アニメ「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「出来損ないと呼ばれた元英雄は、実家から追放されたので好き勝手に生きることにした」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


タイトルを見ると追放系な作品の感じがしますが、追い出した仲間を見返す・悔しがらせる・ざまぁ展開というものがなく(主人公が求めていないしそこが話のメインになっていない)、追放系とは言えないのですよね。
作者も追放系のつもりではこの物語を書いてないと思われ、ただタイトルで追放系好きの読者を釣りたいだけだったのかなと思うほど…。

追放系じゃないとしてこの作品のジャンルは何かというと、普通のごくありふれた「なろう系」の転生ものですね。
まぁ主人公は現代日本からの転生とかではなく異世界(ファンタジー世界)内での転生となりますが、それも今時別に珍しい設定ではありませんからね。

 

 

お話の展開、設定もそこらに転がっている「なろう系」であり、前世の能力を引き継いだみたいな設定の主人公が無双する、美少女を助けてハーレムを作って旅をして事件に巻き込まれる…みたいな物語です。。。

 

多くの「なろう系」作品がアニメ化されている中、なぜこの作品が選ばれたのか(他の作品との差別化、特殊性があるのか?設定やキャラが良いのか?そういうこともなく…)、語るべきところなどないと感じた作品だったのですよ。

 

まぁ語るとしたらお話面ではなく作画面…、ある意味もはや「なろう系」の平常運転と言えますが低予算な作画、作品愛も感じられない作画の残念さ。

 


いや、ホント何故この作品がアニメ化されたのだろう…「なろう系」からアニメ化しないといけないノルマでもあんのか?無理に「なろう系」から選ばらなくても過去(完結済み)の漫画作品でもアニメ化すれば良いじゃないかと思うのよ。
20年前30年前ではアニメ化のハードルが高かったかも知れませんが、今の時代だったらアニメ化しているだろう昔の漫画作品って結構あると思うのですよね(例えば、ジャンプ作品で言えば「密・リターンズ」とか…まぁアニメ化する場合、1クールでは短いし2クールでは余る感じで難しいかもですが…。他には「アウターゾーン」とか)。


「なろう系」の中にも良作があるのかも知れませんが、おそらくアニメ化企画を決めるプロデューサーなんかはサイトのランキング的なものの結果しか見ていなくて自分で作品を読む事もなく愛もなく、へぇ今はこれが売れてる・読まれてるんだと安易に企画を決めているのでしょうね。
ホントに自分が実際に読んで面白いと感じた、熱を愛を持って作品に携わって欲しいわ…。

 

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

(タイトルが長すぎてタグ登録できなくてイラっとした…無意味に長いタイトル付けんなよ!)

 


以上