アニメ「天官賜福」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「天官賜福」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


魔道祖師と同じ原作・脚本家みたいね。中国アニメの作品。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

魔道祖師と比べると作画のレベルはワンランク落ちてる感じ…それでも充分高いんですけどね。魔道祖師と比べると天官賜福の方がアニメアニメしてますね(魔道祖師はドラマ寄りという感じ)。

あとは、お話の構成もちょっと良くない感じ…正確に言うと悪くはないんだけど、良くはないって感じです。

 

天官という主人公の設定やその主人公と因縁のある(昔、主人公が助けた子供?)鬼の頭目の関係性などは分かるのですが、
主人公の目的、物語の終着点、どこへ向かって話が進んでいるのかが見えないのが良くない。。。

 

なんか下界の世直し的な事やってるみたいだけど、んなザックリしたものではなく、ひとつなぎの秘宝を求めるでも、天界の王になるでも良いので
シッカリと定まった目標をまず示して欲しいですね。主人公が何を思って、何を見据えて、何のためにその行動を取っているのか、「納得」を作るためにも
「目標」が必要だと思うのですが、それが示されずただ周りに流されて話が進む展開に自分はちょっと、物語に入っていけないのよね…。

 

設定自体は面白いと思うのだけど、お話の構成としてちょっと問題ありかなと感じます。
これは別にこの作品が元々1クール完結を想定していない…、とかいう問題ではなく、物語の指針・方向性を示すべき導入部分の失敗・問題だと考えます。


あとは、魔道祖師にも同じ事がいえる、中国アニメ共通の問題点ではあるのですが、
キャラデザをもう少し考えて欲しい問題、があります。

 

なんかどのキャラも同じ黒髪で同じ様な髪型してて同じ様な美形顔で、中国名で呼び合ってるの相まって誰が誰だかわかんなくなるのよね。
日本アニメの様に髪の色でキャラを見分け易くしていないので分かり難いんですよね。
おそらくピンクや緑など現実に在り得ない髪の色を使う事を是としない考えなのでしょうね。

 

日本のアニメでも青春群像劇作品などでたまに見かけますが、やはりキャラが見分けにくくなっていて同じ問題が発生してますよね…。
髪の色を黒色や茶色ばかりにすると、髪形などに気を付けて意識的に描き分けないとすぐに誰が誰か分からんくなるのよね。
それかよほどキャラ(性格)を強烈に・分り易く描き分けないと(たとえ同じ様な髪形であってもその雰囲気からキャラが判別できる様な描き方でないと)もう訳わからなくなってしまうのよ…。

 

 

そういう事を理解せずに、ピンクや緑なんて在り得ない色だから…と髪の色を同じ色で統一したり、奇抜な髪型を採用しなかったりするのはホント愚かなのよねぇ…。
髪の色を統一するならキャラ・個性(髪型含む)を強烈に描き分けろよ…、それができないのならリアルを求める?髪の色になんかこだわる必要ないんだよ、という事をなぜ理解しないのか…
別にこの作品や他の中国アニメに限らず、同じ事を行なってる日本アニメにも言いたい事なのですがね。

 

(たまに中国実写ドラマを観るのですが、実写ならキャラの区別つくんですよね、当然顔に個性があるから…。ただアニメにすると基本全部同じ様な美形顔ばかり、そして同じ様な髪型でもう訳わからんのよ…。実写とアニメの見え方の違いを理解せずに作ってるのが問題よね、というお話)

 

 

以上