アニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「戦翼のシグルドリーヴァ」(以下「シグルリ」)を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


突如どこからともなく現れた無機質な人類の敵と魔方陣を展開させて戦う飛行少女という、どこのネウロイとウィッチーズの戦いのアニメだよ、と基本的にはストライクウィッチーズな造りの作品です。

 

しかし、ストライクウィッチーズ(以下「ストパン」)の方が設定やキャラクター作りは断然巧いです。
この「シグルリ」の原作はリゼロの作者が書いてる様なのですが、リゼロの時から思ってたけど、この人はお話やキャラクター創るの巧くないのよね。


まずダメなのが中盤辺りで登場した姉御キャラ。この姉御キャラはメインキャラとも関りの深い人物として描かれていますが、
このキャラが明らかに悲しみ要員として配置され退場させられるキャラとなっています。
この姉御キャラが退場するまでの流れも納得がない展開ですし、なによりその退場のさせ方が「結果」だけを伝聞で示すという描き方に、
キャラを描くという事が出来てないなぁ、本当にただ悲しみ要員として配置されただけのキャラなんだろうなと感じられ残念な造りとなっているのです。
この話の後、ピンク髪のキャラがダウナーな感じになりますが、序盤で見せていたそのキャラクターからはダウナーキャラに繋がらず描き方が下手だなぁと感じてしまうのです。
姉御キャラとは姉妹の関係にありますが、中盤に急に登場しその姉妹設定を提示されても、あぁそうなんだくらいにしか感じず、
もし姉との死別という話を描くのであれば最初からその影を(大好きな姉が居る事や昔その姉の命が危うい状況になり一時的に飛べなくなった等の話を)見せておく下地を描いておくべきなのです。
おそらくこの原作者の方はその辺りの設定を最初から考えてのストーリー構成できていなくて行き当たりばったりな構成なんだと感じます。
それは「リゼロ」でも感じていた事で、オットーやペテルギウスのキャラなんか最初から存在した設定ではなく絶対後付けだろうと感じるのです。
キャラの造り、キャラと絡ませたストーリ、最初から綺麗に構成された物語創りが出来ない人なんだなと感じます。

 

終盤の展開~最終回も良く分からないとうか納得がない、盛り上がりに欠ける展開で勢いだけで突っ走ったという感じで終わりました。
多分数年したらタイトル見てもどんなアニメだっけ?と思い出せなくなる内容の可もなく不可もなくな作品でした。

 

以上