アニメ「SSSS.GRIDMAN」 ~OP曲Oxt「UNION」大石昌良さんについて

録り貯めしていたアニメ「SSSS.GRIDMAN」を一気観しました。

 

アニメ自体については可もなく不可もなく普通に楽しめました。
特撮をアニメでやろうという、そしてその先に特撮熱を盛り上げたいというその熱い思いは伝わってきて良い作品だったと思います。

 

で、OP曲についてですが曲調、歌詞もアニソン・特ソンっぽさがあって劇中でも流れて場面を盛り上げていて良い歌だなと感じました。

 

作詞・作曲は「けものフレンズ」のOPや「ゴクドルズ」のOPで楽曲提供してたりする「オーバーロード」のOPを歌っているOxT大石昌良さんです。
(OPクレジットを観てOxTオーイシマサヨシ×Tom-H@akだと初めて知りました)

 

別に上からものを言う訳ではないのですが、
大石昌良さんは作詞・作曲共にセンスのある方だと思います。
だからこそこのOP曲の作詞について苦言を呈させていただきたい事があります。

 

それは、一見するとこの歌詞は「侵略」や「戦い」といういかにも
アニソン・特ソンっぽいに歌詞に見え、
怪獣やアレクシスという侵略者から世界を守るために
響裕太とグリッドマンがUNIONし共に戦うための同盟を組み
新条アカネを退屈・閉じ籠った世界から救うという歌詞に思えますが
実はアニソン・特ソンではないという点です。
特撮版のOPの様に歌詞中に「GRIDMAN」とでも入っていればアニソン・特ソンと思えたのですが…

 

(別にタイトル名が入ってないとアニソン・特ソンと認めないという事ではありません。入っていなくても歌詞でその作品のテーマを表していたり主人公の気持ちを表現していたりと、他の歌では替えが利かないワンオフものであるというのが自分の中の定義です)

 

この歌詞の「何者かの侵略」や「戦い」は別の言葉に置き換える事が出来て、そうするとこの歌はアニソン・特ソンではなく普通の、一般向けの歌としても聞けてしまう、GRIDMANのOP曲でなくても良い・他の歌でも替えが利く歌となってしまうというのが残念なのです。

 

自分のこの歌の解釈は、「日々同じ事を繰り返してるだけの日常・子供の頃は色んな事を夢見ていて毎日毎日が楽しかった。大人になった今はもう昨日と変わらない今日を明日も繰り返すだけだと諦めている。そんな「侵略」=「退屈・つまらない日常」から僕らを「救う」のは「新しい事への挑戦、知らない事を知ろうとする事、冒険」でありその「挑戦や冒険の始まり」=「戦いの鐘」である。だから、さあそこから飛び出そう行動を起こそうぜ」だと思っています。

 

人によって多少の解釈の違いはあると思いますが、作詞の大石昌良さんは上記の様な解釈ができる詞を作っていて、それはガッツリアニソン・特ソンしていなくて良く言えば間口を広げていると言えますが、二兎を追っている様にも見えるのです。

 

けものフレンズ」や「ゴクドルズ」のOP曲の歌詞はワンオフものであり、そういう歌詞も書けるはずなのに「SSSS.GRIDMAN」ではそれをやらなかった、というのが感じられてそこがちょっと残念でした。

 

作品によっては一般向け・普通の歌としても聴ける歌詞は有りだと思いますが、特撮のような完全な非現実・怪獣が大暴れするみたいな作品のOPの場合はガッツリと作品に寄った歌詞が嬉しいなとアニソン好きとしては思ってしまいます。

 

「UNION」自体は全然好きです。カラオケでも歌います。大石昌良さんは本当にセンスのある人だと感じているので「けもフレ」や「ゴクドルズ」の様なキャラソン的な色物OPだけではなく(失礼?)カッコいい曲調のガッツリアニメに寄った歌詞のアニソンを聴きたいですね。

(自分が知らないだけかもうそういうアニソンを作られているのかも知りませんが…)


(2019年01月14日02:54mixi日記投稿分)