アニメ「プレイタの傷」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「プレイタの傷」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話を観ての第一印象は、
キャラクターの画も綺麗、アニメーションも動く、背景も綺麗…、
でもどこか違和感。。。

 

キャラ単品では綺麗、背景単品では綺麗だけど
それが合わさり一つのアニメとなった時おかしいんだよね、この作品…。

 

キャラと背景のバランスがおかしい…もう少し言うなら、色設定がおかしい。
キャラと背景の色のバランスがおかしいのよ。

 

色彩設計、色指定が仕事してない。。。
色彩設計・色指定誰だよ、なんて名前の奴だよと思って調べようと思ったけど色彩設計、色指定のクレジットがOPにないのよね。
一応、EDクレジットには色指定の名前があったけど(色彩設計のクレジットはない)、
最近のアニメではOPにクレジットされる事も多い色彩設計という役職がクレジットされていない事からも、この作品の監督は、色彩設計を軽んじているんだろうねぇ、その結果がこの体たらく…といった感じを受けました。

 

背景は全部CGの様で、綺麗ではあるんですけどね…、その綺麗に描いた背景を見てもらいたいからなのか、背景の色味が強すぎるのよね。。。キャラクターと変わらん程に強い色設定なのよ、それがキャラと背景のバランスの悪さとなってんだけど、
キャラと背景が合わさった完成した画を見て、監督なんかは色のバランスがおかしいとか、なんも感じなかったのかね?

 

色彩設計の大事さを学んだ作品でしたとさ。。。

 


で、物語の内容についてですが、
タトゥーの設定も面白くないし、キャラクターも好感が持てないのが多い。そして最後の展開もダメ、と褒める所はない作品でした。

 

タトゥーってあれどこから湧いてきたの?
特区がなんか特別な地区だから湧いたの?それとも他の地域、世界中にタトゥー持ちが居るの?
タトゥーが継承されるの良いとしても、最初はどうやって始まったの?どういう基準で選ばれたの?適性や資格もなく誰でもタトゥー持ちになれるの?
特区がメイン舞台だけど、タトゥーと特区の関係性がないのならば特区をメイン舞台にしてタトゥーの能力バトルする意味や特区の設定の意味がないよね?
特区の設定での物語を中心にやりたいの?タトゥー能力のバトルメインでやりたいの?よう分からん。
また、魔弾の設定の意味も分からん。誰がどうやって、なぜそういう物が作れるかが理屈がさっぱり分からん。

 


また、キャラクター達も薄っぺらく表面的なキャラ付けのみといった感じです。
キャラ付け、キャラ造りに必要な「会話」自体は二人一組の掛け合いみたいな感じでよくやってんだけど、中身がないのよね…。
キャラを深める様な会話ではない、与太話を聞かされてるだけの、ほとんどキャラ造り、キャラ付けとしての意味がない会話なのですわ。。。

 

そしてよう分からんキャラ、好感持てないキャラも多い…。
特にあの警官(公安)のチャラい感じの方…、あの慇懃無礼キャラが急に凄む様が、なんだよコイツ!と猛烈にイライラする。
コイツが凄むのは・他人に対し凄む事が出来るのは、たまたま偶然、(自分が努力した訳でもなく)運よく得たタトゥーの力があるからだろ?
降って湧いた様な能力でイキってるのが、何だコイツ!と観ていてイライラすんのよね。
まぁこれは他のタトゥー持ちにも同じ事が言えて、こいつらが尊大なのは、たまたま手にしたタトゥー能力があるからだろ?と、タトゥーを持ったからこその「尊大キャラクター」と、その尊大キャラ以外のキャラ付けが弱いから全く魅力がないキャラになってんのよね…。
タトゥーの設定が失敗してんだよ。。。

 


そして最後、最終回のあの展開…。
あれダメでしょ…。
あの展開をみて、「おおっ!?すげぇ、盛り上がる!」とはならない…、逆に萎えたよ。。。
あの展開はセンスないわ…納得がないのよね。。。

 

 

と、画自体は綺麗だけどキャラと背景のバランス(色のバランス)がおかしい、
設定もつまらない、キャラクターも弱い、センスがない話の展開で
作品全体の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上