小説「オーバーロード 15巻 半森妖精の神人 上」 ~感想

小説「オーバーロード 15 半森妖精の神人 上」を読了しました。
以下、ネタバレはなしの感想となります。


まぁ感想といっても発売してからまだ日も浅いという事もあり冒頭でも述べた様にネタバレなしの内容となります。
また、もう一つの理由として語るべき事が少ない、というのもありますがね。。。

 

15巻に関する感想を諸所で見ましたが、結構な数のネガティブ・マイナス評価な感想を目にしましたね。
(ご丁寧に原作者のトゥイッタ~のリプライでネガティブ感想を送ってるものもありましたよ)

 

話が進んでいない…、内容が薄い(物理的にも)…という旨の感想が散見されましたが、
まぁねぇ自分もそう感じない事はないのですが、これ等の件について意見を伝えるべき相手は原作者・丸山くがねちゃんではなく、出版社・KADOKAWAへ、でしょう。

 

丸山くがねちゃんは「半森妖精の神人」の完成原稿(15巻16巻の上下巻分)を既に仕上げているんですよね?だからこそ1ヶ月後の刊行が可能になる訳で…。
いやね、もしこれが聖王国編の上下巻の様な数ヶ月の隔たりを経て刊行されるのであれば上巻下巻のそれぞれで盛り上がり所を作れなかった丸山くがねちゃんの責任であると言えるのですが、
今回の「半森妖精の神人」はそうではないですからね。。。

 


丸山くがねちゃんとしてはそもそも上下巻で刊行するつもりはなかったのではないでしょうかね。
もちろん原作者が与り知らぬところで勝手に上下巻刊行された、とは考えていません(当然角川から事前にくがねちゃんに了承をいただく旨の連絡があったでしょう)が少なくとも丸山くがねちゃんは「半森妖精の神人」の入稿時点では1冊(15巻のみ)として刊行されるものと思っていたのではないかと思っています。
いや、そうでないと今巻(15巻・上巻)での盛り上がり所というのが作られていない・エンタメとして弱い、と感じられるのですよ…、、、おそらく下巻に相当する部分に盛り上がり所を設けてあり丸山くがねちゃんとしては本来は1冊として刊行されるはずの本の盛り上がり所をしっかりと構成していたのだと思う訳ですよ(まぁ盛り上がり所というのは主に強者同士のバトル展開ですよね)。

 

 

しかし、頁数的制約かただ単に上下巻に分けた方が倍儲かると考えたのか、分かりませんが今巻(15巻・上巻)について「話が進んでいない…、内容が薄い…」というのは本来は1冊で刊行されるはずだったものを上下巻に分けて刊行した【角川側の事情】の問題でありヘイトを向けるべきは原作者ではなく出版社であるべきだと考えますけどね。。。
丸山くがねちゃんのトゥイッタ~全てを見た訳ではないですが、15巻に関するネガティブ感想に対して言い訳してないくがねちゃんは大人な対応だなぁと思いますよ。。。

 

 

あと、「話が進んでいない…、内容が薄い…」について俺の感想を述べると、確かに元々一つだったものを分割してるわけだからそう感じるのも多少は理解できますが…、
リザードマン編やレエブン候関連の王国貴族の話や王国の冒険者の話などを見ても分かる通り、別に今後リザードマンや王国貴族や王国冒険者がナザリックにとって重要な存在になる訳でもないのに事細かに丁寧に描くという事をくがねちゃんはずっと前からやってるよね?「話が進んでいない…、内容が薄い…」等の感想を述べてる人達はくがねちゃんがどういう描き方をしてるのかを知らないのかな?と普通に疑問に感じましたよ…ホントにファンなの?とも。

 

(
リザードマン関係や王国関係者が物語上重要になってくる事はないと思っていますが、ンフィーは結構重要になってくるのでは?と妄想しています。
それはやはりンフィーのタレント。ユグドラシルのシステムにはないタレント能力。ユグドラシルのシステムに縛られない上位のシステム/能力だと考えています。
それはワールドアイテムも使用可能になる…という様な。

 

おそらくワールドアイテムには所有権みたいなものがあり誰も彼もが好き勝手使えるものではない、と考えています。
法国の「傾城傾国」も所有者は六大神、もしくはそれに準ずるものとなっているのではと想像しています。
「傾城傾国」を使用していたカイレは「六大神に準ずるもの」…六大神の子孫ではないか(だからこそ「カイレ様」呼びされてる)と考えています。
でなければ、わざわざ婆さんにチャイナドレス(傾城傾国)を着せたりしないでしょう(あと傾城傾国に関していえば使用者/装備者は女性に限定されるという縛りもあるかもですね)。

 

で、ンフィーレアのタレントはおそらくそういった縛りも突破してしまう…所有権がどこの誰にあろうと関係なく使えてしまう(本来女性専用の叡者の額冠も使用可能な事からも)…、
ナザリックに敵対する「プレイヤー」からすれば恐ろしい存在・重要な存在になるのではと妄想しています。
(…ンフィーは魔導国が王国を滅ぼし尽くした事をどう思ってるか、それでも変わらず味方でいるのか(まぁ逆らえないでしょうが)は気になっていますがね)

 

まぁおそらくあと2巻?でンフィーの活躍が描かれる、という事はない気がしますけどね
)


残り2巻?取り敢えず今月末の新刊を楽しみに待ってますよ。


以上