アニメ「シャドーハウス」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「シャドーハウス」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

主人公エミリ子の可愛さを描く事に全振りしたのかと感じるほど、エミリ子可愛い作品でした。
全振りは冗談ですが、作画・演出レベルも高く安定していて、作品全体の雰囲気も良く、顔面黒塗りキャラのシャドウをアニメーションにして動かすという試みも面白く感じます。

 

いやぁ、それにしてもやはりエミリ子のキャラクターとしての可愛さですよね。キャラ(性格)、キャラデザ、作画・演出、演技(声)の全部でエミリ子可愛さを盛り上げてますね。
終盤のエミリ子の目がゲジゲジになったときは、早く(少しでも早く・話数を跨ぐ事をしないで)以前のエミリ子戻ってきてと願ってたほどですよ。

 


…エミリ子可愛さ以外の面、ストーリー構成について語ると、
終盤の展開は、盛り上がり所も作られていたり、シャドウ家の謎が少し明かされたり、と一応の終わり・1クールのシリーズ構成としてまとめようとしている造りは良いのですが、
やはり偉大なるおじい様の存在やシャドウ家の謎(その正体、目標・目的等…)が残されたままの消化不良を感じ、物語がどこへ向かっているのか(何をどうやったら何を達成したら物語が終わるのか)が見えず物語全体のストーリーがまぁ…、あまり綺麗に感じないのですよね。

もう少し物語の目標がハッキリ示されたり、1クール終了時のエミリ子達が物語全体のどの位置に居るのかがわかる様な造りになっていれば良かったのですがね。


まぁ、キャラ寄りの作品、作画・演出に力を入れた作品、作品全体の雰囲気に重き置いた作品と考えればかなりレベルが高い作品と言えます。
(しかし、雰囲気を楽しむ作品というにはあまりに謎や設定の比重が大きいと感じますがね)

 

あと、もう1点難点を挙げると

暗闇シーンの見せ方…。

基本的に、館内での薄暗い室内のシーンが多くなる本作ですが、普通の室内のシーンでは問題ないのですが、灯かりの点らない部屋の暗闇シーンでの動きがほとんどなにも見えん。。。

これはこの作品に限らず他の多くの作品にも共通していえる事なのですが、暗闇でのシーンをキャラも背景も黒系ばかり塗りつぶすとホント何も見えないのよね…。昔から思ってた事だけど、もう少し何とかならんのかね、アニメーションでのこの暗闇シーンの見せ方。。。決して作画が描かれていない訳ではなく、何かが動いてるのは分かるのですが、それが「見えない」というのはホント勿体ないと思うのよね…。

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上