アニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「死神坊ちゃんと黒メイド」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


この作品の番宣を観たときは「面白そう!」と思っていたのですが、実際視聴してみたら…思ってたのと違ったというガッカリな作品でした。
これは2クール3クール4クール引っ張る話じゃないよ…。1クールで解決までやらんと…とその構成にガッカリなのです。

 

触れたものの命を奪うという呪いの掛かった主人公…と、それに寄り添うメイドの切なく悲しくも優しい物語、そして呪いからの解放を求めるまでのあくまでシリアスな物語が展開されるのを期待していました。


ところが、この1クール中で物語が完結する事はなく、基本的には主人公とメイドのラブラブ惚気話で大半が費やされます…。もうガッカリだわ。重いシリアス設定でやるのなら何故シッカリとしたシリアス展開をやらないかな?

 

何故そんな呪いをかけたのか?呪いの解き方は?呪いは解けるのか?主人公とメイドはどうなるのか?の話をシッカリまじめにシリアスにやれば良い1クール作品が出来たと思うのですが…。
それをギャグみたいなノリで無駄に消費して…ホントその造りにガッカリですわ。

 

一応この1クールの中でもちょこちょこは呪いに関する話は出てくるのですが、そこから感じるのは、あーこれはなんか大した秘密や面白味もない呪いの設定だろうなという感じなのです。
変に謎を引っ張るほどの面白さがそこにあるとは思えないのです。だからこそ無駄なラブラブ惚気はやらずに謎に着実迫って行く過程を1クールでしっかり描き完結させるべきだと感じるのですよ。


この作者はこの作品で長期連載でも狙ってるのか?いやいや引っ張って引っ張ってショボい謎を明らかにするよりテンポ良く物語を展開させて完結させた方が絶対良い設定の作品だと思うけど。
明かされる謎によほど驚愕の展開、誰も予想しなかったオモシロ展開があるというのなら引っ張る意味も分かるのですが、多分ないですよこの作品には。

 

後々明かされるであろう謎に「納得」があれば良いのですが(シリアスでやらずにラブラブ惚気で話を無駄に引っ張る意味を納得させるだけのモノが作れてあれば良いのですが)
ほぼ確実にないと思ってます。


これが別にね、水を被ると女になる、くらいの呪いであればラブラブ惚気でストーリー展開しても良いのですが、重すぎる呪いとストーリー展開とのバランスがおかしいのよ。まぁセンスの問題よね…。
(作者のセンスの問題だけでなく小学館の担当編集も問題だと思うけどね…)


期待していただけにガッカリした作品の全体的な評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上