アニメ「青の祓魔師 島根啓明結社篇」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「青の祓魔師 島根啓明結社篇」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


この作品、1期も2期も観てるのだけどほとんど内容を覚えていない…(まぁ間が(1期と2期、2期と3期の間が)6年とか7年空いてる訳だけど)。

そして1期2期やって3期目の序盤の話(第1話第2話辺り)がなんかチュートリアル的なことを/今更!?みたいなことをやってるし…アホかと思ったよ。
いやいや、そんなんやるくらいなら1期2期の振り返りでもやってくれよ…こっちは内容ほとんど覚えていないんだからさぁ。
40話近くある1期2期をわざわざ観返さないよ…、キャラ紹介と共にサラッと振り返りやってくれたらよかったのに…、(覚えてないけど1期2期で)大局を乗り越えてきた主人公たちが雑魚敵相手に今更ドタバタ苦戦している様な感じ見せられても、と
その構成に納得がないのですよね。

 

 


そしてなにより問題なのが、この作品この作者はキャラとストーリーの絡ませ方がホント下手なのですよね。
いやね、1期2期の頃から感じていた事なのですがお話が・ストーリーがホント面白くないのですよね。

キャラとストーリーが一緒に乗っているけど全く馴染んでない…混じり合った/溶け合った綺麗なストーリーになっていないのですよね。

 


今作で言えば、まろ眉狐娘の境遇・過去で母親や妹のことが語られていますが、終わり方が良く分からん感じで終わったというかそれで良いの?という納得が足りない感じの終わりだったのよね。
なんか風呂敷を広げたはいいけど全然綺麗に畳めていない、取り敢えず風呂敷閉じました的な、全く綺麗なお話造りになっていないのですよね。

妹の話の締めにしても、これまで散々尺を使って妹への想いを熱い感じに描いてきたのに、妹との締めの話がこれまで語ってきた熱量とバランスが取れていないのですよ。
母親にしても最後は急に改心したのか覚醒したのかなんか無理やりご都合で娘を救って話を締めた感じだし(…夫との不和が原因で子供に当たってた母親じゃなかったけ、急にどうした?と思ったのよさ)。

 

 

実験体とされた母親、敵の手中にある妹、と絶望的な状況のまろ眉狐娘の境遇を描いておきながら、それらが主人公たちによって心身ともに救われるというのではなく無理やり不格好に風呂敷を閉じた形で…ホントこの作者は何がしたいの?何が描きたいの?と感じるほどお話造りが上手くないのですよね。
キャラ(過去・境遇)とストーリー展開が全然絡まっていない、ストーリー構成に恐ろしく問題がある作品・作者なのですよね。

 

 

 

キャラ設定にしてもよう分からん。
1期2期3期と通しても主人公のキャラよう分からん(覚えていないのもありますが)。
いやね、なんか一本筋が通ったものがあればいいのですよ。例えば何に代えても/世界を敵に回しても弟が一番大事だ、とかいうブラコン一本鎗があれば良いのですが、みんな大事だみたいな良い子ちゃんテンプレしか感じない(テンプレであるが故に)薄っぺらいキャラにしか感じられないのですよね。

 


まろ眉狐娘にしても、終盤の展開で九尾を憑依させて従えてみせる、みたいなことを言うのですがこれは作者はどんなキャラを描きたいの?ただ単に自暴自棄になってる姿を描きたいの?最後まであきらめないというキャラを描きたいの?
でも、このまろ眉狐娘の思考は例えるならセンター試験の勉強を何もせずに試験当日を迎えて4択だから何とかなる・行けるかもと考えているアホなキャラにしかならないよ…。

 

 

 

あと、これはキャラというより設定になるのですが、学園理事長の魔術?
なんかなんでもありみたいに見えるけどちゃんと考えてあるのかね?演出上なんでもありみたいに見せているのかもしれないけどいざバトルに入ると実際はなんでもありじゃありませんでした、なんてことやられたらちょっと納得がないぞ、というお話。

 


他には強さ設定もよう分からんところはありますが、キャラや設定が分からん(覚えていない)のもあるので語らない様にします。

 

 

 

まぁキャラや設定についても書きましたが一番の問題はやはりストーリー構成ができていないところですかね。

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上

 

