「メイドインアビス」 ~最新67話 魂のありか を読んでの考察

最新67話 魂のありか では「魂」について多くの事が語られました(主にスラージョ談)。

 

今回の考察・解釈にあたり材料にする/キーワードになるのがスラージョのセリフである

「魂を引き継ぐ『命を響く石』のような方法もあるが…」
「疑似的な生まれ変わりも連続した魂あってこそ」

ですね。

 

 


これを見て(読んで)思ったのは、自分が以前行った「獣相」についての考察(「魂」(生前の人格、知性、記憶)が宿っているという考察)がつくし卿から否定された(前世/生前の記憶を持った「魂が宿る」云々の考察が否定された)なと認識・解釈をしました。

 

 

というか「魂=命」みたいに考えていましたがアビス/オースにおいては(正確にはスラージョに言わせれば)違う~魂とは実在する正体不明の信号~という事らしいですね。

 

 

死んでしまえば、魂・命の紋・信号は霧散してしまいそれが何か(別の肉体・器)に宿る事はないと説明されたので(あくまでスラージョの認識の上での説明ですが)、生前の人格、知性、記憶を持った「魂」が宿るという考察はハズレという事になりますね。

 

 

しかし、俺はまだ自分の考察を完全には諦めてはいないのですよ(リコがナナチを励ますように自分自身を励まして)。

 

それが冒頭のキーワード「魂を引き継ぐ『命を響く石』のような…」、「疑似的な生まれ変わりも連続した魂あってこそ」になります。

 

つまりこれは「『命を響く石』の様な魂を引き継ぐ/連続した魂であれば、疑似的な生まれ変わりも可能」という事を示唆しているのですよね。


そしてリメイヨとネヨーゼルの会話の中で出てきた獣相が心臓の近くに持つという「獣石」…、おそらくこの「獣石」は性質的に『命を響く石』と似ているのではなかろうかと(自分の考察を補強するために都合よく)考えています。

 

「獣石」が『命を響く石』の様な魂を引き継ぐ性質を持っている遺物であるとすれば疑似的な生まれ変わりも可能という事で自分の以前の考察…獣相が生前の人格、知性、記憶を有しているという考察もまだイケる、と諦めていない訳なのですよ。

 

 

あとその仮定で考察するとスラージョの持つ遺物の効果は「獣石」を作り出す、みたいなものかもしれない…。

 

 

また「魂と呼ばれる信号」の役割として『呪いの具現』があるとの事。
つまり、アビスが放つ「魂」が浸透…魂と命が重なる…命の紋が形作られる…魂と混然一体となった存在となる事で「アビスの呪い」を受ける様になるという事なのですよね?
それは言い換えればアビスが放つ「魂」が混じらない・浸透しないものには呪いが発生しないという事なのですよね…、う~ん色々と考察捗るかも、な案件。

 

 


以降は67話を読んでの、ちょっと疑問に感じた事や気付きについて語っていこうと思います。

 


・祭壇の膜は白笛を遮断するらしいが…。
祭壇を起動させる為またネヨーゼルを支援する為(白笛パワーアップをさせる為)にスラージョは白笛を吹いたのですが、ネヨーゼル自身に白笛パワーアップが起きなかった事を言ってると思うのですが、イルブルの膜とは性質が異なるのでしょうかね?


いや、リコがイルぶるで白笛を吹いたとき(白レグ初登場時)、レグが既に村(イルぶる)の中に居る状態であったのか/まだ村の外に居たのか状況が分からないのですが、村の外にいる状況だとしたら祭壇の膜とは異なり村の外まで(膜の外まで)リコの白笛の音色が響いていたという事になりますが…、どうなのでしょうね?膜の性質が異なるのか(白笛の音色を通す‐遮断する)、ただ単に既にレグが村の中に居たから白笛パワーアップが起きたのか、どうなのでしょうね?

 

 

<2024.02.15追記>
トゥイッター(X)でのコメントを読ませていただいてなるほど、と思いました。
確かに「内部から白笛で起動」する事…外からの白笛の音色が祭壇内部まで響かない様にする(白笛の音色を遮断する)構造である事は誤作動防止のために必要ですよね。
もし祭壇の近くで(祭壇の外で、祭壇を起動/下降させる意図なく)白笛を吹いた時に勝手にというかそんなつもりなく祭壇が下に行っちゃたら困りますからね。
そういう意味で誤作動防止のため、白笛の音色を遮断する膜が必要というのは納得のある話ですね。
翻ってイルぶるにおいてはそんな誤作動防止のシステムなんて必要ない…、だから祭壇とイルぶるの膜の性質は違う(イルぶるの膜は白笛の音色を遮断したりしない)、別物であるという事ですね、なるほど納得です。

 

 

 

 

・リメイヨが言う「前線基地(イドフロント)での混乱」はレグとの戦闘の結果だろうけど…。
リメイヨの狼煙の説明シーンにおいて6層以降で祈手が点在しているのが描かれています。
64話でナナチが想像した、前線基地(イドフロント)に戦闘要員がろくにいなかったのは…スラージョ一味との戦闘でやられたという事ではなくボンドル殿が既に6層に祈手(おそらく死装束)を下らせてたからという訳だったのですね。

 

5層6層間で断絶が発生したとの事ですが、箱庭に通じる昇降機の通路上(脇)にでも祈手を駐在させてたのかな(そいつが火葬砲で吹っ飛んだ?)…とも思ったのですがもしかしたら35話に出てきた4本腕の祈手(精神隷属機(ゾアホリック)の部屋に居た祈手と同じ?)が潰れた事が原因かな?

 

しかし、6層に降りるため(祭壇を起動するために)ボンドル殿は一度祈手(死装束)を連れて6層へ降下してすぐまた(カートリッジを消費して)上り直しているという事になるのですよね。
(白笛は一つしかないのでボンドル殿がどうしても一度降りる必要(白笛を上へ持って帰る必要)があるよね、というお話)


(テパステ、ニシャゴラはおそらくネスト経由で(白笛なしに/祭壇起動無しに)降りてるんだろけど)

 


また前線基地(イドフロント)の混乱の後、リコ達が6層へ降りてきてニシャゴラやスラージョたちと出会っている事を考えると、リメイヨ達はスラージョ達を追い越して先に行ってしまってるのかもですね。

 


あと、ネヨーゼルはボンドル殿に身体を弄られていて、その時に精神隷属機(ゾアホリック)でないならばナナチと同じような視覚共有(覗き見)の何かを仕掛けられてるでしょうね…ただ針を刺して肉を採取されただけで解放されたとは思えない…。

 

 


取り敢えず、初日の感想はこんなもんでまた何か思いついたら・情報が整理出来たらまた書こうと思います。

 

 

以上