録り貯めしていたアニメ「夢見る男子は現実主義者」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
先日の「モブから始まる探索英雄譚~感想」に続いてまたHJ文庫の作品となります。
で、改めて感じることだけどHJ文庫のアニメ化作品ってやっぱり微妙なものばっかりな印象…。
今作は一見すると学園ラブコメな感じで、主人公とメインヒロインが居てそこへサブヒロイン達が現れて主人公とのフラグを立てていくみたいなハーレム展開が繰り広げられるというオーソドックスなラブコメ作品なはずなのですが…、なんだかもの凄くつまらない…、、、他のラブコメ作品とはなんか違う…、何故こんなにつまらなく感じるんだ…。。。
つまらない理由…、それはおそらく主人公の設定なのでしょうね。
主人公とヒロインの関係が他の一般的なラブコメ作品とちょっとズレてる/外してあるのですよね…。出ましたね、HJ文庫作品の特徴…、テンプレ展開を外して始まる導入・設定の物語作品。
今作「夢見る男子~」では、主人公はヒロインに好意を寄せていたのですが、第1話の冒頭でヒロインへの想いを諦めるのですよね。
主人公はヒロインに告白しては断られてということは何度も繰り返していて、ヒロインに対して迷惑だったのではないか、もう諦めよう、でも嫌いになる訳ではない、アイドルガチ恋勢だったのが純粋な推しに変わるだけ、みたいな心境の変化が第1話で起こるという導入・設定なのですよね。
(で、ヒロインは急にそっけなくなった主人公のことが気になり始める(失って初めて気づいた的な)、またサブヒロイン達の登場にやきもきするという展開が繰り広げられます)
おそらく主人公のこの設定…主人公がヒロインとの恋の成就を望んでいないという他の一般的なラブコメ作品と外してある設定が原因でつまらない、面白く感じないのではないかと考えています。
一般的なラブコメ作品は、主人公からヒロインへの片思い/一方通行だったり、実は両思いだけど他のヒロイン達との関係でなかなか進展しないみたいな設定であったりするのですが、大前提として/目指すべきゴールして/目的としてヒロインとの恋の成就がある訳なのですよね。
しかし今作では主人公が第1話の導入で早々にそれを諦めていることが示されているのですよね(その諦めの感情も急に脈絡なく、気でも触れたかのような変わり様で起こるというのも納得がない描写なのですが)。
一般的なラブコメ同様に一応は主人公とヒロインの関係というメインのストーリーがあり各サブヒロイン達のエピソードが展開される中で二人の関係の進展が描かれるというオーソドックスな構成のはずなのですが…、ヒロインとの恋の成就が目的ではないと示されている/導入を見せられているので、そこへ枝葉のサブヒロイン達とのストーリーを見せられても(ヒロインとの恋の成就を願っていない主人公とサブヒロイン達のエピソードを見せられても)メインが/幹が(主人公とヒロインの関係性、目的・ゴール)がグラグラボロボロで枝葉がどうでもいいみたいに見えるのか、なんかモヤモヤして面白く観
で、最終回のあの展開はなによ…、結局は純粋な推しからガチ恋勢に戻るの?
だったら物語の導入・設定なんだったのよという話になるよ。ホント何も考えてないだろ構成と感じる。
なんかただオーソドックスから外しているだけ、奇を衒っているだけに見える導入・設定に納得がないと感じたのでしょうね。
HJ文庫のアニメ化作品ってテンプレ導入設定を外してるただそれだけでその後の展開が考えられてない、構成されていないのが面白くない・つまらないと感じる理由なのでしょうね(HJ文庫は中身を読んで面白い面白くないを判断してるのではなくただテンプレ展開を外してる、珍しい!というだけで作品を選んでるんじゃないか、ちゃんと作品を読んでいないのではないか疑惑が俺の中にあるわ)
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上