アニメ「魔都精兵のスレイブ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「魔都精兵のスレイブ」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

2024年冬アニメのエロ枠作品。
「SPY×FAMILY Season 2 ~感想」で述べた様に原作は「ジャンプ+」で既読です。

 

 

基本的にはご褒美シーンがこの作品に見所となっているのでしょうがそこは「ジャンプ」(ジャンプ+)…、女性キャラも可愛く魅力的に描けていてバトルはバトルでカッコよく魅せるべきところを魅せているのですよね。

エロシーンも含めてキャラやバトルの描写も悪くない…雰囲気はイイ感じなのですがちょこちょこ気になるところはあります。

 

 


まず一番気になるのが主人公の能力について。
ヒロインの能力によって主人公は戦う力を手に入れる訳ですがそれが結構強いみたいなのですよね。
ヒロインが人間の男に対して隷属の能力を使うのは初めてらしいのですが、隷属化した主人公のその強さは主人公だけの特別なものなのかそれとも人間の男であれば誰でも同じ強さが引き出されるのか、そこの比較対象がないから分からないのですよね。

 

 

人間の男に対して能力を使った結果規格外の強さが得られるという「設定」があるのならば納得はしますが…、男であればだれでも良いのならば主人公が主人公である意味がなくなるのですよね(第1話に出てきたモブ男子でも替わりが利く/主人公になり得るというお話)。
人間の男であればだれでも良い訳ではない/主人公だけが特別だからという「設定」(今はまだ語られていない設定)があるのならばそこにしっかり納得を作れることが出来るかどうか、そこがまだ分からんから何とも言えんのよね。

 

 

 

あとは、構成の問題(アニメの構成というよりもこれはちょっと原作漫画の話になるけど)…主人公の姉の件。
今回、姉編で物語が終わった感じだけど、姉の件って原作でも確かこれっきりじゃなかったっけ?(無料読みできる1回しか読んでないから記憶が確かではないけども)

 

作者は主人公の境遇・設定を考えたけどそれが上手くストーリーに乗っかっていない…、物語全体の構成としてしっかり練られていない…、そういう所を見ると納得が造れる作者かどうか疑問に感じる所ではあるのですよね。

 

 

あとどうでも良い事ですが、敵幹部の大男風の鬼。原作漫画見てる分には普通に男声を想像していたけどくじらでびっくりしたわ。もしかして実は女って設定なのか?

 


2期も決まっているみたいで、2期では総組長に期待したいところ。

 


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上

 

アニメ「俺だけレベルアップな件」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「俺だけレベルアップな件」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

韓国版なろう系な作品の様で直近で観た「帰還者の魔法は特別です」がまあまあ面白かったのでちょっと期待していたのですが…、残念な作品でしたね。

 

まず、現実世界を舞台にしながらのゲーム世界観設定…。コンソール、ステータス画面、レベルアップやクエスト等々のゲーム設定。
この作品は異世界ファンタジーものではなく現代の現実世界上でコンソールやステータス画面が表示される世界観となっています。

 

まぁしかし別に良いのですよ、コンソールの件は。コンソールやレベルアップ設定があるのは主人公だけみたいですからね。
主人公だけがもっている特殊な能力ということでゲーム世界観設定については構わないのですが…、問題はそこに納得があるかどうかですよね。

 

おそらくデスゲーム的な試練を乗り越えた主人公へのご褒美(特殊能力が与えらえた)だと思われるのですが、誰が何を考えて何故ゲーム仕様の能力にしたのか、そこに納得があるかどうかなのですよね。
納得できる理由・設定が考えられていれば良いのですが、今のところその辺りはまだ明かされていませんが今後明らかになったとしても多分俺が納得できる理由はないでしょうね。。。

 


ダンジョン/ゲートの設定もゲームっぽいしさぁ、この作品って舞台が異世界じゃないだけでいつものゲーム世界風似非ファンタジー世界なのよね。

 

そして主人公のキャラの描き方も微妙。最初はなよなよした感じだったのですが、レベルアップできるようになってからは見た目だけではなくキャラ(性格)も変わってるのよね。それはどうよ?キャラは基本的には変わったらダメでしょ・最初から最後まで一本筋の通ったものが居るでしょと感じる。

