実写映画「ハケンアニメ!」 ~感想

テレビで吉岡里帆を見ていて、あぁそういえばアニメ制作を題材にした吉岡里帆主演の実写映画が在ったよなぁと思い出しサブスクに入っていれば観ようと確認したらあったので配信にて視聴しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。
(実は、先日上げた「輪るピングドラムの感想」…幾原邦彦さんとも今作「ハケンアニメ!」は少し関連があるのですよね…、もしかしたら今回作品を観ようと思ったきっかけになってるかも)

 

 

映画放映当時、同じ様なアニメ制作を題材にした小説「デルタの羊」を読んでいたので
映画作品としては認識していて気にはなっていたのですよね。

 

 

 

で、観た感想は…、原作は小説の様で俺は未読なのですがそれでも映画を観て感じたのは実写特有のというか映画という尺の都合上の改変、カット・切り貼りが行われてるだろうなという点。
制作上で発生する様々な問題点、そしてその解決までの経緯・展開、決着の仕方・締め方が薄いというか雑というか深みがなく浅く面白くないのですよね…。

 


いや、俺は原作小説読んでないから分からんけどさぁなんか変に恋愛要素入れなくて良いと思うんだよね…。そんなことしたら話が散る(取っ散らかる)しただでさえ尺の都合でカット・切り貼りして薄くなってる話がさらに薄く・浅くなっているんだよね。なんか実写(映画化・ドラマ化)作品って恋愛要素入れ込むの好きよね…、都合でカット・切り貼りしといて馬鹿の一つ覚えで余計な恋愛要素入れ込みで駄作に作り直して何やってんだよ、といつも感じる…。

 

 


映画を観終わってからwikiでちょろっと(原作と映画の違いを)確認したのですが、二人の監督の対決の構図を分かり易くしたのは尺の都合もありの良い改変だとは思うのですよね、しかしその対決の優勢劣勢の魅せ方がダサいというか映像的面白さが足りないというか想像の域を出ない…、演出・表現のセンスがない・残念だなと感じたのですよね。

 


あとは2時間という尺の都合上仕方のないことなのかも知れませんがほとんどのメインキャラが表面的な属性のみの様な薄っぺらいキャラばかり…。浅く広くやるのではなくキャラ・エピソードのフォーカスを絞って深く狭く掘って描くべきだったのかもなと感じましたね。

 

 

 

他に気になった点としては、作中での登場人物たちのヲタ会話というかアニメ作品の名ゼリフをパロって応える/会話するシーンについて。
1~2個または2~3個辺りであればまだ気にならなかったと思うのですが、作中でちょこちょこ(場面・シーンが変わって20~30分毎にちょこちょこ)あって俺が分かっただけでも6~7個あったと思うのよね…それがちょっとしつこいと感じた。
こういうアニメ制作を扱った作品ではこのヲタ会話ネタがまぁあるあるな感じなのですよね(「デルタの羊」でもあったかと…)。いやね、ちょろっと適度に(2~3個程度で)あればニヤッとするくらいで良いのですがあまりしつこく擦られると萎えるのよね、というかイラっとする…。
なんかこういうの入れとけばヲタクは喜ぶでしょ的な作者の浅い考えというかバカにした様な考えが透けて見える感じなのよね…、、、俺がひねくれ過ぎなのか。。。

 

 

 

原作小説を読んでいないからあまり言えないけどなんか実写化(映画化)の悪い所が出ちゃってるんじゃないのと感じたちょっと残念な作品で
作品の評価としては、可もなく不可もなくとなります。

 


以上