりもっとコスプレ感を前面に出したものにすれば良いのに…、このタイトルの付け方からも作者、担当編集のセンスが足りなさが見て取れますね。

 

で、引き続きタイトル問題。
「その着せ替え人形は恋をする」の「着せ替え人形」ってコスプレイヤーを着せ替え人形に例えている・人形扱いしてるのが気になるのだけど…良いの?
着せ替え人形って雛人形の事ではないよね?そんな描写なかったし。。。
コスプレイヤーについて作中あんなに熱く語っていたのに、コスプレイヤーを服を着させれるだけの意思のない「人形」扱いするその言い回しをタイトルに付けるそのセンスのなさ…、このタイトルの付け方からも作者、担当編集の(以下略)。


次に、ヒロインの描写というか作風についてですが、ちょいエロを通り越して「下品」なんですよね。
もしかしたら担当に求められてエロをグイグイ押し出してんのかも知れんけどさぁ…、ヒロインの性格が物語序盤は性に対してオープンな性格を描いていたにも関わらず中盤~終盤はウブな感じを見せていて、
もうヒロインのキャラクターがよくわらかんくなってるのよね。。。まぁこの辺りもスクエニ講談社の編集者の(以下略)。


で、最後の問題。シリーズ構成について。
あの最終話なに?1クールの物語として全然締まってないじゃん。
最終盤の第11話、第12話…あの話の内容って最終盤でやる話ではないよ…。
あれって7話とか8話の中盤でやる話だよ…そんな内容の話でシリーズを締めるなんてどういう構成なんだろね。
普通の構成だったら、ヒロイン3人での撮影会の話を最後に持ってきて3人のヒロインそれぞれが主人公への好意を自覚する、というちょっとしたハーレムエンドでタイトルの「その着せ替え人形(達)は恋をする」につないで終わるのが一番良い形だと思うのだけれど…それなのに特に主人公とヒロインの仲が大きく進展する話でもないどうでもいい内容の話でシリーズを締め括ろうとするその構成の意図が分からんのよね。

 


と、タイトルに始まりヒロインのキャラクター、シリーズ構成と「ランウェイ~」と比べて劣化版となる当作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上

 

アニメ「錆喰いビスコ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「錆喰いビスコ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

基本的には良かった作品。
1話1話として観るなら話の流れ、キャラの掛け合いも納得がある様に描けていると感じるのですが…、
1クールのシリーズもの・全体のシリーズ構成を観た場合、なんか綺麗な物語構成にはなっていないのですよね。
なんかそこら辺は「サクガン」に似てますね。


内容について。
最初の印象はキノコをボンボン生やして攻撃するその様を見て「ドロヘドロ」の煙のキノコ魔法を思い出しました。
しかし最終盤は、巨神兵が出てきたり、錆により荒廃した世界であったりと「ナウシカ」の世界観なんだなと認識を改めました。

 

キャラクターについても主要キャラが、主人公(キノコ守り)、主人公(パンダ医者)、キノコ守りの師匠、医者の姉、商人、敵である群馬県知事、(他カニ1匹)と少なく絞られていてワチャワチャせずに良かったと思いますよ。
まぁキャラクターの描写としては微妙なんですけどね…。キノコ守りの主人公にしても言動は荒っぽいけど根は良い奴っぽい・筋の通った性格というのが何となくは分かりますがその根底にあるもの、どういう幼少期を経てその性格が形成されたのか、過去話(師匠と暮らし)が描けれてはいたのですがそのシーンからの性格形成は納得がない描写なんですよね(そもそも性格形成の描写をしようとしていない)。
また、主人公(医者)の方にしても、医者という職なので?傷ついた者があれば善人悪人構わず治療する様なお人よしの性格が描かれていますが、敵役の群馬県知事には容赦なく攻撃し平気で腕を吹っ飛ばしたりするのよね…そこんとこどういう性格・思考なんだろうかと良く分からんのよ…死ななきゃ良いという考えなのか?こいつは死んでも良いという考えなのか?いまいちわからん性格・思考なのよ。

 

