アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」を
一気観しました。

 

原作はライトノベルの様ですが未読です。以下多少のネタバレを含む感想となります。

 

番宣やキービジュアル等から「涼宮ハルヒの憂鬱」みたいな作品かなと
勝手に想像して勝手に期待値を上げていました。
そのため、上がった期待値の分ガッカリする事があるかもな
という思いを抱きながら観始めたのですが、そんなことはなく、
キャラクターの心情表現がほぼ直接的な表現で
分かり易く面白く思いのほか楽しめました。

 

実際に、作品を観始めた直後は突飛な行動をとるヒロインと
ひょんな事からそのヒロインと行動を共にすることになる巻き込まれ型主人公、
というイメージで「涼宮ハルヒ~」的な作品かなと感じていたのですが、
第4話バニーガール先輩編まで観終わって思ったのは、これは「化物語」と同じ
構成なのかなでした。

 

青春ブタ野郎~」の『思春期症候群』=「化物語」の『怪異』であり、
青春ブタ野郎~」のバニーガール先輩は「化物語」の戦場ヶ原で
バニーガール先輩(=戦場ヶ原)の思春期症候群(=怪異)の事件に主人公が介入、
解決した事で恋仲となり、その後は別の少女達の思春期症候群(=怪異)の事件に
関わって解決していくという流れの構図が同じです。

 

化物語」と比べると「青春ブタ野郎~」は怪異=思春期症候群の発生原因が
ちょっと安直(良く言えば分かり易い、悪く言うと陳腐)であったり、
それによって発生する事象、解決へのプロセスのディテール等がちょっと粗いかな、
(バニーガール先輩編の思春期症候群の解決方法や妹編の話の終わり方についてなど
え?それで解決で良いの?終わりなの?という話のが幾つかありました)
と感じました。

 

あとは主人公と関わりのある人間のみが思春期症候群を発病?するのは何故なのか、
後輩や主人公の妹の思春期症候群の原因は誰もが抱きそうな悩みのはずでそこいら中で
時間巻き戻しなり全身傷だらけになる事件が起きても良さそうなものですが…
その辺りの説明、納得できる理由が本アニメでは描かれなかったのが気になりました。

と、色々書きましたが最近のラノベ原作のアニメでは珍しく面白く当たりな作品でした。

 

劇場版のCMをやっていましたが、劇場版では主人公の思春期症候群についてや初恋先輩のエピソードや上記の思春期症候群の原因について描かれる事になるのかなと期待していて公開が楽しみです。


(2019年04月04日01:18mixi日記投稿分)