録り貯めしていたアニメ「阿波連さんははかれない」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
ジャンルはラブコメというよりギャグ寄りかな?(序盤はラブ要素ないからね)という作品。
まぁ後半はちょっとラブ要素も出てくるからラブコメでも良いかな。。。
フォーマットは「からかい上手の高木さん」とほぼ同じ。
席が隣同士の主人公ライドウと阿波連さんの二人が居ればお話が成り立つ構成の物語。
(ジャンルについては「~高木さん」の方はラブコメと言い切れるという違いはありますが)
フォーマットがほぼ同じ、と書いたのは「~高木さん」と「阿波連さん~」では主人公の周りの登場人物達(クラスメイト)の描かれ方が異なるからです。
「~高木さん」の方はあくまでクラスメイトという関係で、主人公二人の関係の進展の話に積極的には関わっては来ないのですが、
一方「阿波連さん~」では二人の仲を進展させようと積極的にメインストーリーに関わってくる描かれ方がされている、という違いがあります。
他とはちょっと変わった主人公二人の関係だけで成り立つ話・構成であるならば、正しい描き方としては「~高木さん」の方になるかなぁと感じますね。
主人公二人だけでは話が進展させ難いと感じた作者が賑やかしも兼ねてポッとクラスメイトキャラを登場させた様に感じるのですよね。だからこそそのクラスメイトキャラと仲良くなる様な出逢い・きっかけのエピソードや
男同士(ライドウとクラスメイトキャラ・男)、女同士(阿波連さんとクラスメイトキャラ・女)の友情を深め合う様なエピソードが描かれず話を進展させるパーツ・賑やかし以上の役割が与えられていないのです。
ライドウのキャラなんかは最序盤でめっちゃ積極的に友達作りしようとしてたキャラなのだから、その流れでクラスメイトキャラ・男と友達になるエピソードでも描く様な構成にしていれば(序盤の展開・構成を「主人公二人だけ居ればお話が成り立つ構成」にしていなければ~「~高木さん」フォーマットにしていなければ~)、
クラスメイトキャラをメインストーリー(主人公二人の仲の進展)に積極的に関わらせる描かれ方にも納得はあったのですがね…。
あともう一つ、これまた「~高木さん」との比較で申し訳ないのですが、主人公ライドウの男としての描かれ方・異性の接近、接触に対する無反応な描かれ方に納得がないのよね。
なんなの?ライドウはアンドロイドなの?と感じるほどに感情がないのよね。いや、顔が怖い・仏頂面という設定・導入は受け入れるけどさ、なぜそれが感情欠落みたいな事になってんのか納得がないのよね。
「~高木さん」の西片が断然正しい男子の描き方されてるのよ。
まぁこれがラブ要素が全くないギャグ作品だというなら無感情・感情欠落の主人公キャラでも良いんだけど、ラブ要素を絡めるのならライドウのキャラの描かれ方に納得がなくなるのよね、というお話。
実際にライドウが阿波連さんを『本当に』好きなのかが(阿波連さんの描かれ方に対してライドウがあまりに無感情に描かれているから)観てて分からんくなってるのよね。
ギャグとして見ればライドウは良いキャラではあるんですけどね。。。
いっそギャグ作品として振り切ってしまえば良かったのですがね…。
と色々書きましたが、作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上