録り貯めしていたアニメ「「小市民」シリーズ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
まず予め述べておくと、今作「小市民」シリーズ…正確に言うと「春期限定いちごタルト事件」は以前(かなり前)にスクエニから刊行されていた漫画で読んだことがあったのですよね。
ちょっと調べたところ15年以上前(2008年)単行本が出ていたらしく当時「春期限定いちごタルト事件」のコミックを買ったのは覚えていたのですよね。
当時はもう連載されていた雑誌「Gファンタジー」は購読していなかったのでなぜ買ったのか定かではないのですが…、おそらく「米澤穂信」の名前(「米澤穂信」の作品面白いみたいな噂を当時聞いてた)と漫画のタイトルに惹かれて買っちゃたのかな?
前後編の1、2巻が出ていたみたいですが…どうだったかな、1巻は探せばどこかにあるとは思うけど…、後編(2巻)も買ったんだっけ?
覚えてないや、まぁどちらにしろ内容は全くと言ってよいほど覚えてなかったので全話新鮮な気持ちで観れましたけどね。
で、(「春期限定いちごタルト事件」のコミックスを読んで)うっすら覚えていたのは今作が「人が死なないミステリー」系の作品であること。
北村薫の「円紫さんと私」シリーズや「覆面作家」シリーズ、松岡圭祐の「万能鑑定士Q」シリーズの様な作品ですかね(厳密に言うとどの作品も人が死なない訳ではないですが…まぁ「万能鑑定士Q」はクロスオーバー作品を除けば…)。
「万能鑑定士Q」は事件の規模が大きかったりして今作の雰囲気とは違うかな?どちらかというと日常系寄りのミステリー「円紫さんと私」や「覆面作家」シリーズが近いかな(俺がパッと思いついた(読んだ事がある「人が(わりと)死なないミステリー」系)のはこれらの作品だったけど、もっと他に適切な(近しい)作品があるかも…)
なので、今作「小市民」シリーズ(「春期限定いちごタルト事件」、「夏期限定トロピカルパフェ事件」)も日常系寄りのライトなミステリーものだと考えていたのですよね…。
(これは余談ですが、今作のタイトル『「小市民」シリーズ』ってのはダメよねぇ。。。「春期限定いちごタルト事件」、「夏期限定トロピカルパフェ事件」の絶対にインパクトあるし面白そうだし…。。。
別に1クール中にタイトル変わっても良いじゃん。それか長ったらしいなろう系小説のタイトルが許されるのなら「春期限定いちごタルト事件」、「夏期限定トロピカルパフェ事件」の二つ並べたタイトルでも良いし…)
しかし、最終話を観て驚きましたね…、こんな作品だったんだ…。
いや、別に人は死なないけどさぁ…、一応日常系のミステリーの分類されるんだろうけどさぁ…、ヒロイン・小佐内ゆきがヤバすぎたね、ビックリしたわ。
まぁ今思えば「春期限定いちごタルト事件」の最後でもその片鱗は見せてたよね。やられたらやり返す的な、徹底的に叩きのめす的なメンタルを見せてたよね、そういえば。。。
サイコパスとも違うと思う…、善悪の判断がない訳じゃないし。人と価値観が違うという訳でもない…ただ自身に降りかかる火の粉は払う、徹底的に。しかも自分の手は決して汚さず全て人にやらせる(やらされている人間は操られてる自覚無しに)…、というヤバさ。
こういうタイプの犯人は杉下右京が声を荒げて説教するパターンだわ。あと古畑任三郎でも人を操って自らの手は汚さず事を成し遂げる犯人がいましたね…、今作のヒロイン・小佐内ゆきはホントそれ級のヤバい奴でしたよ。
俺的には、主人公・小鳩がババロアの数を誤魔化そうとする日常回的なお話が(主人公が完全犯罪を目論む的な面白さもあって)楽しかった/良かったのですが…、こんな感じのお話が続くものと思っていたところへ誘拐なんて事が大きく成っちゃったなぁと感じながら観ていたら最後にガツンとやられましたよ。いや、まぁ面白かったんですけどね、その意外性が。
続き(2期)が楽しみではありますね。
新聞部の新入生、ヤバい女に目付けられたぞ。絶対利用されるじゃん。なんか次のイイ鴨見つけたみたいに見られてたからな…。
主人公・小鳩は(最後の最後に気付きはしたけど)結局ヒロイン・小佐内の手のひらの上で踊らされて小佐内は自身の計画を完遂させちゃったからね。
新聞部の奴はどんな風に利用されて(おそらく小鳩以上に)ボロボロにされるんだろうなぁ。
次のクールで完結するみたいだけど、どう決着するんだろ?ヒロイン・小佐内の性格、考え方は改心して直るものだとはとても思えないのですよね…。
まぁ楽しみに待っていたいですね。
あと、これはどうでも良い事ですが、作画というか背景について。
あれなんだろ?心象風景を映し出してるとも違うしなんか俺にはよう分からん演出でした。
スロースターターな感じで始まって最後に持って行かれた作品で
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上