あとは最終話前の展開について。
主人公(キノコ守り)が一旦退場して後を引き継いだ主人公(医者)が巨神兵と戦うのですが、全く勝ち筋が見えない戦いを見せられてもなんだかなぁ~となるのよね。
いやね、これがもし首の後ろが巨人の弱点でそこを狙ってなんとか倒そうとしている、という流れが見えていたらまだ面白く観れたと思うのですが、何をしているのか(いや、巨神兵を倒そうとしてんだろうけどさ)、どうやったら決着するのかが分からない状態の戦いを見せられてもねぇ…という感じなのよ。

 

そして最大の問題は、最終話の主人公(キノコ守り)の復活について。
いや、CMでのノベライズ最新刊の情報から死んでないだろうとは確信してましたが、第9話?でのあの最期のシーンからどういう復活をするんだろうとは気になってました。
実はあの溶鉱炉は見た目ほど熱くなくて溶鉱炉の下がどこか別の空間に繋がっていて助かっていた(死んでいなかった)、とか想像していたのですが…、
なにあれ?一度ホントに死んで超ご都合不思議ぱわーで蘇ったという事なの?ちょっと酷いでしょ…と呆れましたよ。もうちょっと納得・説得力を持たせようよ。
まぁその前の群馬県知事が巨神兵になった事にも納得がないのですがね。。。

(復活展開はともかく、復活して錆喰いの能力を手に入れた主人公→「錆喰いビスコ」となりタイトルに偽りなしなには良いのですがね…、納得はないけど)

 

 

他に、根本的な疑問なのですが、

キノコ守りのあのキノコをぼんぼん生やす攻撃方法。あれはキノコ守りだから出来る事なの?弓矢があれば誰でもできるの?弓矢の腕さえあれば誰でもできる芸当であったらあまりキノコ守りとしての能力の意味ないよね…とちょっと気になるのでした。

(主人公(医者)が主人公(キノコ守り)と同じ攻撃をやってたのでたぶん誰でもできるのでしょうね)。

 


と、色々と気になる部分はあったのですが、作画・演出は力が入っていて見応えがあり基本的には悪くなく、作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上

 

アニメ「TRIBE NINE (トライブナイン) 」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「TRIBE NINE (トライブナイン) 」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


まず気になったというか納得がないのが、
無法者・ならず者の集まり、そんなギャング同士の抗争を防ぐために政府が作った野球?による決着法=XB法…、
ん~そもそも法を守らない様な奴らを法で縛ろうとする発想(政府が施行したXB法に素直に従ってくれると考える思考)がよう分からんのですが、しかしそこはまぁ物語の導入なのでいったん飲み込む事にしますよ。

 

次に物語展開、構成について。
第3話辺りで主人公が所属するチームリーダーが退場する事になるのですが、あまりにアッサリ退場するのよね。
いやね、始まって間もない話数で愛着もないキャラが劇的に退場する訳でもなくほとんどナレーション死の様な扱いで退場したので視聴者的には「……」な感じでしたよ。
キャラクターの深掘りや主人公との深い関りを描くなどの積み重ねもなにも描かれない内の退場だからリーダーの凄さ・偉大さ、主人公やチームメイトとの絆も何も分からず喪失感も何もあったもんじゃないのよ。

 

そして次に、XB法上の野球のルールがさっぱり分からん。どこまでがOKでどこからがNGなのかまるで分らんのよ。
バットにブースター付けたりはOKみたいですが、バイクに乗っての走塁はNGらしい(スパイクだと言い張ればOKとなる様ですが)。
そして終盤はボールを蹴って試合して…もうサッカーやん、となりまた、試合途中からチームメイト外の連中が好き勝手に参加したり、となんでもありやん…もう訳分らんのですよ。。。
第1話を観たときはこの作品は「バスカッシュ」みたいな作品かと思ったのですが、ルールも何もあったもんではないもうわやくちゃでしたね。もう少しきっちりルール設定しないと…。

 

また最終盤の展開についての問題、というかあの青髪キャラについての問題ですかね。
最終盤、青髪キャラと白髪(銀髪?)の敵キャラとの過去が語られたりしますが、心底どうでもいい話でした。
お前ら二人に何のキャラの魅力も感じないからこんな終盤にきての過去話とか要らんのよ…。(この青髪キャラは途中から急にポッと湧いて出たキャラだったので尚更)
まぁこの二人に限らずこの作品に登場するキャラ全員が表面的なキャラ付けのみで薄っぺらいキャラクターしかできていないという問題なんですけどね。。。

