アニメ「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


ラノベ発(レーベル発)作品だと思っていたのですが、なろう系発だったのですね…どうりで。。。
こういう長ったらしいタイトルで内容を説明している系の作品ってなろう系の特徴で第1話が出オチにみたいになっていて2話以降盛り上がりなく終わっていく作品がほとんどなのですよね。
今作も例に漏れずソレ…、2話以降盛り上がりが全くない、というのは言い過ぎですが波という波がなくフェードアウトする様に終わっていったという印象の作品でした。

 

 


いや、今作の褒めポイント・良かった点を一つ上げるならそれは主人公の妹のキャラ。妹が良いキャラしていて観ていて楽しかったね…もっと言うなら妹の登場シーンが多い回、メインヒロインより活躍・出番が多い回の方が観ていて面白かった印象なのです。
主人公とロシア娘の絡みより、主人公と妹キャラとの絡みをもっと観ていたかったわ。
ほんと、ロシア語デレのメインヒロインのキャラより全然キャラが立っていて面白かったのですよね…、妹をメインにしたスピンオフでもやったら多分本編より人気出るんじゃないの?と感じるほど。

 

 

妹キャラ(と主人公との絡み)が唯一の褒めポイントという感じで他にはあまり特筆すべきことがない作品だったのですよね。
いや、物語終盤のロシア娘のメインヒロインとのデート回でいつもはリードしている/主導権を握っている様な主人公が逆に主導権を握られる/後手に回る/どぎまぎさせられるという回は面白かったですね。
というか、こういった日常回的な話数のお話は面白いのですが、致命的なのが盛り上がり所であるはずのイベント回が面白くない…。。。

 

 

討論会編や立候補者演説編などの物語的山場というか盛り上げるべきドラマ、イベント回が/面白く盛り上がる話にしなければいけないはずのメインイベント回が悉くつまらないのが致命的…、盛り上がりなく終わっていったと感じてしまう要因なのですよね。
イベントをイベントに・ドラマに昇華しきれていない作者のセンスが残念なのですよね。。。
大きなイベント事を用意して盛り上げようとするよりも(なんかそういうお話の盛り上げ、構成・展開が上手くない作者のようだから)、もういっその事キャラ全振りの作品にしてただのドタバタラブコメ色をもっと強くした方が面白い作品になる気がする…。

 

 


あと、消化不良だったのがロシア娘の姉の過去というか思い出の男の子の件について。
なんか実は主人公と幼少期に出会っていた?みたいな描かれ方がしていたのですが、結局最後まで明らかにならず有耶無耶のまま終わった…。
2期があるのかどうか知らんけど、この話も2期まで引っ張る様なことをせず(おそらくこれ(実は二人は知り合いだった/主人公は姉の初恋の人だった)も期を跨いで引っ張るほどには大して盛り上がらないエピソードとなって終わると思うので)、今作ないのどこかで明らかにすれば良かったと思うのよ(盛り上がらなかった討論会や立候補者演説編をサラッと手短に終わらせて、キャラに全振りした様なお話の構成(ロシア娘と妹、ロシア娘姉と主人公のエピソードetc)にすれば良かったんじゃないの?と感じる)。

 

 


妹キャラは良きだったけどイベント回のエピソード、構成・展開が残念な作品でしたね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上