アニメ「怪人開発部の黒井津さん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「怪人開発部の黒井津さん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


基本的には「天体戦士サンレッド」な作品。
まったりゆったり脱力系庶民派の悪の組織を舞台にしたギャグ作品です。

 

言ってしまうと「天体戦士サンレッド」に萌え、(ちょい)エロ要素をプラスした作品ですね。
萌え、エロ要素で差別化を図る事が出来ていて、オタク向けに取っ付き易くなっていて良いとは思いますが、まぁその分ギャグ作品としては「~サンレッド」に負けてますよね。

「~サンレッド」に比べるとギャグは負けてはいますが貶めるほど悪くはなく普通に何も考えず頭を空っぽにして観れるギャグ作品でしたよ。

 

あともうひとつ「~サンレッド」との相違点を上げると、この作品は実在の?ご当地ヒーローとコラボしているんですよね。
しかしこの、ご当地ヒーローとのコラボは作品評価には特に関係ないのでどうでも良いのですがね…いや、もしかしたら自分の地域のご当地ヒーローが登場してたら評価につながったかもしれん…(自分のとこのご当地ヒーローなんて居るの居らんのかすら知らんが)。

 


主人公のキャラについてですが、イマイチ「主人公」としては弱いように感じられますね。
最初は、立ち位置として「助手」である必要ないんじゃないか(博士の位置で良いのでは?)と思ったのですが、出世して大幹部を狙っているという夢が語られ
なるほどそれなら助手の位置でも良いかな(博士の立ち位置では出世欲はないはず)と納得しました。
しかしねぇ、出世のために仕事(怪人開発・研究)に奮闘・勤しみ、頭を悩まし困難に立ち向かう主人公が描かれるのですが、あくまで仕事としてのキャラ(出世するための)…、人間味というか深みが感じられないキャラとなっているんですよね。。。まぁ可愛いんですけどね…キャラとしては弱い。。。

 


あと、この作品の高評価ポイント挙げると第11話ですね。
第1話を観たときからこの作品は「~サンレッド」だなと感じていたので第11話でサンレッドの面々が出てきたときは嬉しく思いましたね。

「~サンレッド」の作者くぼたまことさんに話を・筋を通し、「~サンレッド」へのリスペクト・オマージュが感じられるのが良いのですよ。

 

いやね、たまに漫画なんかであるからね。
この漫画は絶対あの作品/あの作者の影響受けてるだろっていう作品がたまにあるのですが、その漫画作者のプロフィール・インタビュー記事なんかに載ってる好きな漫画・影響を受けた作品にその名前がない…という事がね。。。
(例えば、○○○○○という漫画家は絵柄や青年誌向きストーリー漫画を描いてるところから絶対に浦沢直樹に影響受けてるだろ!と感じたのですが、好きな漫画、影響を受けた漫画家に浦沢直樹の名前がないのよね…うそこけ!と思ったね)


もしこの「~黒井津さん」が、『天体戦士サンレッド?そんな作品知らんよ!』というスタンスだったら俺は「うそこけ!」(超マイナー作品ならいざ知らずアニメ化もされた作品なので)と腹立ったと思うからね。
しっかり「~サンレッド」を画面に出してくれて嬉しく思ったね(セリフはなかったけど)。
でも、次はもっとしっかりがっつり「~サンレッド」とコラボしても良いのよ…。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上