アニメ「逆転世界ノ電池少女」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「逆転世界ノ電池少女」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


魔神英雄伝ワタルやラムネ(NG騎士ラムネ&40、VS騎士ラムネ&40炎)や覇王大系リューナイト系の頭身低めのSDチックなロボット物。

 

キャラデザや世界観・物語の雰囲気は好きなんだけど…、ちょっと残念でしたね。
キャラクターデザイン自体は良いのですが、肝心の主人公のキャラクターの中身がないのと、物語全体・シリーズ構成としてのお話の構成の良くないのとで非常に残念な仕上がりとなっているのです。

 

雰囲気、お話的には「ワタル」や'00年代(2000年)頃のアニメの「デュアル!ぱられルンルン物語」みたいな感じがして好きなんですがね…。

 

まず何よりダメなのが、主人公キャラがよう分からん。。。
熱血系なのかウジウジ系なのか、チャラいのか一本筋の通った何かを持ってる漢なのか、ヲタなのか、最終話まで観ても主人公の心というのがホント分からんのです。
これには主人公とは債務者、債権者の関係にある宗方とかいうキャラクターも邪魔しています。借金という弱みを宗方に握られていて
宗方の言われてる通りに動くキャラクターが主人公のキャラ造りを邪魔しているのです…ホントなぜこんなキャラを配置したのだろうか…。

 

いやね…、この宗方のキャラが居ても、主人公が宗方に逆らって我を通す・自分の中に一本筋に通った何かを持っている人物、として描かれていればキャラになるのですが
基本言いなりだからね…キャラがないのよ。。。物語の主役、中心となる人物のキャラが立っていない、という残念な物語なのでした。。。
(あと、主人公の父親とのエピソードも物凄っく薄いし…なにそれそこいらのどこにでも転がってる様な家庭問題じゃん、みたいな内容)

 

他のキャラにしても、キャラデザ自体は可愛く描けていても基本当番回・紹介回の1回のみでキャラの深掘りがなく表面的なキャラ付けのみになっているのです。
そんな味方キャラ、敵キャラの当番回を繋げただけの様なストーリー構成なのでただただぶつ切りされた1話1話が連続して流れているだけ、という印象のストーリーで観ていて単調なのです。
せめて味方キャラの深掘り回まではやらんと…、そして余裕があるなら敵キャラの深掘りも出来れば良いんだろうけど…まぁまずなにより主人公のキャラが作れていない事が大問題なんですけどね。

 

なんか続編もある様な終わり方でしたが、シリーズ構成見直さなきゃ面白くなるとは思えないよ…。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上