アニメ「ゲキドル」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ゲキドル」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


この作品は何がやりたいのか全く分からないまま話が進んでいったヤバ怖い作品でした。
5話まで観て、演劇モノなのかアイドルモノなのか百合モノなのかSFモノなのかミステリー・サスペンスモノなのか
何がやりたいのか取っ散らかってる感じでした。
5話まで観てこんな感じだったのでヤバいヤバいナニコレ訳が分からない怖い怖い…となってきました。

 

最終的にはSFモノで落ち着いたのかなという感じですが(よう分からんけど人類補完計画みたいな話だったのかな?)、
制作側の自己満で終わった(作品とはある程度はそういう部分もありますが)、エンタメ性が薄い、視聴者置いてけぼり感が強い作品という印象です。

 

作画、アニメーションはシッカリ作られているのですが、ストーリー構成がヤバヤバだったのが残念でした。
構成さえシッカリしていれば良作になり得たかも知れないのに…

 

まぁ構成以前にタイトルからしておかしいのですがね…
「ゲキドル」というタイトルは演劇の「ゲキ」とアイドルの「ドル」からきているのですが、先にも述べた様に百合やらSFやらサスペンスやらの要素がドンドン出てきて
演劇、アイドルが中心の話にならないのです。
「演劇」要素は終盤多少は絡んできますが(申し訳程度)、アイドル要素はほぼ無意味です。タイトルに入れるくらい重要な要素であるべきはずなのに…です。

 

制作側は何故このタイトルにしたのか、ちょっと理解できません。
そもそも何故「演劇」+「アイドル」の話を創ろうと考えたのかがまず理解できません。
「演劇」に心血を注いでいる人、「アイドル」を一生懸命やっている人(副業としてドラマやバラエティに出演する事もありますがあくまで本業は「アイドル」)…、
一本の道に絞って全力で取り組んだとしてもその努力が報われるとも限らない厳しい道だと思うのですが、それを安易に「演劇」+「アイドル」=「ゲキドル」だ、新しいね面白いね、わーい!…と発想する神経が理解できないのです。
演劇一本、アイドル一本でやっている人たちをバカにしてんじゃないの?と感じられるのです。
まぁ最悪、主人公達が「金のため」と割り切って、目新しさだけを武器にポッと出てパっと消える~自分たちを「消費される商品」と割り切ってる…と描かれていれば
多少は納得もあったと思うのですが…

 

まぁ何にしても、あの話の内容と「ゲキドル」というタイトルは全く合っていないのですがね…普通にSFっぽいタイトル付けりゃ良いのに何考えてんのか訳わからんわ。

 

作品の評価としては可もなく不可もなくとなります。


以上