アニメ「気絶勇者と暗殺姫」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「気絶勇者と暗殺姫」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

 

1クール全12話の物語でしたがお話の中身・内容がない作品でしたね。
「なろう系」作品かと思っていたのですがどうやら漫画原作の作品の様ですね…、いやまぁそうですね「なろう系」ならテンプレ展開はともかくテンポ良くもとい都合良くではありますがお話は進みますからね…。


今作「気絶勇者~」の様に1クール全12話を使ってお話が何も進んでいないですからね、そういう意味で「なろう系」以上ですよ(皮肉)。

 

 

この作品の導入・設定って、なんか理由は分からんけど凄い強い勇者が居て、そこへそれぞれ別勢力から暗殺者・刺客である三人の女性キャラ…踊り子(誘惑)、僧侶(狙撃)、魔法使い(魔術(魔王の娘))が送り込まれる事になるのですが、なんか勇者がメチャクチャ強いので暗殺が上手くいかない(勇者自身は暗殺に気付いていない)という展開になります。で、勇者の肉体自体は強いのですが女性に対する免疫がなくて抱きつかれたりしたら直ぐに気絶するのですよね。

 


メチャクチャ強いけど女性に免疫がなかったり心根が真っ直ぐな勇者に暗殺目的に近づいたはずなのに三人とも惹かれていく…みたいな導入・設定で物語が始まるのですが、、、これがこの作品の全てなのですよね。

 

 


この最序盤で説明された導入・設定の物語から1クール終わりまで何も大きな物語的進展や関係性の変化が起こることもなくシリーズを終えた…そういう意味で中身がない・内容がない作品だったのですよ。

 


最序盤での導入・設定説明を終えた後なにが描かれたのかというと、3人娘それぞれのお当番回みたいな感じで深掘り回が描かれているのですが正直中身がない内容・物語展開であり、あってもなくても大して意味を成さない物語だったのですよね。

 


例えばこれが勇者との関係が決定的になる(なんとなく惚れた/絆された、ではない勇者への想いが決定的になる/暗殺なんて辞める)みたいなエピソードであれば意味があるとは思いますが全然そこまでのものではないですからね(踊り子娘の反応は微妙ですが…これは最序盤から既に靡いてる感じでしたからね)…、関係性の変化が物語序盤と終盤で比べてほぼ全くないのですよね(そりゃ12話かけてんだから3人娘同士の関係はちょっとは変わっていますがそれでも基本的には最序盤時と変化ないですからね)。

 


しかもこの3人娘のお当番回で各2話ずつくらい費やしてるからね…(紹介回、深掘り回を合わせたら一人につき3話…3人×3話くらい使ってることになる)。それだけ費やすのならもう少し中身のある・面白い話にして欲しいのですが残念ながら薄っぺらいお話で関係性が大きく変わる/決定的変化という事もないガッカリな物語構成なのですよね。

 


それにこの三人娘がチョロい…つい先日感想を上げた「帝乃三姉妹~」以上にチョロい感じなのですよ。帝乃三姉妹の方がまだツン状態が長くあったからその分チョロくなかったぞ…それがこの暗殺姫の方がチョロいってどういうことよ…。
そのチョロさがまた輪をかけて物語の中身を薄く/内容がないものにしているのですよね。

 

 

 

1クール全12話の作品のシリーズ構成として内容・物語進展が全く感じられず退屈に感じた・出オチで終わった作品で
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上