「メイドインアビス」 ~最新13巻 の感想・考察

コミックス13巻買いました。読みました。
という事で、今回は13巻の感想・考察となります。

 

 

まずは順番にコミックス書下ろしの「ハワユードコカ 05」から…。
時間は少し遡りリコがまだレグと出会う前の時点のお話。
第1話でリコが星の羅針盤について講釈していますがその補足的な内容(第1話の前日/1日前にあたるお話)になりますね。

そしてその補足的なお話の中で出てきた「封印」と「出会うべきときに出会う」というワード。
俺はこのワードを見た時、以前考察した「~白笛でのパワーアップについての考察」内で述べた「真・星の羅針盤」のことを想起しましたよ。

 

 

物語も佳境・終盤に入って敢えてこの話を挿入してくる意図は「出会うべきときに出会う」というワードを活かす意味で「リコ」が「星の羅針盤」を再び手にする時が近い、ということなのでは!?
そして「ハワユードコカ 05」時点のリコは「星の羅針盤」を「封印されている遺物」と考えてその「封印」を石で砕こうとしていましたが、第7層までやってきた今のリコなら知っている…その封印の解き方を…「白笛(命を響く石)には遺物に隠された真の役割を引き出す力がある」ということを…その為の「白笛」も持っている…。。。
リコが再び「星の羅針盤」を手にして白笛により遺物「星の羅針盤」の真の力を引き出す、そんな展開が期待できるかも/可能性が高まった感じ…、まぁその後の展開については全く想像できないんですけどね。

 

 

 

で続いて、68話69話について(67話は割愛)。
シェルメナの能力について、初読時『ぶちまけられた呪い』を応用してというか制御して/自在に操って(「ぶちまけられた」と表現される様な暴走・制御不能な状態ではなく)「敵」を攻撃しているのだと考えていました。
俺は『ぶちまけられた呪い』はアビスではレアな「双子」に起因(もしくは「双子」の「獣相」に起因)するものだと考えていました…つまりシェルメナの能力は「遺物」の力ではなく「双子」によるものだと考えていたのですよね。


しかし、カバー下のシェルメナ解説によると体内に「遺物」がある(背骨の半分を交換)みたいなのですよね…ということは「敵」を攻撃したあの能力はシェルメナ体内にある背骨の「遺物」によるもの?とも考えられるのですよね…。
(…これは余談ですが、以前「~獣相についての考察」において、スラージョは「遺物に魂を入れ、その遺物を基にして肉体を与える/造る」ことで「獣相」を作り出しているのでは!?と考察していたのですが、可能性少し出てきたか?


いやね、ヤタラマルについても体内に「遺物」があるみたいなのですよね(「~遺物「増え続ける毒(イナージレッガー)」に似たそれは等級は高くないが~」という文言より)。

獣相であるシェルメナ、ヤタラマルの体内に異物があるとすれば同じ呪詛船団員の獣相・ニシャゴラの体内にも…と充分考えられるのですよね。
まぁしかしその場合(遺物を基にして身体・肉体を造っているとした場合)、シェルメナの「交換」という表現には違和感が残るのですがね…)

 


それにね、シェルメナの能力ってスラージョの白笛解放によって引き出されてるんですよね…。「遺物」の力ではなく「双子」によるものだったら白笛解放なんて関係なく使えるはずだよね、と「双子」由来の能力と考えるより「遺物」由来の能力であるとの考えを後押しているのですよね。

 

ということはやはり「遺物」か…、と思ったのですが、、、カバー下の同シェルメナ解説に「白笛による解放を受けるため胸元はすぐ露出できるようになっている」とも書いてあるのですよね。

 

「白笛による解放」と「胸元の露出」の関係を考えたとき導き出されるのは獣相の胸元/心臓の近くにあるという獣石…白笛は獣石の真の役割を引き出すことに使われている?(ということは獣石は臓器ではなく実は「遺物」ということになりますが)