強くなったことで自信をつけるというのは理解できるのですが、それで(強さを得た事で)キャラ/性格が変わるということはそれは増長しているということではないの?だけどそんな感じには見えないのよね(弱い相手に対して横暴に振舞う訳でもない)。

というやはりキャラが変わっている事になるのですが…、増長の方向ではないキャラ変ってどういうことやろと納得がない…。

 

 


物語の構成についても…、日本も韓国もなろう系には変わりないのか主人公のチート能力お披露目が終わったら大した波もなく進んで行くだけの物語なのですよね。

 

またヒロインっぽいキャラが居たのですが、特になんの活躍というか魅せ場というか主人公との関係が進んで行くとかいうこともなく退場していきましたね。
なんだよそれ、意味ないキャラを配置してるなぁ、先を見据えた物語構成が出来てないんだろうな。。。

 

 


あと、粗製濫造されているなろう系の様に話がテンポよくというか都合よくというかポンポンポンポン進んで行くのとは違い今作はゆっくり丁寧に作られている感じなのですが、なんか主人公と絡まない上級ハンターの話がちょこちょこあって結局1期では接触がないまま終わったからね、なんだその構成は!というお話。

 

もしかしたら原作通りの物語展開・構成なのかもしれないけど、1期内で主人公と接触しないのならばいっその事ばっさりカットして2期で纏めてやるという構成で良かったんじゃないの?と感じる残念な構成。

 

 


なんか2期も決定している様ですが正直興味ない作品で(一応観るけど)
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


2~3週間前に視聴したのですが、ほとんどの内容をもう覚えていない…。まぁそんな作品、ということ。
(wikiを見てなんとか思い出しながら感想書いてみる)

 


まず、他の作品の感想で何度も言ってる事ですが『ステータス画面が表示されるという設定の異世界転移・転生モノ作品は例外なく駄作である』という俺の持論。
で、この作品もステータス画面こそ出ませんが(多分出てなかったはず)ファンタジーな世界観設定でありながら体力9999という数値化。
(他にもスキルの発動がゲーム的というのもありますが)

 


なぜゲームのHPみたいに体力が数値化されてんだよ!HPが1000減った2000減ったとかどういう世界観設定だよ、おかしいだろ!
完全なゲーム世界/VRゲームとして描いているのなら良い(納得する)けどさぁこの作品って魔物や魔法が存在するファンタジー世界の物語なんだよね?
その世界の住人達にとっては魔法なんかの不思議は実在するリアルだとして、HP/体力の数値化ってどういうことだよ?とおかしいと思わない・気付かないのだろうかね、作者は。
今いくら体力が残っている、今までの失った体力の累計がいくらだ、とか意味分からん、おかしいだろ。たとえば俺たちが今いる現実で体力がいくら残っている(感覚的なものではなく具体的かつ正確な数値として分かる)とか無い/有り得んだろ…。
それはどういうリアルだよ…、ゲームでしかあり得ん(納得できない)のだよ。

 

 

ホントそういう所を疑問に思わないで(納得がないことを理解/認識できないで)物語作品を創っている作者の思考が俺には全く理解できん/意味分からんから『ステータス画面~例外なく駄作である』という俺の持論になるのですよね。

 

 


で、ダンジョンやそのボスの設定にしてもゲーム的だし…展開もRPG的に段階的に強くなっていくみたいな何の面白味もない構成だしやはり俺の持論は間違ってなかったな、というお話。

 

 


あと構成ついでに、物語序盤にヒロイン然として登場したホムンクルス娘、役割的にはほぼ空気だったな(最初の鑑定で役目を終えた感じ)。
キャラ的にも能力的にも微妙というか中途半端というか…。ホント鑑定で主人公のスキルを明らかにする以外ほぼ意味を感じられなかった…、序盤あんな意味あり気に調重要人物っぽく登場するのに…、キャラの意味・魅せ方・配置がおかしいと感じる構成でしたね。

 

 


他にはダンジョンの秘宝について。1個じゃ妹快復しなのかよ、なんだよそれ。願いかなってねえじゃん。主人公をダンジョンに潜らせ続けるための無理くり設定なの?
いやもう、もし妹が全快したら妹の中に封印されてた赤眼の魔王が復活するとかの設定でもないと納得せんよ。

