コミックス14巻買いました。読みました。
発売から1週間経過したのでそろそろネタバレ感想もありかなという事で、今回は14巻の感想・考察となります。
第70話については既に語っているため割愛、第71話の内容から始めたいと思います。
とその前に第71話とハワユードコカ06の幕間ページに解説が載っていた「カッチャバダイオウ」(仮)改め「テンマク」について。
以前の感想(13巻の感想・考察②)で考察を述べていた「力場を捉える巨大な幕~」についての記載が改めて載っていました。
それ(幕状器官云々~)を読むと「力場を『捉える』巨大な幕」は、「力場を捕まえて逃がさない幕」ではなく単に「力場を感知・把握する」だけの幕である様ですね。
そしてファプタの分身(14巻解説では分裂と表記されていますが)について…、こども卿(仮)によるとあの分身(分裂)現象は「感覚の逆位相」とは別種の能力ではないかということ。
13巻の感想・考察②であの現象は「感覚の逆位相」の応用だと考えていたのですがそうではないという事らしい…。これは【視覚的に消える】「逆位相」とは別現象(テンマクの能力の一つではあるが「見えなくなる能力」とは異なる「分身で(分裂してみせて)敵をビビらせる」という意味・役割・能力を持った(視覚的逆位相担当とは別個の)共生生物の仕業)という意味で「別種の能力」と言っているのかそれとも七層の「空気の帯」の様なその空間・階層特有で発生する現象に起因するという意味なのかまだ分からんのですよね。
もしかしたら関連するかも知れないのでここでちょっと表紙のレグ右手左手逆問題についても。
つくし卿がX(トゥイッター)にて「提出した後に気が付いた」とコメントされていますが、これをそのままただのミス・間違いと受け取ってしまって良いのだろうか、と訝しく思っているのですよね(右利きの人が右向きの人物の絵を描くとき反転して描いたりするのは知ってますが)。
ライザの手記の鏡文字の件や狙撃手・ギョッツィの右腕左腕の件もありもしかしたら七層の空間特有の何かが在るという伏線かも、とも考えられるのですよね…考え過ぎか?
で、続いて狙撃手・ギョッツィ戦について。
レグが受けた骨肉弾頭の攻撃(正確にはハドゥーザ弾頭)を見て思ったのは、ジョジョ7部のホットパンツのクリームスターターの肉スプレー…肉を吹き付けて同化させる攻撃を思い出したのですよね。
いや、これで思ったのは…、もしクリームスターターと同じタイプだと考えると回復にも使えるなぁということ。アラカブキの衝撃波でシェルメナの脚(遺物・サードワークス)も壊れちゃったっぽいのでナナチ、シェルメナの脚をどうにかしないとこの先どう考えても大変だろうなと(遺物・サードワークスについてはスラージョが回収してたので直る可能性も有りですが)。
3人を抱えて(片手なり両手なりが塞がった状態での移動)歩くのは危険な深界七層を探窟するのは現実的ではないよな、何かしらの対処が必要だろうな、と感じるのですよね…皆ボロボロになってホントこの先どうなるんだろと気になりますね。
※追記
シェルメナの遺物・サードワークスについて、スラージョが回収していた、と書きましたが、よく見たらスラージョが左手に抱えていたのはサードワークスではなくてパスパス君ですね。
まぁでも遺物・サードワークスも回収しているはずでしょうけどね(右手に抱えているのがそれか?もしかしたらハドゥーザの残骸かもだけど?)
で、ついでにパスパス君…パスパス君の解説ページに載っていた、遺物・風読み火砲(ダブルパスブラスタ)の必中効果について。
タマウガチは相手の意識を読んで攻撃を避けたりカウンターを合わせたりする訳ですが、遺物・風読み火砲(ダブルパスブラスタ)パスパス君の必中能力でタマウガチを攻撃したらどうなるのか。
おそらくパスパス君の使用者の意思とは関係なく必中になる効果・能力の遺物なので(発射の合図は使用者の意思が必要らしいので発射のタイミング自体はタマウガチに読まれそうですが)、跳弾だったり不規則軌道を描いた後で最終的にタマウガチに当たりそうですよね。
骨肉弾頭の各弾についての考察。
・ハドゥーザ弾…「テキダァァァァッ」のセリフ、最初はニシャゴラのセリフだと思って読んでたけど読み返してたらハドゥーザの肉弾に口が出て叫んでるのね。
漫画だから分からんけど声(音声)としてはニシャゴラと同じ音声で叫んでたりするのかね?それとも肉弾の元となったハドゥーザの声なのか?また「テキダァァァ」と叫ぶ意味は、仲間を射線上へ誘き寄せるためなのか?(ナキカバネ的な)、それともニシャゴラの叫びを単に鸚鵡返ししただけなのか?
