アニメ「はたらく魔王さま!! 2nd Season」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「はたらく魔王さま!! 2nd Season」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 


以前の「はたらく魔王さま!! ~感想」で書いた事と同じ感想になりますね。

>リタイアした理由は、話の構成、設定の見せ方が上手くない、さらにキャラの言動に納得がない(特に勇者)、と
>巻を増す毎に後付け設定感や主要キャラの言動のちぐはぐ感が強くなり退屈になって行くんですよね…。
>こういう所は作者が最初から物語構成、キャラクター設定をきっちり出来ているかどうかなんですよね。
>作品を観る(読む)限りとても最初から綺麗に構成・設定されてるとは思えない…だからまぁ退屈に感じてしまうんですよね。。。

 

という事を書いていたのですが、
世界征服しようとしていた過去の魔王と今の魔王の思考がホント同一人物とは思えない描き方なんですよね。
当時の魔王は自身の行動についてなんかそこまで深く考えていなかった・間違っていた的な事を語るのですが…、現在の魔王は半分コメディキャラみたいな(半分は言い過ぎ?4割くらいか?)キャラになっています。
しかしそれでも今も昔も根本は思慮深いキャラの魔王のはずなのですよね…(別に地球に来て急に賢くなった/理知的なキャラになった訳ではない)。
そのはずなのに過去と現在の魔王のキャラのちぐはぐさを感じる描写に納得がないのですよね。
いやまぁね原因を推察するに元々は、異世界から地球に来た魔王がバイト生活でせせこましく暮らしてる様をコメディタッチで描く物語をやるつもりだけであったのだろうな想像するのですよね。
あくまで現代社会・日本で暮らす魔王を描くコメディメインのお話の構成だったからそこまで深く考えていなかったのでしょうね(まぁ勇者の父親の件はおそらく最初から実は生きてる構成だったと思われます…そうしないとコメディで収拾つかなくなるからね)。
…それが思いのほか人気が出た為なのか知りませんが長期シリーズになった事で段々とほころびが出てくる結果になったと感じています。

 

 

俺は、最初から緻密に設定された世界観、キャラクター、ストーリー展開の物語作品が好きなので、今作の様な最初からしっかりと構成・設定が為されていない物語だと感じる作品(読む毎に/巻を追う毎にツギハギ感、ちぐはぐさを感じる作品)は好きくないのよね。。。
(まぁ気にならない程度の軽微のちぐはぐさ・矛盾であれば良いのだけれど…主人公のキャラクターとか、ストーリーの根本に関わる部分では許容できないよね、というお話)

 

 


あとは、勇者の方(の言動)にしても何故そこまで縛られてるのか納得がない…囚われている/縛られている/異世界から帰って来れないというシチュエーションを造りたいが為の納得のない言動にイライラするのですよね。
ストーリー展開ありきのお話造りが透けて見え納得がないのですよね。

 

異世界の皇帝とかさぁこのエピソードのために急に用意されたキャラ臭プンプンで異世界の帝国のキャラクター達(皇帝、兵士、国民…etc)全てが薄っぺら世界観なのですよね。

 

 

今作「はたらく魔王さま!! 2nd Season」の最終回も締まっている様で締まっていない雑に終わった感じだし、と色々とゆるゆるで甘い構成の物語作品なのですよね。

 

 

 

また最後に…、物語展開のテンポについて。
この作品って原作小説は既に完結してるのよね。それならさぁ、もう少しテンポを上げてさっさと進めない?今のペースのまま原作の最後までやろうとしたら多分あと3~4クール必要になるんじゃない?(俺は原作小説途中リタイヤ組だから正確には分からんけどね)

第2期観てるとおそらく短編集的な話もやってるよね…、もしそれまで(短編集も全て)やってたらあと5クールあっても終わらん気がするぞ。
原作完結していて結末までわかってるんだからさぁ削ってはいけないエピソードの取捨選択も可能な訳で…、もう少しテンポよく進めようや、と感じるのよさ。

 

 

 

作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上