アニメ「星合の空」、「私、能力は平均値でって言ったよね!」 ~感想

録り貯めしていたアニメの感想や最近読んだ漫画、小説の感想などを書きます。
以下、
アニメ「星合の空」
アニメ「私、能力は平均値でって言ったよね!」
漫画「アクタージュ 10巻」
小説「オーバーロード 14巻」
の多少のネタバレを含む感想となります。

 

上記の感想全てを一つの日記にまとめて書こうと思ったのですが、思ったより長くなったので、アニメ編、漫画編、小説編に分けて書きます。
今回はアニメ編となります。

 

ここで取り上げるアニメ「星合の空」「私、能力は平均値でって言ったよね!」については本来感想を書くつもりのなかった作品となります。
「良い」にしろ「悪い」にしろどちらかにある程度傾く事がなければ基本的に感想は書かない様にしています。この2作品は可もなく不可もなく・毒にも薬にもならない様な作品だったのですが、ネットを見てちょっと思う事があり少し書いてみる事にしました。

 

・アニメ「星合の空」
ちょっと変わったタイプの主人公がなんやかんやあって弱小テニス部に入る事になりそこからテニス部に変化が生じてゆくというテニス部の話・スポーツアニメとしては面白かったのですが、途中挿入されるテニス部員たちの各家庭の話が重い。そしてなにより各家庭の問題が何も解決しないまま物語が終わるのが酷いのです。1クール(全12話か13話)の話だと思っていたので次々出てくる家庭問題に、これ1クールで絶対終わらんだろと思ってたら案の定、一つも解決しないまま終わってしまい自分の中のでこのアニメはダメ作品認定となりました(それと、ほぼ全てのテニス部員の家庭環境に問題があるのはどういう事なんだろう?テニス部=不良のたまり場だったのか?家庭に問題があったからこそ集った仲間達=テニス部員なのか?テニス部に偏りすぎだろという疑問・納得が出来ない部分があります)。

 

「悪い」に大きく傾いた作品だったのでその感想を上げようと思っていたのですが、ネットで、この作品は元々は2クールだったのが1クールになったという記事を読みました。急遽2クール放送から1クール放送になってしまい、しかしそれでも監督は元の構想のまま(2クールから1クールへの再構成を行わず)半分の1クール分のみを放送する事を決定したらしいとの事です。
なるほど、それなら1クールで何も解決しないまま終わったのもまぁわからんでもない、と少しは納得はするのですが(その事情を知ったためにちょっと感想をあげる事を一旦は保留としていたのですが)…しかし、色んな事情があるのかもしれませんが、基本的には視聴者はそんな裏事情は知らないよっ!て話です(知りたくもない)。実際にネットでその辺りの事情を知るまではクソ作品の評価だったわけですし。。。
5~6家庭に問題のある描写(もう少しあったかもしれない)が出てきて、その一つの問題も解決せず、最終回もあんな中途半端もいいところでシリーズ終わらせるなんて、視聴者を蔑ろにするのも大概にしろって話ですよ。

 

(それと、5~6出てきた家庭問題の中の一つにジェンダーを扱ったものがあったのですが、もし2クール放送されていた場合でも、このジェンダー問題に使われる話数はおそらく2~3話程度でしょう。ジェンダーで1作品(1クール)使うアニメがある中、この監督にとってはジェンダー問題は2,3話程度で片付く軽い扱い・認識のものなのでしょう。問題(物語)のかさ増しのためだけに軽く扱うなよと感じます)

 

元々24~26話くらいで構成していた物語を急に1クールにしろ!と言われて腹立てた結果の(敢えてそのまま放送するという)最後の抵抗だったのかも知れませんが、その腹癒せをそんな事情を知らない視聴者にぶつけられても…という思いです。

 

お店やレストランを例にしてよく言われる話ですが、
お店側レストラン側にとっては毎日「百人」やってくるお客さんの内のたった「一人」でしかないかも知れないが、その店やレストランを訪れた、百分の一である「客」にとってはそれが初めてであり、その対応が全てであり、その時の対応が最悪であればもう「次」は【無い】わけです。
接客態度・雰囲気、または客に出す料理の味付けを「たまたま失敗」してしまった、「百回に一回起きるか起こらないかの失敗」をしてしまったと言い訳しても、そんな事は初めて訪れる客にはわかるはずもなくそれがその店の全てだと思われてしまうという事を理解して行動しなければならないという話です。

 

