アニメ「白猫プロジェクトZERO CHRONICLE」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「白猫プロジェクトZERO CHRONICLE」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

マイナス評価の作品となります。

1話からクソ展開をやった脚本でした。前回の日記でも書きましたが年端も行かない子供を殺す脚本はクソだと思っています。

この脚本は神保昌登というのが書いていますがこの作品の監督でもあります。当然クソの脚本の監督の作品もクソ仕上がりになっています。

 

どうしても村の子供達が死ぬシーンを描きたいのであれば、村全体が滅んだという結果だけを描けば良いのです。1つの村が滅びるというエピソードを描けば当然その村の中には子供がいて犠牲になったであろう事は想像できます。村が滅び、その結果子供達も命を落としたという描き方ならまだマシなのですが、この脚本は敢えて子供が命を落とすそのシーンを描くという事をやっています。その意味は何なのでしょうか?そのシーンが今後の展開において重要な意味を持つという事も全くないのです。クソです。

 

他にも、言葉使いにちょこちょこおかしい、違和感を感じる部分があり頭の悪さが窺える脚本となっています。
そんな感じで、1話からしてもうクソ認定の作品だったのですが…その後もやはりキャラクターやストーリー構成等にも粗さ(クソさ)が表れてきます。

 

8話、特使として敵国・白の王国へ仲間(アデル)と共に派遣されていた次期闇の王候補である主人公…、白の王国を発つその別れの場で突如アデルが白の王へ襲い掛かります。主人公は白の王へ襲い掛かったアデルを容赦なく斬り捨てる…というお話。
よう無感情にアデル(友達?同胞)を斬り殺せるなぁ。アデルを斬った事に対する悔やみは一切なし、描かれていません。悩んでいるのは何故自分は敵国白の国の王を助けたのかという事…え?そこ??なんだこの主人公のキャラクター…。アデルとはかなり長いこと一緒に居たはずなのに何の感情もなかったのか、怖いわ…そんな奴が良い王になれるとは全く思えないのですが…(物語序盤、今の闇の王とは違う優しい王になる的な事を宣っておられました)。


薄っぺらい「優しさ」描写で主人公のキャラクターを描いた気になっていたのでしょうが、こういったところでキャラクターの描き方・脚本のクソさが出てきてます。

 

他に物語終盤でも、この主人公のキャラクターについて訳の分からない・納得のない描かれ方がされています。
白の王国と黒の王国での大規模な争いが始まり光のお姫様がピンチで主人公は蚊帳の外という状況…でのお話。
村で長い時を共に過ごしたであろう子供達の目の前の死のピンチより、つい最近出会ったばかりの光のお姫様のピンチの方がよほど堪えるらしく村のピンチの時と比べても随分と焦っておられました(当時は力がなかった事を差し引いても、です)。アデルの件やお姫様の件での主人公のキャラクターについて納得しよと考えると、この主人公もともと心が壊れてるのでしょうね…、そんな描写は全くありませんでしたが…。
本当に物語の中でキャラクターを描くという事が出来ていないうっすい脚本でした。

 

そして、終盤、白と黒の戦争で光のお姫様と大立ち回りをする闇の王というキャラクターの描き方も問題です。
当初自分は、この闇の王というキャラは、次期闇の王候補である主人公にすげ替えられるためだけの存在だと思っていたので、その『キャラクター』が描かれない事には特に不満もありませんでした。しかし、上で述べた通り、終盤は物語にガッツリ関わってくるのです。…だったら何故そのキャラクターを描こうとしないのか!アホかこの脚本・構成は!


(さらに闇の王のキャラデザについても問題アリです。仮面?をつけているのでその表情、何を考えているのか全く分からないという有様です…何考えてんだろうねこの監督)

 

そして最悪なのが、その描いてこなかった闇の王という『キャラクター』についてどう処理したかというと。。。部下(アデル)に「実は、闇の王はこういうお考えで…」と説明させるという、本当にお粗末というか哀れとも思える『キャラクター』の描き方をしているのです。本当に酷い脚本・構成ですね…。

 


そして、最終話。
最終話観終わってポッカーーン、、、です。。。ナニコレ?ゲームやってる人ならこの終わりの意味わかんの?この12話までで何を描いていたのか全く分からん、謎アニメでした。

 

やはり、必然性なく年端も行かない子供が死ぬ様なシーンを描く脚本家はクソ脚本家・クソ作品という俺の持論が証明されたのではなかろうか、このアニメを観て得られたものはそれだけした。


(2020年07月21日23:15mixi日記投稿分)