(呪詛船団メンバー全員の乳間の着崩しが半端ないのは白笛による解放を受けやすくするためなのでしょうね。シェルメナについては迂闊に発動・白笛解放してしまうと危険なことから常時露出はせず、また耐波体勢を取ることで白笛の音・振動を遮断/低減させているのでしょうね)
と考えると「白笛による解放」はあくまで獣石への力の解放であり、シェルメナのあの能力は「遺物」とは別の能力(やはり「双子」由来の能力)か、とも考えられるのですが…それはそれで「双子」由来の能力を使用するのになぜ獣石の力の解放が必要なのかという謎が出てきますが…。

 

 


「白笛による解放」はあくまで獣石に対しての力の解放であると考え、呪詛船団の獣相体内にある「遺物」の能力ではないのかもと考えたのですが、またここで考えをひっくり返すスラージョの「"二段"でもか?」というワードが出てきます。
おそらくこの意味は…、ヤタラマルは白笛解放前の状態でも「~遺物「増え続ける毒(イナージレッガー)」に似たそれ」の能力を使えるが白笛解放によるパワーアップした「~遺物「増え続ける毒(イナージレッガー)」に似たそれ」の能力のことを「二段」と言っているのだと考えています。
ということはつまり、白笛は獣相体内にある「遺物」へ作用しておりシェルメナのあの能力はやはり「遺物」由来の能力であるということ、なのか?と自分の中で二転三転してもう訳が分からん状態で纏まりませんわ…考えるのをやめて情報の追加を待とうかね。

 

 

 

最後に、おそらくコミックス書下ろしの(WEBには載らない)おまけページの内容について。
最後のページで巫女っぽいのが出てきましたね。まぁ巫女も気になりますが、それよりも気になったのが眼鏡の探窟家、男?黒笛?これ誰よ?
巫女?が語りかけているグロンゼではないよね…そんなに昔の探窟家って感じじゃないっぽいし、今の時代の探窟家だろうと考えられるけど…。
最初はもしかしてこれがワクナか?とも思ったけど…老人じゃないし何より黒笛っぽいの付けてるし違うだろう…。

 

で、次に思ったのが、なんかどことなくライザに似ている?と感じたのですよね。
ライザの血縁?(ということは必然リコの血縁)かもと妄想し、物語も終盤でここで今まで名前も出てこなかった様な全くの新キャラ登場とは考えられないので(まぁ絶対はあり得ないのですが)…としたら、これまでに名前だけ出ていて顔が出ていないキャラ、ということでもしかしてこの眼鏡の探窟家は「ドニ」?と考えました。
(11巻・61話に出てきた「ドニ」のイメージはドクロの様な仮面の姿でしたが「ドニ」の素顔・仮面の下の顔かと考えました)


ライザの血縁(例えば兄とか)という関係であれば(以前考察した「~白笛達についての考察や疑問」のドニって誰?)「恋人関係」、「師弟関係」以外でも「使用者に全てを捧げる確固たる意思」が持てるかもな/持ってもおかしくないかなとも考えたのですよね。
まぁ根拠はほぼない妄想ですがね。

 

 

 

 

呪詛船団メンバーの能力紹介・魅せ場があったくらいで、最後のWEB更新(67話)からお話の進展があまりなかったので(ナナチの状態も未だ不明・ハッキリしないまま)この状態で待つのがちょっと辛いね(せめてナナチの無事(意識がある)が確認できてれば良かったけど)…。
また、たとえ一命を取り留めたとしても大怪我人を抱えての深界7層の探窟は厳しいんじゃないかなと感じる…、どうすんだろこの後の展開。
(ネットのコメントを見ていたらファプタの「欲望の揺籃」で…というのがあってなるほど、と思ったけど(イルぶる編でワズキャンが瀕死のリコに揺籃を使わせる計画をしていましたね)、もし揺籃が使えたとしてもナナチが願うのは自分の事よりミーティー関連の気がするし、何よりスラージョの前で(今のとこ善人ムーブだけど)チートアイテムとも言える「欲望の揺籃」を使うのはリスクな気がする…)

 


今月(2024年9月)にWEBで68話が更新されましたが来月10月に69話がWEB更新されるとして…、続きは早くて11月になるのかな…。
どう展開するのかまるで分からんけど、元気なナナチを見たいぜ。

 

 

以上