アニメ「レベル1だけどユニークスキルで最強です」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「レベル1だけどユニークスキルで最強です」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


まずタイトル問題について。
『レベル1だけど』という文言自体については嘘ではないけど…、レベルの意味ないよね、な展開になるのですよね。
各人毎にレベルの上限が設定されてる世界で主人公は最大レベル/上限レベルが1となっているのでそこは『レベル1だけど』に嘘はないのですが、ドーピングで(ドラクエでいう所の命の木の実やすばやさの種、ちからの種といったもので)HPや素早さを最大値にするのですよね。

 

そんな無理やりにステータス上げるのだったらレベル1設定の意味ないやん、実質レベル99(99以上か)と変わらんやないか…。
いや、『レベル1だけどユニークスキルで最強』って文言の意味を普通に考えたら…、レベルは低いけど/ステータスは最弱だけど特殊スキル(たとえば物理攻撃無効とか魔法無効とかのスキル)で無敵になった、みたいなのを想像したのだけど、ステータスが上がって実質高レベルになるのであればレベル1設定の意味がなくなり、(タイトル詐欺、嘘とまでは言わないけど)タイトルの意味が弱くなるのですよね。

 

 

 

で、次の問題点というかそもそもの設定についての問題。

これは他の異世界転移・転生モノ作品の感想で何度も何度も言ってる事ですが『ステータス画面が表示されるという設定の異世界転移・転生モノ作品は例外なく駄作である』という持論…、症例がまた一つ示され俺の持論が証明・補強された感じですね。

「ファンタジー世界」への転移・転生ではなく「ゲームの中の世界」なんですよね…なんだよステータス画面って、、、全く意味が分からん・納得がない世界観設定なのですよ。
いやね、せめて主人公だけがステータス画面を見れるというスキル持ちとかの設定ならまだ分かりますが、異世界現地人がステータスとかレベルとかメタ発言してると違和感というか不満、納得がないのですよ。
(なぜ作者はそこに違和感・疑問を抱く事がなく物語を描けるのか全く理解できん、納得がないのですよ)
あと、さらに言うならレベルアップやステータスアップ、アイテム取得時のあのアナウンスが流れる設定…、アホかと思うね、もう呆れるわその世界観の設定に。。。

 

 

 

そして、タイトル問題に戻っての『ユニークスキルで』について。
スキルというスキルではないんだよね…。この作品の世界って別に各人に個別のスキルがあるとかって設定ではないんだよね。
主人公のドロップのレベルが異常に高いってだけなんだよねぇ…まぁ他に主人公と同じ能力を持った存在が居ないみたいだからユニークスキルと言えば言えるけどさぁ…。
いや、『ユニークスキルで最強』って文言の意味を普通に考えたら…、様々なスキルを持った異世界現地人が居る中で主人公だけの特殊スキル・超強力スキルで無双するみたいな設定・展開を想像したのだよね、、、(タイトル詐欺、嘘とまでは言わないけど)タイトルの意味が弱くなるのですよね、というお話。

 

 

 

で、続いての問題点は強さ設定について。
主人公は種を使ってステータスをSランクにまで上げて規格外みたいな存在になるのですが、街一番の冒険者とタメを張る程度/Aランクに毛が生えた程度の強さにしか見えないんですよね。
ホントに強いのか、どれくらい強いのか分からん…、多分作者がそこまで詳しく深く考えてないんだろうねぇ、考えるだけ無駄なのだろうねぇ。

 

 

 

で、さらにタイトル問題に戻って、
『ユニークスキルで最強』と言ってますが、基本的に主人公は「銃」(と特殊弾)を使って最強・無双するのですよね。
レアドロップが何故か銃とその弾になるのですよね…。いやね、間接的にユニークスキルによって(ドロップした銃)という意味があるのは分かるけど銃とその弾ばかりのドロップだからさぁ…、いやいやいやそんなに「銃(とその弾)」がメインになるのならばタイトルに銃の文言入れろよ、と思った訳なのよ。

 

 

 

他には、転移後の世界があらゆるものがモンスタによりードロップされるという設定について。
いやいやいや、食べ物(植物、動物)がドロップされる(ドロップ以外では取得できない/自然界には存在しない)ってそれって生態系どうなってんだよ。ダンジョン以外には動植物は存在してないのか?(草木は普通に在ったみたいだけど、動物は居たかな?覚えてねぇや)訳分らん世界観設定。ドロップ以外に食べ物(植物、動物)が取得できないという設定なら徹底してホントの小さい箱庭みたいな世界を創造しとけよ、しっかり作り込めよというお話。

 


色々と納得のできない点が多々あるTHE・なろう系な作品でしたね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上