アニメ「魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「魔法使いの嫁 SEASON2 第2クール」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


「魔法使いの嫁 SEASON2 第1クール ~感想」
>「~SEASON2(第2クール)」も観ますがおそらく感想は変わらないでしょうね…。物語の方向性が示される様な事はなく、学園編での問題・事件が一部解決するくらいで終わりかな。。。
と予想していた様に、まんま予想通り…相変わらず諸々拙いと感じる作品であり、また学園での問題・事件が一応ひと段落して終わりましたね。

 


「~SEASON2(第2クール)」を観て改めて感じたのですが、ホントこの作者は「キャラの造り方・魅せ方、設定/世界観の見せ方・説明、キャラと絡ませたストーリー展開、計算されたお話の構成」が出来ない/拙い人なのですよね。


「~SEASON2(第1クール+第2クール)」のメイン・中心となる学院の登場人物といえば黒髪ロングの女子と銀髪ロングの女子の二人になるのですよね。言ってしまえばその他の学友連中はモブ。それなのにそんな「その他モブ」みたいな連中5人~6人にも時間を割いて描いてんのよね。だから冗長に感じるし話の焦点が散らばり全体として取っ散らかり何を述べたいのか・何を要として描きたいのか分からなくなってるのですね。


しかし、最悪それでも各キャラが魅力的に描けていれば良いのですが…なんかただ設定だけ与えられた/表面的な設定のみのキャラだと感じられ深み/魅力がないのでホントつまらない・ただキャラが無駄に多いだけの退屈な時間と感じるだけなのですよね。

 

 

この学院編全体を・学院という場を/雰囲気を深めるために多層的に構成しようとしているのかも知れませんが結果はキャラが魅力的に描かれておらずお話が取っ散らかるだけになっているのですよね。
時間を割いて描くのならば表面上の設定だけ与えた様なキャラではなくてしっかり深みのある惹き込まれるキャラ・ストーリーで描いて欲しい・構成して欲しいと感じる訳なのですよ。
魅力的なキャラ、各キャラごとの魅力を活かすエピソードが描けないのであれば5人も6人も(黒髪、銀髪を含めたら7人8人)キャラをポンポンポンポン紹介・登場させるのではなく、取り敢えずメインとなる黒髪、銀髪少女の二人だけに絞ってシッカリ掘り下げて描くことに専念しようやと感じるのですよ。
(この取っ散らかり具合…、作者が気付かんでも最悪担当編集が指摘すればよいのに…それもないのかねぇ。。。)

 

 


「~SEASON2」のお話は第1クールが黒髪少女編、第2クールが銀髪少女編みたいな構成になっているのですが、この構成も下手なのですよね。
分割2クールの弊害でもあるのですが…、第1クールで黒髪少女編が完全に解決して終わっている訳ではないのですよね。また第1クールで銀髪少女編が始まっていたりもして…、そこに更に上述した様に学友連中のエピソードが入ってきたりで、もうメチャクチャで訳分らん取っ散らかった状態で第1クールが終わっているのですよね。


で、1クール(3ヶ月)期間が空くので余計に分からなくなる(忘れちゃってる…訳分らんし、わざわざ見返そうとも思わない)のですよ。
区切り良く終われない(1クールで一旦締められない)物語構成だったら分割2クールやんない方が良いよ(それか枠を確保できるまで待つか(資金、時間含む)、ネトフリみたいなところで一挙に制作するかした方が良いよ)。

 


今作「~SEASON2」の構成をミステリー小説で例えるなら、事件Aが起こってそれを理解しようと思って観ていたら、こちらの理解が及ぶ前に事件Aの解決パートをやらない内に事件Bが発生して、そうかと思ったら小説そのものが一旦休止してしまい、忘れた頃に再開してその時にはもう訳分らなくなってる・もう考えるのもイヤになってる…て感じなのよね。。。(更に述べるなら事件Bの解決パートはあったけど事件Aは未解決のままみたいな感じで終わってるのよね…、そして事件Bにしても綺麗に解決したわけじゃないという…)

