アニメ「体操ザムライ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「体操ザムライ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

可もなく不可もなくの作品。

要所要所の画の魅せ場は巧い!…さすがはMAPPAと感じる造りになっています。
しかし、荒垣家以外の主要キャラの魅せ場・掘り下げ回が弱いと感じます。
特に、ライバルキャラとなる南野のキャラをもっと掘り下げるべきでしょう。
このキャラの掘り下げが最初から構成されていなかったためか良く分からないキャラとなっています。
第1話、主人公に対し「体操界の恥」と言い放ちますが、全11話を観た上での南野のキャラからすると
「体操界」という言葉を使う事に違和感を覚えます。明らかな個人主義者であり
五輪の体操競技はチームだと思うのですが、南野のキャラは体操界のため、チームのためという言動は皆無です。(そのうえ年上・目上への礼儀もない)
そう考えたとき第1話を振り返っての南野の件の発言はキャラが定まっていないなぁと感じるのです。
「ガッカリだ、失望した」などの荒垣に対する個人的な感情の発言ならともかく、
作中個人主義を通していた南野の「体操界を意識した」発言に違和感を覚えるのです。

 

あと、途中登場したハローキティもよう意味わからんね。
いや、玲の成長・進路を示す的な役割なのはわかるけど、主要キャラである玲に大きな影響を与える役割を登場後即退場する様なゲストキャラに担わせんでもと感じるのです。

 

あとは、7月5日の誕生日エピソードがさらっと流された事…、父親が居ないのは仕様がないとしても、

キャラに「説明させて終わり」(誕生日の日に電話した~)という描き方はちょっとないなぁ…と感じました。確り尺を取って描いて欲しかったですね。
(何だろう?話数の制約でもあったのでしょうかね?そういえば全11話と1クールとしては1話2話少ない感じだったので…もしかしたら泣く泣く削られた誕生日回が存在したのでしょうか?)

 


あと、評価とは違うと事で気になったのが2話終わりと3話冒頭の主人公の服が変わっている事…繋がりがおかしい…
(一気観してたから分かった事なのかもだけど)誰も気づかなかったのかしら…2話3話の段階でもう余裕のないスケジュールだったのかなぁ。。。