 

 

 

ホント最近多いよなゲーム世界風似非ファンタジー世界…駄作が増え続ける。。。

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd Season」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました 2nd Season」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


まず、OP映像を観て「主人公が居ない!?シーズン2というかこれはもしかして前期の主人公の妹が主人公のスピンオフ作品か?」と思ったのですが、普通に前期の主人公が主人公のままの普通のシーズン2でしたね。
(敢えて狙っての妹にフィーチャーしたOP映像なのだと思うけど本編の内容と乖離したというか即していないOP映像は如何なものかと思う…)

 

 


今作の内容は妹の後釜となった二代目勇者の話がメインとなっているのですよね。
で、以前の「真の仲間~ (1期) ~感想」を備忘録的に読み返して記憶が断片的に蘇ってきたのですが、1期で出てきた魔族・魔王との戦いみたいなことが今期では全く進展がないのですよね。
別に魔王の脅威が去って平和になってる世界という訳ではなくのに魔王軍との戦いがほとんど描かれていない2期となっているのですよね(スローライフしてる場合じゃないと思うのよ。追放されたから俺はもう知らない・妹勇者も戦わないから関係ない、じゃないと思うのよ)。
また1期で出てきたSF的な設定の回収や新たな真実の明示等も何もなかったのですよね。なんか1期の話と方向性が全然違う2期となっているのですよね…しっかり構成できてんのかな、この作品。

 

 

 

そして作品的にも物語が閉じられようとしいて、主人公はヒロインに指輪を送って本格的にスローライフに入り、妹勇者も魔王軍は二代目に任せて、みたいな感じでお話が終わるのですよね。
「加護」のSF設定や魔王軍との戦いの行方などを放りっぱなしで終わるのは如何よ、と感じるのですわ。

 


(構成面ついでに言うと今期のお話の構成は、二代目勇者とのバトル関連以外についてはどうでもいい話で無駄に話数を重ねてるだけ・かさ増ししている・1クールで収めるための話数調整をしている様に感じたね)

 

 


まぁそこらにごろごろ転がっている「なろう系」なので特に語ることもない色々と薄っぺらい/キャラにしてもお話にしても中身が・深みがない作品なのでこのまま(SF設定的な謎や「加護」についての真相・究明などなく)終わってしまって全然構わないと思いますがね。


作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「佐々木とピーちゃん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「佐々木とピーちゃん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


現代で仕入れた物品を異世界で売る商売を始めた時は「老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます」みたいな話かと思いました。
しかし、観進めていくとそんな商売メインの話ではなくその中で知り合い・出会った人達とのバトルや駆け引きを交えた絆・ドラマを中心とした作品となっていきましたね。

 


中年のおっさんが主人公だったり現代と異世界を行き来したり(これは他作品でもたまにみる設定ですが)、国家(組織)を絡ませたりと他の作品との差別化・独自性を図ろうとしているのは分かりますが、なんかそこら辺の設定回りがストーリーと上手く絡んでいない感じ…。

 

色々な立場・勢力、設定、環境の敵やキャラを登場させているけど、全部がポツンポツンとした点であり繋がっていない(無理やり繋がっているように見せてるだけ/ストーリーとして綺麗には乗っていない)のですよね。

 


キャラが描けていないとは思わないけど、キャラが上手くストーリーに乗っていない・敵キャラのスタンスが分からないから(立場上主人公の属する組織と敵対しているが真に悪い敵という訳でもないっぽいし…)どういう見方をすれば良いのか分からないままお話が進む感じなのですよね。

 

 

魔法や能力の設定なんかもそこらのなろう系なんかよりはマシな感じで、基本的には悪くはないのですが、う~ん何だろ、1話1話の内容が薄かったり(全然話進んでねえじゃん的な回も多く)、1クール通して観ても作品としての盛り上がり所があまり感じられなかったりもした…。

ポテンシャルは感じるけど…と勿体ない感じがする。

 

 

あと秋葉系の人の能力なんかはさすがにちょっと何でもアリな感じで如何だろ…とは思うけど、まぁ今後しっかり納得を作って・見せてくれれば良いけどね。

 

 

あとは、作画は全体通してかなり不安定な感じだったのでもう少し頑張って欲しかったかなSILVER LINK.