 

最終話もよう分からん感じでグダグタに終わったし、あの黒幕女キャラも最後どうなったか分からんままだしと、俺は12話なにを観させられていたのだろうとガッカリな作品でしたよ。


あと、これは個人的な好き嫌いになるのですが、このキャラ原の人ってダンガンロンパのキャラ原と同じ人だよね。
俺、この人の描くキャラクターの目に光がない・死んだ魚の目の様なデザインが好きくないのよね。なんだろうねこの人はそんなところで画に個性というか特徴づけしようとしてるの?
そしてその目に光がないデザインを・キャラ原をそのままアニメのキャラデザにするこの作品のキャラクターデザインの仕事も好きくないね。。。

 

と色々と書きましたが、酷く貶めるほど・イライラするほどではないので作品の評価としては可もなく不可もなくとなります。

 

以上

アニメ「殺し愛」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「殺し愛」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


OP映像、曲調が本編と合っていない。。。
OPの曲調からコメディタッチの作品かと思ったら終始シリアスものでしたよ。
またOP映像からは、主要キャラ4人により繰り広げられる物語や殺し屋同士の変な関係性の二人を中心にドタバタコメディ、もしくはクライムコメディチックな作品かと思ったらコメディ要素はないシリアスものでしたとさ。


第1話のアバンとOP映像、曲調から感じたのは、殺し屋家業の多少のシリアスはありつつもコメディありの「シティーハンター」の様な作風か、もしくは「ルパン三世」の様なクライムコメディな作風を期待していたのですがね…。

あと、OP映像に登場する4人中2人(社長と経理)はほぼ活躍しない・中心人物とはならないのにあの映像…アホか、ホントセンスないわこの監督。。。

それにあの経理のキャラがなんかムカつくのよね。
ゆうきまさみ作品のキャラみたいなキャラデザなのですが、あのカタコト喋りがムカつくのよ。
わざとらし過ぎるし(ディレクションがおかしい)、ボイスにしてもこのキャラ(少年っぽいキャラ)に声を当てるなら男の声優より女性声優に少年役やらせた方が良いだろうと思うのですよ(音響監督もセンスない)。
色々とセンスがない作品。


次に、お話の内容について。
物語最初の「嫌な臭いがしない」みたいなセリフの意味は、実は二人は身内・血縁関係…という事だと思ったけど違いましたね。
11話12話で二人の関係性の過去話が語られますが、驚くほど薄い関係でしたね…昔の自分の命の恩人が命懸けで守った少女だからという理由でしかないという、
そんなうっすい関係性・納得のない関係性なら、その関係性の過去話をわざわざ最終話付近まで引っ張らず早々に語れば良いのに…、
その構成もダメ。。。普通に?(なにか訳ありの)兄妹の関係で良かったろうに…ねぇ。

 

そしてあの終わり方も酷い、凄い投げっ放しな終わり方でしたね。
せめてあの赤髪との決着までつけるとかしろよ…。

また「殺し愛」というタイトルについて、最終話まで観ても二人の関係性を表す様なタイトルにもなっていないしまったく意味分からんタイトルでした…タイトルからして納得がない(これは原作の問題か)。


あと主人公のキャラも弱いし全く納得のないキャラ設定。
なぜ殺し屋やってるのか過去話からは全く意味分からんかったですよ。

基本的に無口なので何を考えてるのか分からんし…。
他の作品の感想でも述べてますが、無口キャラであっても何も考えていない訳ではないのですよ…、
この場面で主人公はどういう思考をしてるのか、口に出さないのであればモノローグで語らせてどういう思考をするキャラなのかを描けば良いのにそれもしないので、どういうキャラか分からんまま話が進むのよ…。


と、ホントにOP映像・曲、ディレクション、キャラクター設定、シリーズ構成、キャラ造形と色々とダメな作品でした。

 

作品の評価としては、限りなく「不可」寄りの可もなく不可もなくとなります。
(OPやキャラ等はともかく(まだ我慢できますが)、最終話があるていど綺麗に終わっていればまだ良かったのですが…あの投げっ放しの終わりのために「不可」寄りの評価となっています)


以上