「犯罪者の社会復帰」について

 

『アクタージュ act-age』について~終
にて「犯罪者の社会復帰」について語った手前、この件について意見を述べようと思います。

 

基本的に、自分の意見に変わりはありません。
結論から述べると、然るべき機関が認めるのであれば免許再取得に制限を掛ける必要はないと考えています。

 

免許再取得への反対の声については感情的には充分理解できます。
しかし自分の意見としては、以前の日記で語った通り「社会」が「法律」が犯罪者の社会復帰の職業に枷を掛けるのは必要ない事だと考えています。


もちろん「子供が心配」という不安は当然でそれに対処する必要はあります。


その対処とは、免許の「再取得自体」は認める、しかし、事件加害者は過去の犯罪歴を学校説明会等で保護者に説明・開示し、当事者となり得る人たち自身に判断を委ねる・NOを突きつけるかどうか決めてもらうという事です。


まぁおそらくほとんどの保護者は反対し結果的には職に就く事は出来ないのかも知れませんが、事件加害者がどうしても再び教師として職場復帰したいのならば隠す事はフェアではなく双方納得の上で認められるべきでしょう。


もしかしたら男子校とかであれば職場復帰が叶う事もあるかも知れませんしね…犯罪の手が男子へ及ぶ事も考えられますが、あまり考えすぎると何の職業にも就けない事になってしまいます。。。あとは小学校の教員の場合だとこの対処では現実的に職場復帰は不可能でしょうね。


現実的に職場復帰が叶うかどうかはともかく、【犯罪者だから】という理由で「社会」が犯罪者の社会復帰の職業に枷を掛ける事・最初からその選択肢を奪う事は必要ない事であり、その判断は当事者となり得る人たちが認める/認めないを判断すれば良い・イヤならその時NOを突きつければ良いというのが自分の考えとなります。

 

 

先にも述べた事ですが、感情としては「二度と復帰させるな」という声は充分に理解できます。
しかし、やはり「性犯罪者は/一度でも罪を犯した者は○○という職業に就くべきではない、犯罪者の職業は△△が相応しい」という考えは危険だと思うのです。感情的に頭ごなしに否定するのではなく、双方が妥協できる点を探りながらも犯罪者の社会復帰を認める健全な社会であって欲しいと考えます。


…あとは、
上述した中での「然るべき機関が認めるのであれば~」、「【犯罪者だから】という理由で~」について補足したいと思います。


「社会復帰の職業に枷を掛けるべきではない」と述べていますがあらゆる職業について制限なく復帰が認められるべきとは考えていません。
それは、特殊な技能・適正が求められる様な、「免許」を必要とする職業への復帰です。


一度は免許を取得したものの、罪を犯し【適正がない】と判明し免許剥奪されたら「然るべき機関」は免許再取得は認めるべきではなくその職業への復帰は許されないという事になります(【適性がない】と剥奪される様な免許は往々にして人の命に係わる職業となるかと思います…医師や公共交通機関の運転手等)。


ここで語りたい事は、「【犯罪者だから】という理由で」社会復帰の職業に制限を掛けるのではない、という事です。
社会復帰の機会が与えられたのであれば、職業に就いて社会で生きて行く事に対し、【適性がない】と「然るべき機関」が判断しない限りは、「【犯罪者だから】という理由で」その職業選択に枷を掛けられるべきではないという事を補足しておきます。


(2020年09月06日00:05mixi日記投稿分)