おそらく弾頭の効果としては狙撃対象に絡み付き自由を奪った後に強制的に上方へ移動し上昇負荷により止めを刺す的な使い方なのでしょうね(レグには効かなかった訳だけど)。
・アラカブキ弾…壁などの途中の遮蔽物は貫通して狙撃対象に接触の後に衝撃波を放つ弾頭の様ですね。
壁に接触した段階では衝撃波は発生せずに狙撃対象(レグ)に接触して壁に打ち付けた後に衝撃波を発生させていますが、これはギョッツィが弾速から計算してタイマー的な物で発生させているのか、それとも意志を持っていると思われる弾頭アラカブキの意志で任意に発生させているものなのか分からんですね。
・グロンゼ弾…テンマクの割り込み攻撃によりその効果が不明のまま不発で終わってしまいましたね。
果たしてその効果は?「テパステ諸共やることになるとは」と言っている事から、戦場に姿は見えないが近くに居るであろうテパステも巻き込まて命を落とすほどの威力を持った弾頭なのだろうと想像できます。
着弾と同時に大爆発を起こす、若しくは接触した範囲の物を全て消し飛ばす疑似火葬砲の様なものだったのかも知れませんね。
第70話で初登場したギョッツィでしたが、第71話でのお早い退場となりましね。
巫女隊vsスラージョ隊の狙撃手対決…、ギョッツィvsシェルメナはスラージョ隊・シェルメナにもダメージはありましたがシェルメナに軍配が上がりましたね。
それにしても今回もスラージョさんかっけぇ、でしたね。
「敵ダァアア」のニシャゴラの叫びを受けて洞窟の奥から悠然と姿を現すスラージョがまずかっこいいですね。
そして、この日というか短い間隔での白笛使用…、先のテンマク戦でヤタラマル、シェルメナ、その後のギョッツィ戦でのニシャゴラ、シェルメナの計6回使用?(シェルメナを二人一組と考えると4回)でもまだ余裕がある様子のスラージョ。
さらにアラカブキの衝撃波からシェルメナを庇うスラージョの姿がまたかっけぇ…。
また、このギョッツィ戦で驚いたのが白笛でのパワーアップの二段目の存在。シェルメナの狙撃後もまだ狙撃を続けようとするギョッツィに対しスラージョは既に白化パワーアップ済みのシェルメナに対し対波体勢を取らせて、これまた白化パワーアップ済みのニシャゴラを更に白笛強化(2段変身?)させようとしていたのですよね。
これを見ると13巻のテンマク戦でのスラージョの「"二段"でもか?」というセリフ、あれはヤタラマルは既に白化強化二段目だったということなのですね。
ということは(二段変身がさらに白笛1回分とカウントすると)スラージョは1日に何回白笛使ってることになるんだ?計7回?さらにニシャゴラにもう1回使おうとしてた訳で計8回?(シェルメナを二人一組で1回と考えると計6回)
白笛使用2回で鼻血ブーして倒れてたリコさんとは歴戦の強者感が全然違うね、やっぱかっけぇわスラージョさん…。
次に、ハワユードコカ06について。
内容はテパステの過去話となります。ここで13巻の最終頁付近に出てきた眼鏡の探窟家が出てきますが、以前の感想でこの人物はドニでは?と考えていたのですが違いましたね…。
感想内で
>物語も終盤でここで今まで名前も出てこなかった様な新キャラ登場とは考えられないので(まぁ絶対はあり得ないのですが)…
と語っていましたが、まさかの新キャラ…、おそらくクラヴァリが名前を出してたピエルーゾという名のキャラらしい。
まぁ、ハワユードコカ06についてはこれくらいかな。。。
で、ここからは気になったセリフ、疑問が湧いたセリフについて述べていこうと思います。
まずは、ギャッツィの「生きてたのか…あの爆弾」というセリフ。
おそらくこれは「ぶち撒けられた呪い」のことを「爆弾」と表しているのでしょうね。
シェルメナのあの能力がコントロール出来ずに暴発してしまった状況のことを「爆弾が爆発した」=「ぶち撒けられた呪い」みたいに言っているのではないでしょうかね。
続いて、ニシャゴラの「『開放の力』を使ったからなァァ~治る」というセリフ。
