アニメ「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


この作品を観始めた当初(3~4話辺りまで)は、え?もしかしてこの作品も先日感想を書いた「俺は全てをパリイする ~感想」と同じタイプの主人公に納得がないアホ設定なのかなと不安に思っていたのですよね。
最強クラス(Sランク冒険者級)の力を持っていながらそのことを自覚・認識しないままの不自然極まりない・自らの頭で考える能力もない納得のないアホ設定の主人公かと思っていたのですが、今作「新米オッサン~」の方は途中からしっかり自分の強さを認識・自覚をしてましたね…いや、ホントそこはホッとしましたよ、マジにまた納得のないアホ設定かよと思っていましたからね。。。

 


で、主人公が自分の強さを(冒険者の中でもトップクラスの実力であると)認識・自覚した後の中盤の物語展開は、なんか「ワンパンマン」みたいな展開になるのですよね。
それは…、最強クラスであるワンパンマン(サイタマ)が話の中心にならずサイタマ以外のサブキャラが中心となるストーリー展開、みたいな。。。
正直この中盤のサブキャラ中心のストーリーはどうでも良い感じだったのですよね、話の本筋をはよ進めんかい的な感じで観ていましたよ。

まぁ最終盤は主人公中心の話へ戻ってそれなりに盛り上がって終わる感じだったのですがね。

 

 


で、その物語中盤での話の中で納得ない設定があったのでそのことについて述べますね。
それは…、これも前回の「俺は全てをパリイする ~感想」内で述べていることと被るのですが、主人公が最強クラスの能力を得たのが努力の賜物であるという結果・設定であること。
作中で殊更に主人公は才能がなかった、ということが語られていてしかしそれでも主人公は諦めず努力した結果最強クラスの能力を手に入れたみたいな事が語られています。
実際に才能がない主人公とは違い才能あるサブキャラ娘が主人公と同じ修行を付けてもらったら短い間にかなり実力が上達したみたいな描写があり、そのまま修行を続けていたら主人公よりも短い期間で主人公の実力に追いついてもおかしくないのではないかみたいな感じで描かれているのですよね。
いやいやいや、ホントに努力だけで誰でもが最強に・Sランク冒険者級になれるというのなら(才能がないと言われた主人公でさえも最強になれたことから)ただ他の冒険者達の努力が足りてないだけで冒険者の誰もがSランクになれる・Sランクに成れても不思議ではないということになるのですよね…、それはおかしいでしょ?なんなのこの世界の住人たちは皆努力をしない人種ということなの?世界中で主人公だけが諦めず努力することが出来る人間ということなの?それはおかしいでしょ、無理があるでしょ、と納得がないのですよ。
(「努力」という概念がない世界で主人公だけが「努力」することが出来るという設定なら納得がありますが当然そんな設定もありません)
だから何かしらのスペシャルが主人公には必要になると考えるのですが何故そこに思いが至らないのかと作者にその思考に納得がない訳なのですよ。

 

 

 


まぁなろう系発みたいだし全体の構成もこんなもんかなという感じで
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以下雑感

 

OP曲を串田アキラさんが、そしてナレーションを玄田哲章さんが担当されているのですが、このお二人って最近病気療養のため入院されたり体調不良で休業されたりしたんじゃなかったっけ?と疑問に思ったのですよね。
入院、休業前に収録されたってことなのかね?とちょっと気になりました。

 

 

以上