録り貯めしていたアニメ「悪食令嬢と狂血公爵」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
そのタイトルから「ダンジョン飯」のライオスの様なちょっとどこかおかしい感性の主人公の物語だと想像していたのですが、なんだか期待外れというか肩透かしな感じの作品でしたね…。
悪食の設定がほとんど活きていない…第1話の導入・設定でその役目をほぼ終えてると感じるのですよね。主人公の悪食の様が異常・異様・特殊性を持ってシリーズを通して描かれるということはなく、第2話以降はもう連れ合いの狂血公爵をはじめ周りからも割とすんなり悪食を受け入れらるのですよね。というかそもそも魔物を食べることが悪食と非難されていたのは主人公が生まれ育った伯爵領内だけみたいで他の地域では特にそんな非難される事ではないみたいなのですよね。それに伯爵領内で魔物食が禁止されている理由も信仰からくるものらしいので、そりゃヒンドゥー教信者が多い地域で牛を食べる様なことをやってたら非難されて当然だわとなりますよね。
俺が想像していたのは、この作品世界全体で/全地域において魔物を食べるという事が禁忌というか魔物という存在そのものが邪悪であり不浄だからという理由で行なわれていない中、主人公は誹謗中傷にもめげずに探究心や好奇心、若しくは世界的食糧危機の解決・解消を目指して魔物食の研究に奮闘しているみたいなストーリーを考えていたのですよね。それが…伯爵領を出てからはそんなに蛇蝎の如く嫌われるということもなく意外とアッサリ受け入れらるのですよね。
他国においても魔物食が一般でないとされている理由はその適した調理法というか下処理(魔力を抜く)が出来ていなかったから…、となんだそりゃと納得のないものとなっているのも…。いやね、現実・リアルを見ても分かる様に毒のある魚をわざわざ食べようとしたり土に埋まっている根っこなんかも食べようとしたりと先人たちは食べられる物は何とかして食べようとするもんですよ…、しかも魔物肉は正しく下処理・調理して食べたら美味いのでしょう?それだったら余計に何十年何百年前から調理法が確立してそうなもんだけどな…。これについて納得できる様に考えるなら、人類が初めて下処理とか調理・料理というものを行なったのが主人公たちが生きている時代だったという設定(先人たちの知恵・創意工夫も存在しない時代)…、という事であればまぁ納得するけど主人公たちの文化レベルを見てると到底そうは思えない、故に納得がない設定、という結果になるのですよね。
主人公の悪食がすんなり受け入れられてから(悪食要素の重要性が薄れてから)は当然悪食設定自体がお話のメインになれるはずもなく、主人公の魔物食の研究が軍事的にも利用価値があるみたいな話が出てきて悪食設定そっちのけの枝葉で話が広がる展開となって行くのですよね。この辺りはホント悪食設定が死んでるなぁと感じるのですよね…。要らんやろ軍事利用設定…。公爵にとって主人公は軍事的にも利用価値が出てきたから一緒になったにも思える物語構成でホント余計な設定だと思ったのですよね。
悪食・魔物食研究の設定を活かすなら、例えば隣国でイナゴの魔物が大量発生したとかで穀物が収穫できず食糧不足から戦争を仕掛け様としてきたが主人公がイナゴの魔物食を提供・提案し平和裏に問題を解決するとかの方がまだ悪食・魔物食設定が活きてくると考えるのですよね。
主人公のキャラにしても、ダンジョン飯のライオス程には壊れたキャラにはなっていなくて(あそこまで行って良いかどうかは疑問ですが)悪食の奇人変人みたいはキャラを想像していた身としてはちょっと肩透かしだったのですよね。別にマイナス評価になるキャラではないのですが、なんかただ可愛いだけのキャラにしかなっていなくて残念なのですよね。
まぁ「なろう系」だしこんなもんだろうなの域を超えない作品でしたね。最初少し期待してだけに残念ではありましたね。
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。
以上