アニメ「ダンジョン飯」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「ダンジョン飯」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


アニメ化する以前からタイトルだけは知っていました。原作漫画は未読だったのですが、俺が漫画「ダンジョン飯」を認識したのがちょうど「異世界食堂」のアニメが話題になってた頃だったので、「ダンジョン飯」というそのタイトルと漫画の表紙のビジュアルからどんな内容なのかも何となく想像はしていました。

 

 

ファンタジー世界でのファンタジー食材、モンスター食材を使った料理をメインに描いた作品なのだろうなと想像して観始めたアニメだったのですが、
当初感じたのは、必ずしも料理がメインの作品ではなく冒険の目的があってその中で料理・調理シーンがじっくり詳細に描かれるという見せ方が、あーこの作品はなんか「メイドインアビス」っぽいなでした。

メイドインアビス」もファンタジー世界観で作中に登場するモンスターの様な原生生物を使った料理なんかが出てくるのですが料理がメインではなくあくまでアビスの深淵に向かうことが目的となっているのですよね。

 

が、「メイドインアビス」の様な面白さがあったかというと…微妙。

 

 


やはりまず引っかかったのが「蘇生」の設定なのですよね。
肉体が原形を留めていない、排泄物のような状態からでも蘇生した例があったとかなかったとか…、という「蘇生」OKな設定に納得がない。
なんかその「蘇生」設定のせいで一気にゲームっぽい世界観になってしまってんのよね(それはファンタジー世界観ではなく、呪文を唱えれば何度でも復活する様なゲームの世界観なのですよね)。

 

主人公の妹を助けるという目的が「蘇生」OKという「ゲームの世界観」の中にある設定/目的になってしまっているから「ファンタジー世界」としての作品の没入感を削がれるというか萎えさせるというか…納得がなくなるのですよ。

 

まぁ話が進んで行くとその「蘇生」もダンジョン内だけ起こる(可能な)現象みたいな事が明かされるのですが、なんかそれはそれでゲームっぽいというか都合が良いというか雑な設定にも感じられるのですよね。

 

 

あとは、主人公のキャラが特殊・変人性がありギャグとして見る分には良い(面白い)けどストーリー物として見る場合は主人公のキャラとして共感できない・理解できない部分があると感じてしまう点がありますね。

 

また、主人公たちの強さが分からないという問題もありますね。

主人公たちはダンジョン深部でドラゴンを倒すのですが、ドラゴンを倒すって冒険者としてはかなり上位なんじゃないの?なんかそんな上級冒険者風には描かれてない感じだったけど…。。。その辺りの主人公たちの強さ設定がよう分からんかった。

 

 

他には、全話通して観ての構成について疑問もあります。
今作は2クールの全24話あるのですが、、、1クール…主人公の妹を一旦助け出すところまでで終わっていた方が良かったのでは?と感じたのですよね。
いや、2クール目の終わり方があまりに中途半端に感じたからね、こんな終わり方をするのなら1クール目(妹救出まで)で終わっていた方が綺麗に締まっていたのではと思ったのですよ。

原作漫画はもう完結してるのですよね?だったら一気に完結までやってしまうか、それが出来ないのであれば(原作漫画完結済みで終わりの構成まで判明しているのであれば)1期2期もしくは3期でそれぞれのシリーズ構成がキレイに纏まる様に構築すれば良いのに…、と(未完の作品ならいざ知らず完結済みの作品で)その中途半端なシリーズ構成にちょっと納得がないと感じちゃったのですよ。

 

 

 

「蘇生」の様な一部設定を除けば(目を瞑れば)決して悪い作品ではなく、モンスターや料理の設定等も細かく考えられていてその辺りは好きと感じるほど。

 

あとはマルシルのキャラも良いですね。決してアホキャラではないのですがなんか見ていて可愛いと感じるアホキャラ感があるというか押しに弱いというかノリで行動するみたいなダメな娘キャラ感があって萌えるのですよね。

 

 

 

原作漫画は完結している様なので次は物語の最後まで観たいですね。

2期で終わるのかどうか知らんけど楽しみに待ちたいですね。

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

以上