アニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

まず、1話後半のセリフ無し演出について。巷では話題に(批判多い?)なっていた様ですが…個人的には良かったと思いますけどね。
「わし、かわいい……」、という最後をサブタイトルの「わし、かわいい」で第1話を締めたいが故の構成…(これ他のアニメ作品でもたまにあるよね、第1話のサブタイトルを一番最後に持ってきて終わる構成)、
女児化した主人公が最初に発する言葉がサブタイトルの「わし、かわいい」にしたいが故、「わし、かわいい」をより強く、より効果的に魅せるため・活かすため演出…、
とその演出意図は理解でき、良いと思うのですがね…まぁ多少は長いとは思わないでもないですが、あれくらい許容範囲でしょう…もう少し堪え性がないと…ねぇ。

 

個人的には問題ない・どちらかというと良演出であるさえと思うのですが、
問題があるとすれば(~このセリフ無し演出に対して怒ってもよい人があるとすれば、それは原作者および原作ファンでしょう~)、
原作小説ではセリフがあったにも関わらず、それがカットされてる・なかった事にされてる…作者が物語展開上必要だと考え書いたセリフがカットされてる・作者の創作努力が無常にカットされている(かも知れない?)…という問題でしょうね。
もし原作小説での、ゲーム世界へ転送されてからの描写が地の文の説明のみで主人公の第一声が「わし、かわいい」であるのならば、あの演出は原作に忠実な誰も文句言えない最良の演出になると思いますがね。

 

セリフ無し演出についてはここまでで、以下は作品内容についてです。

 

まず、主人公の賢者の異名が「軍勢」って…。一人旅団とか独歩師団とかの方がカッコ良くない?(と思って少し調べたら他の作品で一人師団、一人旅団って使われてるみたいね)
なんだよ「軍勢のダンブルフ」って…いやこれがもしナルトの多重影分身みたいに自身を数百数千に分身させているのなら「軍勢のダンブルフ」も分かりますがね…。

 

そして次に訳分らんのは、主人公が女児化して目覚めていたら30年経過していたという設定…。
目を覚ましたらゲーム内の世界が現実になっていた、ゲームからログアウトできなくなっていた、という導入設定ですが、30年経過の意味あるの?
元プレーヤ達は30年経過している様な感じ(見た目の変化や30年間の徒労感等々)が全く見えないし(見た目の変化がないのはNPCも同様か?…これは種族的な要因があるかもですが)、
30年の時間経過の意味が1クール観終えても全く見えてこない(この先の展開で設定が活きてくるのか不明ですが)…別に1年間音信不通・行方不明だったでも良いんじゃないの?30年は長すぎない?その年月にどんな意味があるんだろうね?
と納得がない設定なのですよ(…まさかまさか主人公の直属NPCとの再会の感動?を少しでも深くするためだけの設定じゃないよね?)。

 

あとは、話自体がつまんない問題もありますが、それはまぁなろう系あるあるだからね、元から期待していませんでしたよ。
最強召喚術士の主人公がその圧倒的な力で問題を解決していくだけの話…。
主人公が、召喚最強!汎用性がある!みたいな事を言ってたので最初は、諸々な問題について色んなタイプの精霊を適宜召喚し解決する…それは例えばドラえもんの秘密道具的な感じで~と思っていたのですが、
基本的にバトル要員なんですよね。まぁ最強系主人公のなろう系あるあるですよね。。。期待してませんでしたよ…。

(主人公の強さについて…最強クラスだとは思いますが、どの程度か?主人公達より強い敵、元プレーヤーは居るのか?など強さのほどがよく分からないのも問題ですね)

 

他には、話の大筋として残りの9賢者を見つけるというのがありますが、1クール内で結局一人も見つからんかったね…。
もし見つかったとしてもキャラも分からん、なんの愛着もない9賢者とやらの再会、共闘シーンに盛り上がる事もないだろうから、出し惜しみせず早よ出せよ…と感じたのでした。。。

 

…などの問題があるのですが、巷で話題になってるのは第1話でのセリフ無し演出、だとか。
それよりも気になるところがあるんじゃないの?と自分は考えるのですがねぇ…。
また、設定・お話の構成云々の話は抜きにしても「セリフ無し演出」以上に気になるというか問題にすべきはCGのクオリティの低さでしょうよ。
なんなの?あのペラッペラのゴブリン達は…。酷いCGよね…ただただ楽するためだけのCGの使い方。全く好きくない。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

あと、どうでもよい事で気になったのが、放尿シーンの多さ。

なんなのあれ?原作通りなの?原作者の性癖なの?


以上