アニメ「処刑少女の生きる道(バージンロード)」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「処刑少女の生きる道(バージンロード)」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


話の設定の意味は分かるけど、なんか色々と納得がないお話よね。


まず、勝手に召喚しといて勝手に処刑するって理不尽が過ぎるだろ…。
そもそも災厄の爪痕が現在も残っている状態なのになぜその災厄のタネを新たに召喚しようとすんのだろうね異世界人は…そこに納得がない。

 

第1話で処刑される少年は物語の導入・設定説明のためにやられるなんとも不憫な子でしたね…まだ何も悪い事してないのにね。
まぁこの少年の死のシーンが結構重要な事は理解していますがね。
死後(完全な絶命前?)も能力が発動するという伏線になっていて、これがあるから「時を巻き戻す」能力が死に戻りみたいに発動する事になってんですよね。

 

 

で、その巻き戻し少女のキャラもよう分からんのよね。既に巻き戻しにより何周かしているみたいだけどなんか主人公にやられる事に妙に拘ってるのが分からんのよね?
まぁ今後描かれていくのかも知れんのですが、どうにも納得のできる理由はない様な気がするのですよ。。。

 


その次に納得のないのが姫キャラの強さ。
なんか妙に自信家で強いみたいなんだけど、なぜそんなに強いのかよう分からん。召喚された日本人より強いんじゃね?そんな強いのが居る世界なら日本人召喚せんでも良いやろ?
とその強さの理由・根拠、強さ設定に納得のなさがあるのです。

 


それと終盤に出てきたパンデモニウムちゃん。
どういう理屈で復活してんのかよう分からん。自分を生贄にして復活とかwikiに書いてあったけどよう分からん。
能力と復活って直接関係してねえやろ、無理くり復活とくっ付けた感じでなんか納得ないのよね。なんか作者が適当にこじつけて結構なんでもアリな能力になってる気がする。

 


そして、物語の展開として最も問題だと思うのは、最終話のまとめ。
塩の剣なら能力を消す事が出来るかも…みたいな話になり、主人公が時戻し少女を処刑せずに済むかもみたいな流れ・展開について。
え?それで良いの?それだと主人公の人格ぶっ壊れない?と気になるのでした。
主人公は本当は誰も処刑したくはないみたいな話が語られていたのですが、塩の剣で能力を消す事が出来るのであれば主人公が今まで処刑してきたであろう数多くの何の罪もない少年・少女達の命を無駄に奪った事に
主人公の自我が壊れないのかね?それとも主人公は本当は誰も処刑したくはないというのは嘘だったのかね?と納得できない事が出てくるのですよ。

 


パンデモニウムちゃんの能力設定や主人公のキャラ設定、キャラの強さ設定の曖昧さ等々、
こういうのがちょこちょこあると、なんか作者があまり深く考えていないんだろうなと感じる訳ですよ。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

以上