アニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません(第3期)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません(第3期)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


良く言えば丁寧に展開している・ゆっくり丁寧に展開していると言えば聞こえは良いが、話の本筋であるはずの本作りがほとんど進まない。
いや、今作3期で言えば活版印刷で少しは進んだ感があるけど、しかし、この新技術関連の話が出る度に政治的な思惑に巻き込まれて停滞し話が遅々として進まない原因になっているんですよね。


以前、別作品のアニメ「ナイツ&マジック」 ~感想で書いた事ですが、
「主人公が周りの政治的な思惑に巻き込まれて話がつまらなくなる事がなければ良いな…」と書いた懸念がこの作品(本好きの下克上~)で現実のものとなってしまっている感じです。

 

いやね、「主人公が政治的思惑に巻き込まれる」のがスパイス程度であれば良いのですよ。ちょうど良い量のスパイスであれば物語は一層美味しく、面白くなります。
しかし、元の料理の味が分からなくなるほどスパイスばかりだともう料理を美味しく楽しめないのよ…この「本好き~」はスパイスばかり…いっつも主人公が政治的思惑に巻き込まれて主人公の行動が縛られて縛られて面白くなくなってるのよ。。。
…もうスパイス要らんから話を、本筋を進めてくれ…と願うばかりです。

 

 

あと、今回の最終話付近の話で言えば、貴族の権力に逆らえずにいた主人公を救ったのは結局それを上回る「権力」というだけだった展開も俺から言わせれば面白味がない、カタルシスがないのよ。。。いつか領主以上の権力持った奴らの思惑にまた巻き込まれるだけなんじゃないの?と感じるのですよ。
まぁもしこれ以上の権力を持つものが現れなければこれからの主人公はそういった煩わしい物に悩まされず縛られずに本筋の話をどんどん進めて行ける事になるでしょうけど…1期2期3期と見る限りそんな展開にはならないんじゃないかなあと期待薄ですがね…。また何かの理由で主人公の行動が縛られる事になるでしょうね…必ず。。。

そして本作りが一向に進まない…。

 


これは2期の感想でも語った事ですが、主人公の目的は本がない世界で本を作り読む事だと思いますが、それは前世に自分が読んだ本を作って出版する事じゃないよね…主人公の本当の目的は、この世界で本を一般的なものにして「この世界の住人が描いた物語」、自分が読んだことがない物語を読みたいと思っているはずで、そこへ物語向かって行かない・なかなか進まない事に、焦れったさを感じるのですよ。

 

話がいちいち血生臭い・ドロドロしているそんなん求めてないのにいつまでもそういう事ばかりやってる感じ。
4期無くても別に良いけどもしあるなら今後はストレスフリーにテンポ良く進んで欲しいですね。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。


以上