アニメ「おとなりに銀河」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「おとなりに銀河」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


悪くはない作品なんだけど…。
設定の意味は分かるというか納得を感じる設定の部分はあるけど…それ以外の部分でちょっと。。。

 

 

主人公の漫画家設定については他の作品と比べてまぁ良いじゃん、納得するわと思ったのですよね。
なんか今作の様な設定~中学生や高校生の年齢の主人公が家族(親や幼い兄弟)を養う必要があるみたいな設定~でよくあるのが、一攫千金を狙って・大金を稼ぐために主人公がタレントやアイドルを目指したり、またはプロスポーツ選手を目指したりプロ棋士を目指したり、はたまた漫画家や小説家を目指したりする、、、という様な設定の作品。

 

いやいやいや、家が大変な時に(主人公が家族を養う必要がある様な状況下で)そんな博打みたいな事すんなよ…、手堅く公務員かなんかを目指せよと思う訳なのですよね。

 

そんな納得のない設定の作品がある中、今作ではまだ幼い妹弟を養うために漫画家になるのですが…、主人公が「今から・これから」漫画家を目指す、のではなく既に漫画家デビューが決まっているというのが良いというか他作品のの同様の境遇の主人公設定と比べて納得があるなと思った訳なのですよね。
あとはアパート経営しているというのも多少納得を与える(漫画家の収入だけというよりかは)助けになっていますね。

 


そんな感じで導入設定については納得を感じていたのですが、お話の内容・物語自体がちょっと弱い…、またヒロインの設定の意味も弱いと感じたのですよね。

 

 

全体通してドラマが弱い、盛り上がりが弱い展開だったのですよね。
良く言えばゆっくりお話が進む…いや、あんま進んでないか?ちょっと退屈に感じたのですよね。
いやね、別に観ていてイライラするという様な事はないのですが、あまりお話の内容に惹かれる事がない、特に次の話が気になるという事がない、悪く言えば空気みたいな作品だったのですよね。

 

物語展開の薄さ、それに関連する点としてヒロインの宇宙人設定があります。
宇宙人設定が弱いというか物語・ドラマ造りに活かしきれてない感じなのですよね。
この作品で唯一と言っていい宇宙人設定はトゲが刺さった事で主人公とヒロインとの間で契約が交わされ、その不思議宇宙パワーで色々と不都合が生じるというのが物語序盤に申し訳程度に描かれるだけなのですよね。
不思議宇宙パワーが存在するのならその設定をもっと前面に出して活かすべきなのですよね…そうしないとあんま宇宙人設定の意味がないと感じるのですよね。

 

そして終盤でのトゲ抜き/契約解除の話…、え?抜いたらダメでしょ、唯一の宇宙人設定の意味がある部分なのに!?
いやね、主人公とヒロイン当人たちの気持ち・けじめの問題だとは分かるのですが、宇宙人設定の意味はいよいよ無くなるなぁと思った訳なのですよ。

途中でなくしてしまう様な構成の宇宙人設定であれば/あまり必要のない設定であれば最初から突飛な設定は入れずに、ちょっと特殊な環境で育った世間知らずなお嬢様、という設定でもよかったのではと感じてしまうのですよね…読者・視聴者にそういう風に感じさせては設定、物語構成としてダメでしょと考えるのですよ(納得がなくなる)。

 


で、最終回。なんか当たり障りない感じで終わったのですが、、、最終話のCMで流れた原作漫画の6巻の発売情報。
驚いたのがなんとその6巻で最終巻みたいなのですよね…。いや、それならいっその事アニメの方で原作最終話をやるくらいの構成にしろよ、と思ったね。
直近で言えば「かくしごと」なんかが漫画原作より先にアニメで最終話をやってしまう構成にしてたと思うけど…、
(小説ではなく「漫画」原作で1クールアニメ作ろうとしたらおそらくすでに漫画原作の5巻or6巻の途中くらいまでを消化してしまってるんじゃないの?)
それならもう最後までやっちゃえよ、と思う訳なのですよ…。

 


宇宙人設定といいシリーズ構成といいなんかちょっと残念さが目立ってしまいましたね

しかしまぁ酷く貶めすほどひどくはないので
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 

 

 

以下雑感

 

あと、弟のキャラもなんか微妙。

もう少し幼い(何歳設定か知らんけど)か妹ならまだ許容できたと思うのですが。。。

 


以上