アニメ「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season 襲撃編」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活 3rd season 襲撃編」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


リゼロ2期 ~感想」でも語っていますがやはり「リゼロ」は改めて好きくない作品だなと感じましたね。

 


どうせ死に戻るから、と悲惨さ・悲劇を描くことから物語が始まりそこからの脱却を求めてのお話が展開されてるというワンパターン展開の繰り返し…。

 

(あと思ったのは、第2期の時に作中で主人公が「もう死に戻りの力は使わない・頼らない」みたいなことを言ってなかったっけ?それなのに普通に使ってる…。
まぁ主人公の医師とは関係なく働くパッシブな能力なのでそこは仕方ないとは思いますが、だったらあの宣言は何だったのか、何の意味があったのかとなるのですよね…)

 

 


どうせ死に戻るから/取り返しがつくから/リセットされるから構わないでしょ、みたいなノリで作者が色々なパターンの悲惨さ・胸糞悪い展開を描いておいて物語をスタートさせているその思惑が嫌いなのですよね。


今作「~3期」の第1話(第51話)では子供のキャラが悲惨な死を遂げるシーンが描かれているのですが、これについても「どうせ死に戻るからイイでしょ、本当の悲劇じゃないから、夢みたいなもんだからイイでしょ」みたいなノリで胸糞悪い展開を作者が描いていることを考えると吐き気を催すのですよね。。。
もしあの子供のキャラの死を描くことが今後のストーリー展開上必須の要素/どうしても描いておく必要があるというのならばなんとかあの胸糞展開も飲み込みますが、おそらく違いますよね…。
ただ単に悲惨さ/悲劇性/胸糞悪さ/敵キャラの邪悪さを強調するためだけの悲劇・怒り強調要員でしかないと思うのですよね。。。

 

これは他の感想でも何度か述べていることですが俺はね、物語展開上必須要素でもなく/大した意味もなく子供キャラを殺す様な納得のない展開を描く作家が嫌いなのですよね。
どうせリセットされるからと悲惨さ・胸糞悪さを強調させるためだけの意味で子供キャラを平気で殺す吐き気を催す様な物語を描いているその思考の長月達平という作者が嫌いなのですよね。

 

 

 

あと「リゼロ」には多数のキャラクターが出てくるのですが…、ほとんど魅力を感じないしキャラクターと物語が上手く絡んだ展開が作れていないのですよね。


キャラクター造りも下手であり(キャラの深掘り話を描いている様で全然深掘れていない、ただ過去を描いているだけでキャラの魅力につながるお話・構成になっていない)、
その(サブ)キャラクターの深掘り話を今作のメインである大罪司教襲撃事件の中に描いおり(おそらく作者的には物語に厚みを持たせたいのかなと想像するのですが)、メインストーリーの中に無理くりサブストーリーをねじ込んでいる感じで(厚みを持たせるとか言うよりただ)ワヤクチャになっているだけ(その話この事件の中でやる必要性あるか?と疑問)なのですよね(そういうところからもキャラ造りもキャラと絡んだ物語構成・展開も上手くないと感じるのですよ)。

 

 

 

他に納得のできない点として…、これは以前の「リゼロ感想」でも語っていることですが、「死に戻り」の都合の良いセーブポイント更新に納得がないのですよね。
「死に戻り」のセーブポイントの更新は主人公が能動的に行っているものではなく主人公の意思とは関係なく、未来の全てが見えている/神の眼を持つ誰かが主人公のセーブポイントを更新しているのですよね。
「このセーブポイントからであれば選択次第でやり直しが利く、助かる道がある」というのが分かった上で神の眼を持つ誰かがセーブポイントを更新している訳なのですよね…。

「ここでこういう選択を取れば助かるということが分かっているはずの神の眼を持つ誰か」は主人公を何度も死に戻らせて/悲劇を体験させて何がやりたいの?それは本当に意味のあることなの?(「リゼロ」という作品の結末まで観た時にしっかり納得を感じられる・意味があるものなの?)と疑問なのですよね。

 

 

いやね、これが「未来の全てが見えている/神の眼を持つ誰か」なんて者は存在せず、セーブポイントは更新されない~主人公が死んだら常に「主人公が異世界転移した瞬間」の時点(物語の一番最初/第1期の第1話の時点)に戻る~というのならば全然良いのですが主人公が難所・関所を超える度に自動でセーブポイントが更新され次はそのセーブポイントからのやり直しになるという設定に納得がないのですよね。
(某シュタインズゲートの主人公は最初から全部やり直して気の遠くなる様な分岐を経験・蓄積してましたよね、とシュタゲ設定に比べて「なろう系」の浅薄さか納得がない設定と感じるのです)

 

 

 

なんか世間的には人気のある作品の様ですが俺的にはキャラクター、物語展開、設定と好きくなく(これ以上おなじ様な展開・構成が続くならば「不可」評価になると予告するにとどめておくとして今回までは)
作品全体の感想としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上