アニメ「幻想三國誌 -天元霊心記-」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「幻想三國誌 -天元霊心記-」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


中国資本のアニメ作品かな?
話の流れ・展開や会話の描きい方・テンポを見てると脚本は日本っぽい脚本が書かれていますね。
作画面は中まぁ国だな、と感じますがね。


どうやら原作はゲームの様ですが、色々とダメな所というか気になる点がある作品ですね。。。

 

 

まず、タイトルの三国志意味ないよな…。
魍魎に取り付かれるゲストキャラ等に三国志のキャラが出てきたりするけどほぼ意味ない。
三国志要素ないよ…タイトルに入ってるけど全くメインの要素になっていない…。
タイトルを変えるか(原作のゲームのタイトルだからそれは無理か?)
三国志のキャラをもっと前面に押し出したストーリー構成にするか(もしかしたら原作ゲームとは違うスピンオフ的な、前日譚的な物をアニメ作品には求められたのかも知れませんが…)
すれば良いのに…まぁ色々と事情があるのでしょうね。。。

 


次に、キャラとそのストーリー構成問題。
主要キャラは4人と、1クールで扱う人数としては少なくて(適切)、キャラ紹介回/深掘り回が1クールで充分可能な人数となっていて良いのですが、キャラの深掘りが全くできていないのですよね。
主要キャラ4人の過去を語ってそれでほぼ終わりみたいな感じになってしまってます。

 

各キャラの当番回は基本的にはそのキャラの過去が描かれる紹介回の1回のみで、紹介回が終わった後のキャラの魅力を掘り下げる深掘りがほぼ出来ていないのです。

 

また、主要キャラ4人の内2人が過去との因縁に決着をつける回において、同じパターンの繰り返しで話が展開されるのですよね。
一人は魍魎に取り付かれた元同僚から唆される展開、そしてもう一人も敵に操られた弟に唆される展開と…1クール中で二度も、しかも4人しかいない主要キャラの内2人で同じ展開やられても…、ともうちょっと話の展開、構成を考えようよ…となるのです。


今作の大まかな構成としては、導入・設定説明回、各キャラの紹介回、敵メイン回(中ボス関連、ラスボス回)、その合間に三国志ゲストキャラ回といった感じになっています。
申し訳程度の三国志関連回は削るか、敵をラスボスを最初からラスボスのみの構成して話を構築するかして深掘り回を作れれば良かったのですがね…。
最終盤の11話12話の展開なんかは無理くりな構成・展開で勢いだけで突っ走った感じでなんかよう分からん内に終わってしもうた感じでしたもんね。


あとは設定についてもよう分からんというか納得がない部分が…。
あの上司みたいな姉ちゃんはなんなの?というかどういう存在かどういう組織がようわからんのよね。
人間ではない仙人・仙女みたいな感じらしいですが…、だったら人間にやらせるのではなくお前ら仙人が直接魍魎と戦えよ、と思ってしまう訳ですよ。
また主人公達は六番隊と呼ばれていますが、他の隊が全く出てこない・一緒に戦わないのよね…と色々と納得がないのです。

 


と、タイトルやキャラ、ストーリー構成、設定等々色々と気になる・納得できない部分はちょこちょこあるのですが、
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以下、雑感。

 

戦闘BGMがロマサガ味があって音楽担当は伊藤賢治さんかと思ったけど違った。。。

 

以上