アニメ「聖女の魔力は万能です」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「聖女の魔力は万能です」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


かなり良かった作品。面白く観れました。
主人公・セイのキャラクターを丁寧に描いているのが良いですね。物語もゆっくりですが丁寧に描かれています。
第1話辺りは物語の方向性も良く分からない事もあり、そのゆっくり・丁寧さに焦れったさを感じていましたが、
視聴者の「納得」を考え丁寧に描かれる主人公のキャラクター、丁寧な物語の構成に観ていく内にどんどんハマって行きました。

 

主人公以外のキャラではダメ王子を演じるカイルが良かったですね。喜怒哀楽をよく表し、信頼に足る者にはその胸の内を語らせて描かれるキャラクターの描き方が良いですね。

(カイルより)出番の多い氷の騎士団長なんかよりよほど良く描かれています。それもこれも良くしゃべり良く怒るカイルが描かれているからです。

氷の団長は喜怒哀楽が薄いからね…。
表情を表に出さなくともモノローグで胸の内を語らせる等すれば多少はキャラクターも形成されていくのですが、そこはちょっと残念な点です…。
(あと、キャラクターとは関係ないポイントですが、氷の団長は登場するたびに怪我している出てくるイメージがあり、弱い騎士のイメージが強いのよね。
火トカゲや狼やスライムにやられててどうにも弱いイメージが拭えないのです)

 

あと、ちょっと残念な点は物語・ストーリーが物足りない点ですかね。もう少し観たい、せめて2クールあればと感じたのでした。
1クールの終わり方もちょっと微妙な感じ…無理やり終わらせた感がありましたからね。あと12、3話あればもっと面白くなったのではと感じました。

 

物語と共に作画も細かい所も丁寧描かれていて良かったです。

2期に期待したいですね。

 

あ、あと本編とは関係ない所で気になった点があります。

第1話のOPクレジットを観ていて「渡航(わたりわたる)」の名前を見つけ、あー渡航原作の作品なんだあ、と思っていたらテレビCMで出てきた原作書籍には違うの著作者の名前が…。

え?どういう事???見間違いかと思って巻き戻してみるとシリーズ構成にやはり「渡航」の名前がありました。同姓同名の別人??

原作者がアニメのシリーズ構成をやる事はたま~にありますが、自分の作品でもないのにラノベ作家が他の作家が書いた作品のアニメのシリーズ構成・脚本をやるなんてどういう事だ?と混乱しました。

よう分からんけど「渡航」は元々アニメの世界に関わりたくて小説書いてたのかな?それで自身の作品がアニメ化され業界との関わりが出来てシリーズ構成を任せてもらえたとかそんな感じなのでしょうか?

まぁ何でも構わないのですが、セイやカイルのキャラクターが丁寧に描けていたのは「渡航」が構成やっていたからと思うと結果的に良かったのかなと感じます。

 


以上