アニメ「シャインポスト」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「シャインポスト」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


これまで、アイマスシリーズ、ラブライブシリーズ、アイカツシリーズからゴクドルズや神クズ☆アイドルの様なギャグ・コメディ枠のアイドル物まで、他にも色々な数多くのアイドル物アニメを観てきましたが、今作「シャインポスト」は今まで観たどの作品よりも断トツで面白いというかアイドル物作品で初めて面白いと感じた作品でしたね。


まず何よりキャラを5人に絞っているのが良い。下手にライバルキャラなども出さず主人公グループ5人に絞っているのが良いですね。
1クールでキャラをしっかり描こうと思ったら4~5人が限界ですよ。それをしっかり理解・認識した上でシリーズ構成がなされているのが良いのですよ。

 

序盤の主要キャラ3人(春、杏夏、理王)には基本的に一人につき2話ずつが割り当てられキャラの紹介、深掘りがしっかりなされている構成となっています。
お話的にもしっかりとキャラの魅力を深める見応えのある面白い内容となっており、他の多くのアイドル物アニメに見られる様な中身のないただ無駄に話数を消費するだけの当番回ではない、他のアイドル物作品とは一線を画す造りでした。


俺的には理王推しかなぁ、次点で杏夏も良いなぁという感じ…とアイドル物を観てて初めて推しを意識したくらいに面白い造りでしたよ。
(理王、杏夏が各々異なる理由で苦悩するのですが…、キャラを泣かせるエピソードはズルいねぇ、キャラクターの設定・見せ方、エピソードの構成も巧く納得のある造りで面白いお話でしたよ)

 

後半合流する二人については後発ゆえに主要3人に比べてちょっと深掘りエピソードが薄い感じで損しているんですよね、勿体ない。
やはり一人のキャラクターにつき2話ずつくらいはキャラ紹介・深掘りが欲しいよね…しかし5人でそれやってると主要メンバーエピソードだけで10話使ってしまう計算となり、残り2話or3話だけで話の本筋、クライマックスを盛り上げるというのは厳しいので後発二人については1エピソードずつになるのも止む無しかなとは感じますね。
(…雪音のキャラが微妙なので春、杏夏、理王、紅葉の4人メンバーの構成でも良かったかもしれない、と感じる)

 

いやぁ、しかしアイドル物で初めて面白いと感じた今作ですが、キャラクター設定、物語構成、見せ方がしっかりしてればたとえアイドル物でも面白くなるんだなと感心しましたよ。
クレジットで監督・及川 啓さんの名前を見たとき、あぁウマ娘の監督だと思ったのですが、ウマ娘で感じた監督のセンスは間違いなかったと改めて認識しましたよ。

 

ウマ娘の時も思ったけど、アニメ本編を面白く作ってくれたら(続きが気になるならゲームをやってねというつくりの作品ではなく、アニメはアニメで綺麗に纏まった作品づくりが出来ていれば)、自然とゲームにも興味出てくるよね。
アプリゲームほとんどやらないけどシャインポストはちょっとやってみたいと考えてる…良い販促になってると思いますよ。
(ゲーム配信時期は未定らしいので取り敢えずは補完する意味でも小説買おうかなと思ってます)

 


作品の評価としては、う~ん「良」評価か「限りなく良寄りの可もなく不可もなく」か悩ましい所…。
いやね、最終盤の展開でもうひと盛り上がりあればなぁ、と感じたのよね…そこでもうひと盛り上がりがあれば文句なく「良」評価だったんだけど…、
悩むという事は自分の中でもう一つ足りないと感じたのだろうから、、、最終的な評価としては限りなく「良」寄りの「可もなく不可もなく」とします。


以上