アニメ「失格紋の最強賢者」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「失格紋の最強賢者」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


第1話のアバンを観た時点では「おっ!この作品気合入ってんなぁ、これは期待できるかもな」と感じたのですが、気合入っていたのは1話のアバンのみでしたね。
いや、もう少し頑張ろうよ…せめて最初の1話くらいはフルで。。。他のアニメ作品でも1話は凄いクオリティだけど…、2話以降は普通…みたいな事はよくあるのですがこの作品は1話もたなかったか…アバンのみですか…。。。

 

で、内容についてですが、
この作品もまたなろう系あるあるの典型な最強系主人公もので、その最強能力でもってブイブイ言わせて周りからチヤホヤされる物語…ですね。
そこについては、「なろう系」のフォーマットなので別に文句はないのでそれ以外の部分で気になる点を述べて行きたいと思います。


まず、主人公の強さ設定が良く分からない…。
戦闘に適した紋章を得るために転生魔法により転生した事で、まだ子供・成長途中であるが故に転生前と比べてパワーダウンしてる様なのですが、それでも転生後の世界では最強クラスらしいです。
しかし、最終盤に出てくる敵には敵わない様で…、なんか強さ設定が良く分からんよね。転生前の強さがどれくらいで、転生後の現状はどのくらいで、最終盤の敵の強さはどのくらいで…というのがよく見えてこんのですわ…。
仲間たちの強さについても…同様ですね(この作品では、仲間キャラのみならずモブキャラ(学生達)も、主人公が修行をつけたり授業を行ったりで鍛えられているのですが、仲間キャラ・モブキャラ達との力量差というのも見えてこないんですよね)。

 

次に、紋章の設定についてもよう分からん。
より強くなるために転生までした主人公ですが(転生魔法なんていう生と死をコントロールする様な魔法が作れるのなら、生まれついた紋章を変える魔法くらい楽勝だろうと考えるのですが…)、
紋章の違いによる力量の差というのも見えてこないんですよね…。紋章の差でどれほど強さが変わってくるんだよ…主人公は転生して紋章が変わった事で強さが2倍3倍くらいに強くなったの?そこら辺(物語のキーとなるはず紋章の重要さというもの)が全く見えてこないわ…。

 

あとは、なろう系あるあるですが、ストーリー展開が単調でつまらない問題。
敵が出てきてそれを最強主人公が倒す→新しい敵が出てきて最強主人公が倒す→繰り返し…(主人公が仲間キャラを鍛える展開もあるけど…)→(最終盤)ちょっと強い敵が出てきて多少苦戦するが最強主人公が倒す。
のなろう系テンプレストーリーですよね。

使い捨ての敵キャラをただ倒すだけのストーリーではなく、魅力的な敵キャラを作ったりドラマを作ったりで面白いお話を作れないもんかねぇ…。なろう系にそういうの求めちゃいけないのかしら?


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

以上