アニメ「暴食のベルセルク」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「暴食のベルセルク」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


物語の導入設定が異世界転移・転生ではなくファンタジー世界始まりでありタイトルもなろう系っぽさは感じなかったのでこの作品はメジャーなラノベレーベルの純粋なファンタジーものかなと考えていたのですが…、ステータス画面が表示・可視化されるという設定を見てあぁこれはなろう系だろうなと思い改めましたね。

 

 

ホンットこれは他の異世界転移・転生モノ作品の感想で何度も何度も言ってる事ですが『ステータス画面が表示されるという設定の異世界転移・転生モノ作品は例外なく駄作である』というのが俺の持論です。
いやね、仮に最悪「ステータスが表示・可視化される」設定であったとしてもそれが主人公だけの特殊能力/チート能力ということであればまだ許容/納得できます。
しかし、その(ファンタジー)世界の住人全てが当たり前の様に「ステータス」を確認したり「レベルが上がった」とかいうメタ発言をしている様な作品は例外なく駄作であるという俺の持論な訳です。

 

 

なんだよステータス画面って…、それはもう「ファンタジー世界」の話ではなく「ゲーム世界」の話だろ!
作者は純粋なファンタジー世界の物語作品を描きたいのかゲーム世界の話を描きたいのか全く分からん、その設定に全く納得がない。
こんなメチャクチャな世界観設定の物語を描いていてそれで何も疑問に感じない・おかしいと思わない、その作者の思考に納得がない/想像力がないと感じる…、その程度の作品しか創れない、あぁ「なろう系」だなと考える訳です。

 

 

 

あとは設定面以外の物語の構成・見せ方についても。
基本的になろう系典型なお話がポンポンポンポン良く言えばテンポ良く…悪く言えば中身がないスカスカの感じで物語が展開されますね。

 

またこれは設定にも関わる事だけど、武器のパワーアップに主人公のステータスが必要って何だよそれ。
武器パワーアップの度に主人公の能力値がリセットされるって効率悪すぎだろ…。
更に言えば主人公は武器パワーアップ後にはレベルダウン(能力値リセット)してるはずなのにその感じが全くない・今まで楽に倒してきた敵に苦戦する様になるとかピンチに陥るといったことがなく今まで通り普通に無双しているので武器パワーアップによるレベルダウン(能力値リセット)のデメリット・弱点がまるで感じられず意味のない設定になっている(様に見える)のですよね。

 

 

他には、敵キャラについても魅力がなく(単純に下衆なだけの薄っぺらい敵キャラクターで)ただ流れてくる展開を眺めているだけの感じでしたね。

 

 

あと疑問なのだけど、主人公に剣の声が聞こえるのは同じ大罪仲間だからなの?それとも読心スキルによるものなの?何の説明もないから分からんわ(他の大罪仲間の武器の声は聞こえないようだから大罪仲間だからという訳じゃないっぽいけど)…。

 

 

 

と、世界観設定、物語構成、見せ方と色々稚拙な作品。まぁ…なろう系作品の通常運転、TEH・なろう系クオリティな作品ですね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上