白笛化して暫くすると軽度の傷はすぐに治るみたいなのですよね。
で、このセリフを見て思ったのは、白笛化による回復はどこまで可能なのだろうという事。
例えば、第6層でのヴエコが受けた上昇負荷による「半なれ果て」状態…、もしニシャゴラがあの状態になった時、白化による回復で元に戻れるのか?という疑問が湧いたのですよね。
いえね、これはハドゥーザ弾で攻撃された時のニシャゴラの「小僧はいざ知らず頭たちは…」というセリフ…、このセリフの「頭(かしら)たちは…」という点に違和感を覚えたからなのですよね…。
スラージョ隊、リコ隊の中でレグとファプタは上昇負荷を受けない身体ですがそれ以外のメンバーは上昇負荷・呪いを受けるはずです。なのでこのセリフは本来「小僧はいざ知らず【俺たちは】…」が正しいのではないかと考えたのですよね。。。
しかし、ニシャゴラのセリフは【俺たち】ではなくニシャゴラ自身を含まない【頭たち】という言い方…。
もしかしたらこれはちょっとした変異・変質であれば白化による回復で治るのではなかろうか、それ故の【俺たち】ではなくニシャゴラたち獣相を含まない【頭たち】という言い方になったのかなと考えたのですよね。
まぁ完全になれ果てたりしたら当然無理でしょうがヴエコの様な甘掛かりレベルの上昇負荷であれば(深界6層や7層の呪いであっても)白化による回復で治るのかも…、だから【頭たち】一発アウトでも【俺たち】はギリギリセーフかもという意味合いであのセリフだったのかなと…。
と、取り敢えず今のところはこれくらいですかね。
また何か思いついたら書くかも知れません。
今回、14巻発売と同時に劇場シリーズアニメのニュースが報じられましたが、映画第1弾はお話的にはどこまでになるのかな?お話の盛り上がり所、次回への引き的にテンマク戦の開幕…ナナチが掻っ攫われるところで終わる感じな気がします。
まぁそうするともう劇場第2弾にして現在の最新14巻まで追いついちゃう(内容的には14巻だけでは足りない次の15巻分も消費すると思われるけど)という、来年(2026年)公開の時点でもうストックが2巻分しかない状態になりそう…、これから刊行ペースが上がるのかな?だったら嬉しいな。
深界7層、スラージョ編…劇場シリーズアニメということである程度キリの良い所までやるのだろうと思われますが、キリの良い所・区切りの良い所が未だ見えない中、映画は第何弾までやる予定なのか…、
何にしても劇場アニメ楽しみで公開されたらすぐに劇場へ観に行くつもりですよ。
※追記
ニシャゴラメモの「カシラの白笛の出どころは喋るな」について。
これは何を意図しているのか?出どころを喋るとニシャゴラたちにとって不都合が起こる?
例えば白笛パワーアップ/開放の力が使えなくなる?まぁ出どころを喋ったからと言って(直接的に)そんな事にはならないだろうな…。
では、どういう意味で「喋るな」なのだろうか?喋る相手としては「探窟家」になるでしょうね…。そこで喋ってはいけない内容としては禁忌の存在である「獣相」についてでしょうか…例えば、スラージョの白笛(物理)の元となったのが人物?が「獣相」であったとか…。
もしかしたら、禁忌の存在とされている「獣相」がスラージョの白笛(物理)の元になっていると探窟家組合に知られてしまうと白笛(物理)を処分されてしまうから…、みたいな理由かも。
今14巻では新事実みたいなものは明かされず謎だけが更に深まった感じでしたね…。
今現在、提示されて残されたままになっている謎として
・アビス2000年問題、何が起こるのか?
・獣相について、探窟家の恥部とは
・ぶち撒けられた「呪い」について、そして事故った間抜け(便宜上「ジコマちゃん」(仮)と仮称)と双子の関係、テパステとの関係など…。
がありますが、まぁ2000年問題の謎については物語の終着にも関わるかも知れない話なので仕方ないかな…。しかし、獣相関連やぶち撒けられた「呪い」関連はもう2年以上も謎のままなのですよね…。
もうちょっと情報が欲しいな…。
以上