アニメ「魔女の旅々」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「魔女の旅々」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。

 

1話を観た感じではロードムービー的な話かな?「キノの旅」と同じ様なテイストかなと、そういう意味では2000年代('00年代)のアニメな感じがしました。

 

作品の感想としては微妙…「不可」寄りの可もなく不可もなくという評価となります。

 

物語は、魔女である主人公・イレイナが旅先で出会った人との話で基本的に1話完結で描かれています。
しかしその出会いの物語が、特に主人公がその場にいる事で出会った人物の運命が大きく変わるという話ではなく、主人公は基本ただ見ているだけ・語り部的な意味しかない、また主人公の心に大きく影響を与えるとか主人公の成長につながるという事もない、ロードムービーとも言えないかな…とちょっと微妙な感じでした。

 

また魔女見習い試験や魔女への徒弟制度まであるのに、魔女の目的・役割ないのか、持てる者の義務的な物はないのかなとも感じました。
本当に何の目的もなく旅してるのか…魔女には世直し的な役割があるのかとも考えていましたが、そういうのも特別ない様です。
主人公が魔女である意味もほぼないし…。自らの美貌に自信を抱いている点や若くして魔女になり得た才能みたいな設定もほぼ活きていません。

 

全体のシリーズ構成についても微妙で、キャラの再登場が早すぎる問題もありますね。
第2話第3話で出てきたキャラが第5話第6話で再登場します。話の盛り上がりを考えても序盤で登場したキャラを出すならもっと終盤でしょう…
もっと間を開けるべきでしょう、こらえ性がないなぁと感じます。

 

そして最終話(12話)。
話としては11話で一応まとまっていたのですが、12話でお遊び的なお祭り的なわやくちゃした回となります。
わざわざ最終回でこんな回をやるなんておそらく原作者脚本だろうなと思っていたら違っていてビックリしました。
なぜこんなシリーズ構成にしたのだろう…あまり最終回にふさわしい話だとは思えないけど…こんなんやるなら王道的に最後に先生との再会話を描いた方が良かったんじゃないの?と感じられるのです。

 

主人公のキャラクターも良く分からず(キャラ立ちしていない)、設定やシリーズ構成も微妙で「不可」までは行きませんがちょっと残念な感じの作品でした。

 

以上