アニメ「ヲタクに恋は難しい」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ヲタクに恋は難しい」を一気観しました。

 

以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

タイトルからちょっと期待していたのですが、ふたを開けてみると
キャラクターに魅力がなく、ストーリーも大した盛り上がりもなく終わった
ガッカリな内容のアニメでした。
特にヒロイン桃瀬成海のキャラクターが問題です。

 

以前付き合っていた同僚の彼氏に隠していたヲタ趣味を打ち明けたところ
振られてしまい、勤めていた会社も辞め今後はヲタを隠し通す、と言っている
この設定がいただけない、というかダメでしょ。

「彼氏との関係」>「ヲタ趣味」と公言している様な奴はヲタを名乗るなと言いたい。

 

別に誰彼構わずヲタ趣味を打ち明けろとは言いませんが
気心の知れた仲であるなら隠さず打ち明け(引きずり込む)理解してもらうよう
努めるべきでしょう。ヲタ趣味を隠すべき卑しい趣味とでも考えているのか
それでヲタを名乗っているのが許せないです。

 

さらに二藤とのやり取りのあの言動。異性に対してあんな言動のヲタ女いないだろうと
男のヲタ同士ならあの会話でのやり取りもまあ分からんではないですが
現実にあんな言動の女が居たら引くわと思って観ていました。

 

上記の様な設定からか擦れっ枯らし感が酷く、
仕事も居辛くなったからという理由で簡単に辞め、
今後は恋人になった相手にもヲタ趣味を隠し通す、と
仕事にも恋愛にも趣味にも中途半端な
どうにも好感の持てないヒロインでした。


こういうのは金田一蓮十郎さんに描かせたら上手いのになぁ、というか、
実はタイトルからちょっと期待していた理由は金田一蓮十郎さんの漫画の
「ゆうべはお楽しみでしたね」(以下、「ゆうたの」)みたいなのを期待・想像
していたからでした。

 

「ゆうたの」はオンラインゲームのドラクエ10で知り合った二人が同居する事になり
リアルで会ってみると男だと思っていたプレイヤーが女だと判ったところから始まる
ブコメになります。この女性キャラはヲタクではなくギャル系でリア充だったりは
しますが、(まあゲームガチ勢ではあったりしますが)キャラ立ちもシッカリしていて
可愛らしさも描かれていて好感が持てるキャラになっています。

 

「ヲタ恋~」をガッカリした気持ちで観終わって、どうせならこの「ゆうたの」を
アニメにしてくれれば良いのにと思ったのですが「ゆうたの」はドラクエ10の宣伝漫画
なのでスポンサーとか考えたらスクエニ以外つき難そうで厳しいのかなと感じます。
(最新5巻の帯を見るとドラマ化する様ですがドラマ化…期待して良いのかどうか…)

金田一蓮十郎さんの作品をこれまで「ニコイチ」「チキンパーティ」、
ライアー×ライアー」、「ラララ」を読んでますがどれもキャラがしっかりしていて
(「ライアー~」や「ラララ」のヒロインは好みが分かれるかもしれませんが)
なんだか自分の中では高橋留美子さん的な漫画家で安定した面白さのある
作家さんだと思っています。

 

(ちなみに自分は「ニコイチ」が一番好きです。ちょっとぶっ飛んだ設定ですが
ヒロインをはじめ主要キャラ、脇役キャラまでキャラクターが良く、
話も基本的にギャグマンガの人なのでテンポよく進み面白く
全10巻で読み易くお薦めです。
※青年誌掲載だったのでちょいエロありです、ご承知おきください)

 

アニメの感想として話が少し逸れてしまいましたが、
主人公、ヒロインのキャラというのは大事なんだなと感じたそんなアニメでした。

 

以下、ちょっと怖い妄想ですが、
ヒロイン桃瀬のあの言動について「男のヲタ同士なら理解できるが」と考えましたが
もしかしたらこのアニメは、桃瀬は「女」として表現されてはいるが
「男」に置き換えて観るというのが正しい見方だったりするのかも、
実はBLアニメだったのかも、とも思われます…


(2018年10月15日02:06mixi日記投稿分)