録り貯めしていたアニメ「魔王2099」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
世間的にはなにか評判が良いみたいな感じだけど俺的には響かなかった作品でしたね。
ファンタジー世界観からの現代世界観への遷移という設定で思い出したのは「Lv1魔王とワンルーム勇者」の設定ですね。
「~ワンルーム勇者」がギャグ・コメディ色が強い作品だったのでこの作品も同じ様な感じギャグ・コメディ作品かなと思ったのですよね。
物語の最序盤こそシリアスな感じで始まったのですが主人公がYOUTUBER・ゲーム実況者になるという展開になったのでこのままYOUTUBE活動がメインに描かれていく/シリアスさを持ちつつもコメディメインで物語が進む「はたらく魔王さま」的な物語かなとも考えたのですよね…、しかしOP映像ではゴリゴリ戦闘シーンが描かれているのでやはりバトルメインなのか?とコメディメインかバトルメインかどういう見方をすれば良いのか序盤(3話くらいまで)は分からなかったのですよね。
まぁ観進めていくとYOUTUBE活動はあくまで力を取り戻すための手段で物語のパートとしてはメインとはならない、やはりバトルがメインの物語だと分かったのですがね。。。
この作品はなろう系発ではなくラノベレーベル発の作品の様で、なるほど確かになろう系作品よりかは洗練された感じはありますが、それでも評判になるほど良いとは俺には思えなかったのですよね…、まぁせいぜいなろう系に毛が生えた程度という感じ。
色々と世界観や設定、物語展開も弱い、ディティールが足りない、物語に深みを与えたりドラマを盛り上げる造りになっていない(物語設定に上手く絡んでいない)と感じるのですよね。
不老不死設定や電脳器具の設定も物語中盤までの臣下裏切り編/新宿編が終われば大して意味のない設定になってしまっているのですよね。
また戦闘シーンも単調で面白くない…、奥の手/第2形態があるみたいな展開も別に大して盛り上がらないしこれまでの設定と絡んだ上手い設定となっていない…、ただゲーム実況配信の登録者数獲得で取り戻した力であるというだけ。。。
電脳器具を付けられない主人公・魔王だからこそ出来る方法で逆転するなどの展開/構成が欲しかったかな、と考えます。
臣下裏切り新宿編の後の秋葉原編での新キャラ登場やレガリアや女神という新設定がバンバン出てきてもう訳分らんかったね。
なろう系のご都合展開、テンプレパターンよりかはまだマシだけどそれでも特段褒める所は何もないという感じの作品でしたね。
配信者設定というのが今っぽいかなというだけの2000年代(’00年代)のラノベとしてそこら辺に多く転がっていた様なレベルのキャラクター造形、設定、物語展開・構成の作品でしたよ。
世間の評判ほどにはキャラクター、設定、世界観、謎などの魅せ方・物語との絡ませ方があまり上手くないと感じた作品で
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上