アニメ「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた」を一気観しました…嘘です、一気観なんて出来ませんでした…。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


第1話を観始めたのはほぼ1ケ月前なのですが、なかなか観進めることが出来ず最近ようやっと最終話まで観終えました。
いやホントつまらな過ぎてつまらな過ぎてたった1話を観終えるだけでも苦痛で観進めるのが辛かったです…。


お話の内容のあまりのつまらなさ、それが30分×12話…と繰り返されて何故この作品をアニメ化しようと思ったのかとかなりイライラしながら観てましたからね。

 

 

イライラしながらも最後(12話)まで観たのは俺の信条として、どんなにつまらない作品であっても「つまらない」「ここがダメ」だという感想を上げるためであっても全話を観る必要がある(1クール作品なら1クール分全話という意)、全話観ていない/途中で視聴切りした作品については感想を語る資格がないと考えているからであり、なのでなんとかこの苦行を乗り越えたのですよね…、ホント辛かった。
(基本的にはどんなにイライラいして視聴切りすることはないのですが、それでもどうしても我慢できずに視聴切りしたとしたら俺はその作品を「観てない」扱いとして感想を上げることはしない)

 

 


この作品の元ネタってニコ生やYOUTUBEでたまに話題になる配信切り忘れ、オフ音声が配信に乗っちゃう系のアクシデントのお話なのですが、
まぁ「なろう系」(というかWEB小説発作品)の特徴のタイトルで内容を全部説明してる出オチ型の作品なのですよね。

 


ホントお話としては出オチであり第1話がピークで終わっている物語なのですよね。配信切り忘れて伝説になった以降の話がなんか中身がなく何の面白もない話をキャラクター達が延々と喋っているだけの恐ろしくつまらない時間となってしまっていたのですよね。
主人公と他のVTuberキャラが会話しているのですがその会話が全っ然おもしろくない。滑り散らかしてる。
俺はVTuberほとんど知らんけどさぁ…、VTuberの会話を見て面白いと思うのは多分そのVTuberのキャラを理解している前提で観るから面白く感じるのであって個性・性格も分からない、親しみ・愛着もないVTuberキャラの会話を初見勢が観てもつまらない、なんか中身のない会話を喋ってるだけだなぁにしか映らないのですよね。
作者はVTuber好きで自分が観て面白いと感じたVTuberキャラの会話を再現してるつもりなのかも知れませんが、内輪ネタ感の笑いになっていること、作者にはそれが分かっていないというかそもそもギャグセンスがない、諸々センスがないと感じるね。

 

 


あと、主人公がガチゼロガチゼロ連呼するのも呆れるとか寒いを通り越してイライラしてたからね。
なんか若手のお笑い芸人が空気を読まず誰も笑わないギャグを何回も何回も擦って滑り倒してるのにまだやめようとしない…そんな場面を見ている様でもういいから!!しつこい!!とホント何度視聴をやめようと考えたことか…。

 

 

 

更に言うなら、VTuberの中の人/配信オフのシーンについて。
配信オフのシーンの「中の人」の画が「VTuber」の画と同じなのですよね。VTuberのガワはドレスみたいなのを着ているのですが配信オフのシーンの「中の人」も同じ姿かたちでドレスみたいなのを着ているのですよね。
そのドレス姿でリアルの街中を歩いたり事務所に行ったりしているのですよね。で、これは主人公だけでなく他のVTuberも同じ様にリアルとネットで同じ姿かたちとして描かれているのですよね。この描き方の意味がホント分からん。。。

 


ネットとリアルを舞台とした他の作品では大抵の場合はネットとリアルでのギャップ(たとえばネット上では男キャラだがリアルは女だったり)を描いたりしてキャラを魅力的に描いたりするものですがこの作品ではそれを(ギャップを描くことを)捨てているのですよね、それが意味分からん。

 

良い風に解釈しようとするならばこの作者はVTuberが大好きで「中の人」なんていない、という考えのもとネットとリアルでの違いを作らなかったという考えも出来ますが、これはこれで矛盾が出てきます。
それが主人公…配信を切り忘れて伝説になった原因というのが、清楚キャラを演じていたネットでのVTuberと配信オフのシーンでの中の人/リアルとのギャップが伝説となったという描き方をしているのですよね、そもそもが。

 

 

「偽りの仮面をかぶっている/ネット上で演じているVTuber」と「素の自分/中の人のリアル」という虚と実を描いていながら作中での作画/演出上では配信オフのシーンの「中の人」と「VTuber」の画(性格・キャラクターについても)が同じという描き方をしている意味の分からない表現に納得がないのですよね。

 

 


ネタとしての出オチ感、ギャグ・会話劇としても面白くない、センスが感じられない物語、「中の人」と「VTuber」の画が同じという納得がない演出表現、そしてそもそもVTuberの画を流すだけ/ネット画面を流すだけ(モデリングされたVTuberの立ち絵とコメント欄の画面を垂れ流すだけ)の画になるという絵的に面白くない/アニメ映えしないであろうこの作品を何故アニメ化しようと思ったのか…(まぁそれでもアニメスタッフが色々と考えてなんとか画を動かそうと苦心してる様子が窺えましたが)。

 

 

いや、ホントこの作品をアニメ化しようと企画したプロデューサーがセンスないよ。。。
おそらく今作のプロデューサーはWEB小説投稿サイトのランキングかなんかで人気順だけ見てろくに作品も読まず内容も知らず(アニメに適した/アニメ映えする作品か考えもせず)、人気ある作品みたいだからという理由だけで作品に対する愛情もなく(どうやったらアニメとして作品をより面白くできるか)企画を決めたんだろうなとしか思えないのですよね、そう思うとこんなイライラいする作品を安易に企画して作りやがってと余計に腹が立つ。

 

 


こんなイライラしながら観た作品は久しぶりで
作品の評価としては、「不可」評価となります。

 

 

以上