アニメ「恋と呼ぶには気持ち悪い」 ~感想

録り貯めしていたアニメ「恋と呼ぶには気持ち悪い」を一気観しました。
以下、多少のネタバレを含む感想となります。


1~2話を観た辺りではその導入や設定からギャグ作品の認識だったのですが、
意外や意外、シッカリとした話の構成、キャラ設定が為されいる良作でした。

 

話の展開、流れに納得があり、その中でキャラクターが放つセリフにも「納得」がある丁寧な造りになっています。
原作付きのアニメみたいなので原作が良いのかアニメの脚本が良いのか判断しかねますが良作品アニメでしたよ。

 

観ていて不満や疑問やイライラが溜まる事がない(少ない)…、
こういう状況ならこのキャラのセリフの返しはこうなるよな~という様な観ていて「納得」のある丁寧な造りになっているのが良いですね。

他の多くの作品では、「なぜそういう返しをする?」「なぜ疑問に思わない?」何故?なぜ?ナゼ?…と
「今後のストーリの展開ありき」の造りを優先し、キャラを殺して(念のため断っておきますが、物理的な意味ではない)当たり前の思考・行動を封殺し無理やり話を進めるその造りに「納得」がない作品が多いのです。

 

しかしこちらの作品は、話の展開、キャラの発するセリフ回しの一つ一つが丁寧に描かれていて「納得」がシッカリ造ってあるのです。
いや~思いもよらずの良作との出会いでしたね。作画も普通に良く(超美麗という事はないけれど)丁寧に作ってあり良かったです。

作品の評価としては「良」となります。


良作評価なのは間違いないのですが、ちょこっと気になる部分はあります。

 

それは、やはり物語の導入部…亮が一花に惚れる場面です。この惚れた理由が良く分からない・納得が足りないのです。
今までの女性たちと違い自分を諫めてくれた?みたいな事が理由で惚れたの?それだけ?作品内でも言ってましたがM気質なの?とちょっと惚れる理由・好意を寄せる様になる理由が弱いと感じるのです。
最初はギャグ作品だと認識していたのでそこはあまり気にしないでいたのですが、途中からギャグじゃないんだ、と気付いたらやはり「納得」が足りないなと気になるのでした。

 

あとは、最終回がちょっと速足に感じましたね。序盤~中盤は丁寧に描かれていたのですが、終盤から話が急に走り出したように感じ、そのまま最終回まで行ったという感じでした。終盤の展開も序盤~中盤と同じくらい丁寧にゆっくり描いて欲しかったですね。
そして、「付き合うまで」をゴールにしなくても良いと思うのですよ…その先もじっくり描くつもりで2期も見据えた丁寧な構成にして欲しかったですね。
まぁ貶めすほど悪いという展開では全くないので、欲を言えば…という程度の感じですがね…と思ったのでが、原作がアニメと同じところまででもう完結してるみたいですね。

まだもう少し二人の続きを見ていたかったですね。

 

以上