 

 

全く構成が出来ていないという訳ではないけど評価が微妙な感じで
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上

 

アニメ「治癒魔法の間違った使い方」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「治癒魔法の間違った使い方」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


異世界転移・転送もの作品だけど最強系主人公ではない…のだけど、う~ん色々と納得がない点がある。。。

 

まず、主人公の魔法の属性が治癒というところまでは良いのですが、修行を経て勇者以上に活躍・強くなってるみたいな描き方に納得がない。
主人公は勇者二人(生徒会長、副会長)と比べて何か特別な能力を持ってたりしたの?

 

いやね、これは例えば生徒会長や副会長の属性が治癒だったとして主人公が受けた修行と同じものを熟した場合、同じ強さ(もしくは元のスペックの違いから主人公以上の強さ)になるということなの?
それとも主人公だからこそ得られた強さなのか、その辺りの説明/設定・描写がないから疑問のままモヤモヤが残り納得がないと感じてしまうのですよね。
元々のスペックの高さや責任感の強さからも生徒会長や副会長が治癒魔法を覚えていたら主人公より強くなってたんじゃないの?と疑問なのですよ。

 

主人公だからこそなし得た/獲得できた強さだという何か納得を示して欲しいのですよね…見返してやる・負けん気という精神/根性だけだったのかな?
(まぁ副会長の場合は性格的にその理不尽な仕打ち・修行にへそを曲げてしまうかもですが…)

生徒会長、副会長の勇者二人と違い凡人主人公が「主人公」である意味を納得を持って物語作品を作って欲しいのだと思う訳なのですよ。

 

 

 

次に、救命団の団長の強さについて。
いや、そんだけ強いんだったら勇者いらんやん…。わざわざ召喚した勇者が現地人に劣るんだったら召喚する意味ないやん…。
おそらく今のところ作中最強なんじゃないの?召喚勇者にしか出来ない何かを設定しないと(納得を作らないと)異世界転移・転送モノの意味がなくなるよ。

 

異世界転移・転送ものではない普通のファンタジーものとして、治癒の属性を持った主人公が団長と出会う物語だとしても充分成り立つ話だと感じる…。
まぁ召喚者としての特殊性がないのだったら団長の下位互換でしかない主人公は「主人公」として意味がないとは感じますがね。

 

 

団長の強さが突然変異的に現れたバケモノではないのだとしたら/努力、研鑽の末に誰でも辿り着く可能性があるものだとしたら勇者召喚なんかせず現地人を鍛え上げて団長クラスを10人でも育成すれば魔族なんか楽勝じゃないの?と思う。

 

 

 

で、続いてタイトル詐欺問題。
なんかわざわざタイトルで強調するほど間違った治癒魔法を使ってない気がする。
殴りながら治すみたいなことらしいけど…(その「間違った使い方」の意味も終盤でちょろっと説明される程度)、、、治してるのなら間違ってないじゃんとは思うのよね。
いや、俺がタイトルを見て想像したのは「ダイの大冒険」のマホイミ・閃華裂光拳の様な使い方を想像したのですよね。

それが…、治し過ぎて腐らせるくらいのことを想像してたのに…普通に治してるだけって。。。
というタイトル詐欺と感じたお話。

 

 


努力してコツコツ少しずつ強くなっていく主人公というのは好感は持てるのだけど…、、、

なんかこう「なろう系」(異世界転生・転移・転送系の最強系主人公もの)でたまに努力してその結果強くなるみたいな主人公の話があるけどさぁ、いやいやいや現地人も努力してるでしょ。
その中でなぜ主人公だけが特別強くなれたのかそこに「納得」が要るのですよね(例えば努力という概念が存在しない世界観設定で主人公だけが努力研鑽して強くなるというのなら納得があると感じるけど)。

 

努力・根性が主人公の強さの理由だというのであれば、主人公と同じだけ努力した現地人は同じ強さを得るはずで、そんな現地人が10人100人居れば主人公が「主人公」である意味がなくなるのですよね。
バトル/戦闘を描く、強さ設定を描くのであればしっかり納得を作って欲しいと感じるわ。

 

 


色々と書きましたが酷く貶めすほどではないので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上