作品・商品として放送・提供する以上、どんな事情があるにせよプロとして評価に値する最低限度の品質は保つ必要があると考えます。

2クールから1クールへの放送期間の変更の話が、構成を見直す時間のない程、放送直前のギリギリで言われたのだとしても、リスクヘッジを取る事は出来たはずです。
2クールアニメを観ていると、1クール目「○○編」、2クール目「△△編」という様に2クールでありながら2編構成の作品は多々あります。その様に1クールである程度は纏まる話に最初から構成する事はできたはずなのです(しかも漫画原作などではなくオリジナル作品の様なので尚更です)。
つまり監督の構成ミスです。これは経験不足からくるものなのでしょうか?CMにて「赤根和樹原作・監督・脚本」とデカデカと名前が表示されていましたが(有名な人なのでしょうか?)、悪いイメージの監督して自分の中に記憶されました。

 

そしてあの最終話のあのラストは本当に酷い。元々あの構成で次回に引っ張る予定だったとしてもあのラストだけでもなんとか直せなかったのでしょうか?
アメリカのTVドラマの最終回でよくみる様な、最終回終幕直前に主人公が事故に遭って え~どうなったの?みたいな感じで終わるあの反吐が出る作りを思い出させます。
悲劇・不安を煽る様な最終回の体をなしていない最終回。。。ほらほらお前ら~続きが気になるならお前ら視聴者がTV局に働きかけろよ、という様な視聴者を馬鹿にした様な、「作品」を作ろうとしていない似非制作者の腐れ根性が見える、自分が一番嫌いなタイプの最終回の形です。

 

こういう事をやる監督なんだなぁと、もうこの監督・スタッフの作品(お店・料理)には期待できない・信用できないと感じ「次」は【無い】と決めたのでした。

以上

 

 

・アニメ「私、能力は平均値でって言ったよね!」
この作品は、可もなく不可もなくという評価で特に感想を書くつもりはありませんでした(パロディがウザったくて多少イライラしましたがそれでも酷評するほどにはなりませんでした)。

 

自分で感想を上げないと決めたので(一気観して感想を上げるので自分で感想を上げるまでは情報を一切入れない様にしています)、ネットでこの作品の感想を見ていると、「平均値の算出方法がおかしい、平均じゃないじゃないか」という感想がちらほらありました。
作中で説明されている内容については良く理解できなかったのですが、自分で脳内補完する事で「平均値」については「納得」できていたので、その事について述べようと思います。
それは、「能力値・強さの設定」を『スレイヤーズ』の世界で考えれば納得がいくものになるのです(『スレイヤーズ』はアニメを観ただけの原作小説未読者です。『スレイヤーズ』の内容について間違い勘違いあるかもです)。

 

スレイヤーズ」世界では人間の他に、強大な力を持つ魔族が居てさらにそれらを従える魔王の腹心5人、それを統べる魔王、そして対となる神族(竜神)の存在している世界となります。また「スレイヤーズ作品内の異世界」にも同様に魔王、またそれと対となる神族(竜神)が存在しているという世界設定となります。その「スレイヤーズ」世界の魔族、神族全てひっくるめたあらゆる生命の母とされている存在ロードオブナイトメア。
おそらくロードオブナイトメア相手には全ての魔王、竜神の力を結集したとしてもワンパンされる、それくらいの力の差があると思っています。

 

このアニメ「~平均値」の世界において最強とされている、古竜の強さを『スレイヤーズ』世界のロードオブナイトメアの強さであると考えると、普通に「平均値」と考えても納得がいくのです。
ある一定以上の知性を持った全生物の強さの平均とした場合(さすがに虫や微生物等を数に入れる訳にはいかないので)、『スレイヤーズ』世界でいうロードオブナイトメアの能力の何千万分の一でも何億分の一でも持っていたとしたらそりゃ最強だろうなと納得できていたのです。


スレイヤーズ』のロードオブナイトメアの能力値・強さは下手したら、何千万分の一・何億分の一であっても魔王より強いかもしれないと思っています。それだけ次元が違う絶対的な強さを持つ存在の「強さ」も含めた平均値の強さを主人公が持っていると考えたので「平均値」については納得できたのでした。

ただ、物語終盤の作中に、主人公の持つ圧倒的力の源である古竜(の一部)が出てきた時には、あれ?ちょっと考えていた様な超常的存在ではなかったんだなぁガッカリしましたが…

 

以上、他は特に語る事はありません。

 

次は、最近読んで面白かった
漫画「アクタージュ 10巻」
についての感想を書こうと思います。


(2020年03月28日21:52mixi日記投稿分)