アニメ「平穏世代の韋駄天達」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「平穏世代の韋駄天達」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話を観てまず思ったのは「これ、ノイタミナ枠でやる作品じゃないだろ」でした。
ノイタミナ枠って、実写でもやれる様な作品、アニメアニメしていない作品が選ばれてる印象だけど
この「~韋駄天」は明らかにオタク向け作品…それをノイタミナ枠でやるんだ、と驚きました。

 

次に思ったのが、やっぱりクール教信者作品合わないんだわ…でした(この作品においてはクール教信者は作画担当の様ですが面倒なので原作の体で話を続けます)
小林さんちのメイドラゴンSの感想」でも書いたけど、
設定話なんかは、ほらほらちゃんと考えてるでしょ~、みたいな感じを観てて受けますが、
それだけなのよね。。。
設定や構成がメチャクチャという事は決してなく、
作者はしっかり設定を考えていてるのはわかるけど、そこから紡がれる物語その話に面白味を感じない、
話全体の構成、キャラの作り込みが上手くなく好きくないのよね…。

 

キャラのモノローグ多めで理詰めで話を作っていてそこに「納得」があるのは良いと思うのですが、ただただ一本道の話を観させられてるだけ…面白味がないのよ。

 

ノローグでの思考合戦を観ていて思い出したのは「ハンター×ハンター」でしたが、この作品当然のことながら「ハンター×ハンター」ほど面白くないのよ。
冨樫義博に成ろうとして成れていない悲しい存在、それがクール教信者天原という印象。

冨樫義博クール教信者天原の違い、それはキャラ造りだと思います。
クール教信者天原のはキャラ作れてるようで作れてない、表面的なキャラ付けだけ…深みがない、だから物語もつまらないのだと感じるのですね。
人間味を感じないキャラ(一応断っておくと神とか魔族とかの次元の話ではないよ)、リアルを感じない、深みがない、表面的な「属性」のみを付与したキャラ、そんな中身のないキャラ同士の物語なんてそりゃ熱く入っていける訳ないですよね。。。


これ人気あんのかね?人気あるからアニメ化したんだろうけど、ホント人気あんの?
話も中途半端で終わるわ本当に何故この作品がノイタミナ枠で放送されたのか分からない。(ちなみに、続きは全く気にならん、コミックス買おうなんて気も起らん。アニメで放送されたら観るけど…そんな感じ。物語に全然入っていけてないからね、そんなもんよ)


この作品が人気あるとしたら「エログロ」が一部に受けてんのかね?
だとしたら騙されてるよ。「エロorグロ」を含む作品はその「要素」を取り除いたとき「話」や「キャラ」だけで本当に面白い作品が作られているかどうかを見定めなきゃいけないのよ…というのが俺の持論なのです。

 

 

所謂、吊り橋効果と同じよね。「エロ」や「グロ」を観てのドキドキを作品が「面白くて」ドキドキしてると勘違いしちゃってる…、そういう人が多そう。。。
この作品もそう…、「エロ」や「グロ」のショッキングな画を観てヤベェと思ってドキドキしてるのを作品が面白くてドキドキしていると感じちゃってるのよね。
「エロ」や「グロ」要素を抜いたこの作品の骨子を見たとき本当に面白いキャラ、ストーリー構成になっているのか冷静に判断しその上で面白い/面白くないを判断しないといけないのに…出来てない人が多いんだろうなと感じます。


この作品に限らず「グロ」を売りにした作品が多い昨今、「グロ」要素を取り除いて作品を見たとき本当に面白い作品かどうかを冷静に見極めなきゃいけないのよ。「グロ」要素にだまされて面白れぇ!なんて言ってたらダメなのよというお話。。。


「エロ」や「グロ」要素を抜いたら、この作品は上述した様に、キャラ造りが出来ておらず(薄っぺらで)、話が淡々と進むだけで面白味のないお話の構成なんですよね。
しかし、話の構成が全くできていないという事はないので、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上