アニメ「佐々木と宮野」 ~感想

まぁ最初から期待はしていなかったのですが、やはりいつものBLと代り映えのしない色々と納得のないBL作品でしたよ…。
ホントどのBL作品にも同じ事がいえるのだけど、以前「ギヴン」の感想で語った事の問題点がいつもあるのよ。。。

 

それは、同性愛を大した抵抗もなくすんなり受け入れる、という描かれ方…性的マイノリティをマイノリティとして描かない…マイノリティであるが故の苦悩を描かない、という描き方・お話の構成が問題なのですよ。


第1話を観た時点でもう、あ~この作品駄目だわと感じましたよ…。

第1話で佐々木が宮野の後姿を見て
「後姿カワイイ、でも男子だよな」と感じるのですが、
て事は佐々木は普通に女子をカワイイと認識する心・意識なんだよね…、
これが「おっ、後姿がカワイイ男子だ」ではないからね。。。
つまり佐々木は女子をカワイイと認識する、恋愛対象は元々は女、だった訳よね。

それに宮野の顔を見て「カワイイ」と感じそこから一目惚れ的に好意を抱くという事は、顔が可愛けりゃ・もし同じ顔の女子が居たらそいつでも良いって事だよね…要は顔の問題だけって事だよね?
「男」の宮野が好きになったわけではないのよね?好きなタイプの顔・可愛いと感じる顔をしたのがたまたま男だったからという理由で最初は好きになってんのよね?元々は女性が恋愛対象だったのに?
と佐々木が宮野を・男を好きになる・恋愛対象が急に男に変わる理由に全く納得がないのよね。

 

 

「ギヴン」の感想で書いた事を繰り返し書きますが、
男女のペアリングがマジョリティとされる中、同性を好きになるという事に、おそらく今までの価値観が大きく変わる・180度変わるであろう出来事が起こっているのに、
深く悩みもせず(自分はおかしいのではないか?異性を好きになるべきだ、それが普通だ、普通にならなきゃと悩む事はなく)すんなり同性愛を受け入れる・男を好きになる自分を受け入れる…
そこにやはり(多くのBL作品と同じ様に)納得がないのです。

 

だからこの作品・多くのBLはだめなのよ…。もうこのジャンル(BL)を嫌いになるよ。。。
観る作品観る作品全てが同じ様にマイノリティであるが故の苦しみ悩みが描かれる事なく受け入れるからね、全く納得がない。
以前(「ギヴン」感想)でも述べた様に、マイノリティであるが故の苦悩を描かない・描く気がないのであれば、男女ペアがマジョリティである現代を舞台にしなけりゃ良いのよ。

同性ペアがマジョリティの異世界なんかを舞台にした物語を創作すれば良いのに…。
男女ペアがマジョリティである現代を舞台にしながらマイノリティであるが故の苦悩を描かない作品・物語に納得が出来ないのよ。。。

 


で宮野も宮野で、同性(男)からの告白をほぼすんなり受け入れるからね。
いやね、告白の返事自体は最終回まで引っ張るけどさ、もう胸の内は結構早くから決まってんじゃん。

(「ギヴン」感想内で、片や百合モノは同性愛を受け入れるのに1クールを使って主人公が苦悩等を描くがBLモノはすんなり受け入れる、と書きましたが…
1クールを使って告白の返事すりゃ良いって事ではないのよ…俺が言いたいのは、主人公が同性愛を受け入れる苦悩・マイノリティであるが故の苦悩をしっかり描かなきゃいかんって事なのよ。
早い段階で・同性愛について苦悩する事なくすんなり受け入れている宮野(同性愛について苦悩しない宮野の描かれ方)に納得がなく嫌いなのよね、というお話。

 


そして次に、周りの人間について
これも「ギヴン」で書いた事と同じ問題が発生してるね…。

 

同性愛者・性的マイノリティがマイノリティとして描かれていない。。。
主人公達の周り・身近な人間に同性愛者が多過ぎのんよ…全然マイノリティになっていない。
また、友達や家族が同性愛者だと知っても周りの非同性愛者達はそれをすんなり・何事もない様に受け入れるんだよね…ここに納得というか共感というかリアリティがない…。
普通はもっと驚くだろうし家族だったら考え直せと怒ったり、泣いて止めようとするかも知れないのに、そういう描写が一切ないのよね…もうアホか、と。

 

だからさぁ、そんな非現実の世界を描くんだったら最初から現代日本を舞台にするのではなく、同性ペアがマジョリティである異世界なんかをお話の舞台にすりゃ良いのにと思う訳ですよ。。。
それなのにいつまで経っても同じ問題が解消されない・納得がないままの物語が創られ続ける…そんなBLというジャンルにもう嫌気が差してきましたよ。。。ジャンルで作品を嫌いになる・視聴をやめるなんて事をしたくないのにね…。

 

BLだろうが百合だろうがなろう系だろうがエログロだろうが、「納得」のあるお話が作れてあれば俺は良いのですよ…もう少ししっかり納得を作ろうよ。。。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(色々と苦言を呈していますが上述したのは、BL作品全体について・同じ問題を有しているこれまでの多くのBL作品、の問題ですからね。そこを抜きにして作品単体として評価するなら「不可」評価は不当かなと考えたので可もなく不可もなく評価となります)

 

以下、雑感。

タイトルの付け方雑過ぎるよね…。「佐々木と宮野」って…これってただBLの攻め×受けの名前を並べただけのタイトルだよね?もう少しタイトルちゃんとしっかり考えて作ろうよ…こういうの見るとホントただ男同士がイチャイチャしてるのを描ければ良いとだけ考えてタイトルなんてどうでもいいや、と考えてる作者なんだろうなと感じるよ。。。

あと、どうでも良いけど、BLは男同士の物理的な辛みが必須なの?プラトニックな関係はあり得ないの?そういうのあっても良いと思うけど…やはりただ男同士がイチャイチャしてるのを描きたい・見たいだけなのかね…