 

 


まぁ分割2クールのシリーズ構成とは別に物語構成自体についても問題あるというか薄っぺらい・弱いと感じるのですがね。
今作「~SEASON2(第2クール)」においても銀髪少女の両親や婆さんの話も特に深くなく薄っぺらいどこかで見た事ある様な表面的な設定のみのエピソードだと感じてしまうのですよね。
そんなどこかで見た事ある様なエピソード(この作者、作品でしか描けない様な独自性を持ったエピソードではない)のために1クールも2クールも使われても…とその物語構成・設定が残念なのです。

 

 


あと、色々と設定が分からん。
まず。強さ設定、世界観について。
学院長が強いのか弱いのか分からん。あの結界はスゴイのかどうかも分からん(第1クール終わりに仰々しく展開した割に敵(禁書)と相対した学院長が弱いというか後手に回るという見せ方のため全く強く感じない…、第1クールの引きを担当するほどの役割となっていないのですよね)
ガイコツ魔法使いは何が出来て何が出来ないのかが分からん。
そもそも魔術、魔法が何が出来て何が出来ないのかが分からん。

 


次に川澄女神について。
これもキャラをポンポンポンポン出してくる中で湧いて出た感じの訳分らん・理解が追い付かんキャラ。なんだよ神って…どういう世界観なのよ?
川澄女神はどういう存在か、何をしたいのか…、学院での事件がメインストーリーとしてある中で訳分らんことを言う訳分らん世界観のキャラが増えてホント訳分らん、、、本気でこの作者は何を考えてこんな意味分からん構成をしているのか、なぜ読者(視聴者)に理解させようとする気がない様な物語構成をしてるんだろうね、全く納得がない。。。

 

 

今作のキーアイテムである魔術書/禁書について。
結局これも何かスゴイのかヤバいのか、そのヤバさスゴさが分からん・納得のないまま終わった。
この禁書問題まだ続けるんだ…もうイイだろ。一旦何かしら綺麗に終わらせろよ。。。
一応「~SEASON2(第2クール)」でひと段落はした感じだけど、結局なにも(黒髪少女問題にしても、禁書問題にしても)綺麗には解決してないからね。。。
禁書問題は今後も引っ張るほどに超重要アイテムなの?本当にそこまでする意味があるの?いや、世界の理をひっくり返すほどの凄い力を持った魔術書、とかじゃないと納得しないよ…こんだけ引っ張るんだからさぁ。。。

 

 

あと、物語途中に出てきた魔術を使って解く知恵の輪みたいなパズルについて。
もう少し詳しく説明して欲しいわ。パズルを解く仕組み/解き方、魔術を使ってどう解くのか・考え方が良く分からん。
もしかたら作者はあまり深く考えてないのかも知れない…ただ銀髪少女の思い出の一つとしてのギミックでしかないのかも知れない…けど、作品世界・世界観、設定を深く丁寧に納得を持って描くならこういうギミック一つの設定でもしっかり作り込んで(例えばナンクロ的な知識と魔術的素養が必要とか、例えばハンターハンターの変化系の訓練の様なオーラで数字を表現する形状変化みたいな技が必要とか…)欲しいと思う訳なのですよ。

 

 

 

と、そんな感じで
「~SEASON2(第1クール) ~感想」と同じことを改めて述べることになりますが…、

表面的な設定のみのキャラで魅力がなく、またそんな魅力のないキャラを増やすばかりの納得のない物語構成、

キャラクターと絡ませたストーリー展開が出来ていないこと、
作品世界・世界観、魔法・魔術設定等々の造り込みの甘さ、
と諸々の面でとにかく魅せ方が上手くないと感じるのですよね。

 

 


作画は綺麗で丁寧なで良いのすが肝心の中身(ストーリー、キャラ、設定)の部分が残念な作品です。

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上